片 桐 重 延 監修 片桐重延 ・ 飯 田健 三 ・ 佐 藤 公 作 ・高 橋 公 共著
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〈日本 複 写 権 セ ンター 委 託 出版 物 〉 本 書 の 全部 また は一 部 を無 断 で 複 写複 製(コ ピー)す る こ ...
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片 桐 重 延 監修 片桐重延 ・ 飯 田健 三 ・ 佐 藤 公 作 ・高 橋 公 共著
R
〈日本 複 写 権 セ ンター 委 託 出版 物 〉 本 書 の 全部 また は一 部 を無 断 で 複 写複 製(コ ピー)す る こ とは,著 作 権 法 上 で の例 外 を除 き,禁 じられ て い ます 。本 書 か らの 複 写 を希 望 さ れ る場 合 は,日 本 複 写権 セ ン ター(03-3401-2382)に ご連 絡 くだ さい 。
序
文
平成6年
度 よ り実 施 され た 新 しい 高 校 数 学 で は,コ
ン ピ ュ ー タ に関 す る取 扱 い
が い ま まで 以 上 に 重 視 され て い る。 それ は,こ れ か ら コ ン ピ ュ ー タ につ い て,ま た,コ
ン ピ ュ ー タ に関 連 す る 「数 学 」 に つ い て 学 ぼ う とす る人 々 に とっ て学 び が
い の あ る もの で あ る。元 来,日 本 の数 学 教 育 は,戦 後 長 い 間 大 学 進 学 者 の た め の, あ る い は,将 来 特 に数 学 を必 要 とす る人 々 の た め の もの で あ っ た 。 しか し,数 学 が 情 報 化,高
度 技 術 社 会 の た め に さ ま ざ まな か た ち で 関与 し て きた 現 在,も
はや
単 に,将 来,数 学 を特 に必 要 とす る人 々 や,理 工 系 を志 す 人 々 の た め の もの で は な くな り,よ
り広 い意 味 で の 知 的 ユ ー ザ ー とい わ れ る人 々 が 数学 を学 習 す る時 代
が き た の で あ る。 この こ と は,「 中等 教 育(中 学 ・高 校)に ー は,情 報 化,高
お け数 学 的リ テ ラ ー シ
度 技 術 社 会 にお け る一 般 知 識 人 が もつ べ き標 準 的 な教 養 を 目指
す こ とに な る」(数 学 教 育 の会)の 指 摘 に も端 的 に示 され て い る。 ま さ に,コ ン ピ ュ ー タ 関 連 の数 学 は,こ れ か ら の生 涯 教 育 の 基 盤 と して の数 学 で あ る とい っ て も 過 言 で は な い。 本 シ リー ズ(全10巻)は,コ
ン ピ ュ ー タ 関 連 の数 学 を次 の各 分 野 に分 け て企 画
し た。 そ れ は既 刊 の 「数 学 と コ ン ピ ュー タ シ リー ズ(全8巻)」 向 け に 発 展 さ せ,新
の 思 想 を よ り現 代
しい 中 等 数 学 の考 え を取 り入 れ た も の で あ る。
第 一 は, ● コ ン ピ ュ ー タ言 語 と処 理 ●
BASICに
よ る数 学 の 問 題 解 法
●
BASICに
よる高校数学
の 内容 で,コ 数 学A,数
ン ピ ュ ー タ関 連 の 数 学 を学 ぶ た め の基 盤 と新 しい 数 学,特
学Bの
内容 に準 拠 した もの で あ る。BASIC言
に 高校 の
語 は,こ れ らの教 科 書 の
ほ とん どで 使 用 され て い る言 語 で あ り,こ れ か ら も数 学 教 育 用 言 語 の 主流 と して 導 入 され るで あ ろ う。
第 二 は,
●行列 と線形 計算 ●数値計算 ●確率統計 に その 特 徴 が見 られ る よ う に,こ れ か らの 高 校 数 学,あ 学 に取 り入 れ られ るで あ ろ う。 行 列,線 ざ した 。 主 題 の性 格 上,や
るい は,大 学 初 年 度 の数
形計 算,数 値 計 算,確
率統計 の基礎 を目
や難 解 な 問題 も含 まれ るが,全 体 を とお して読 め ば 高
校 生 に も理 解 で き る よ うに 心 が けた つ も りで あ る。 い う まで も な く,高 校 現 場 で 数 学Cを
中 心 に これ か ら コ ン ピ ュー タ関 連 の数 学 を教 え よ う とす る先 生 方 や,大
学 で これ らの数 学 を 平 易 に学 習 し よ う とい う人 々 に とっ て も有 効 に利 用 で き る で あ ろ う。 第 三 は, ● 数 学 ソ フ トに よ る 曲線 と図 形 処 理 ● 数 学 ソ フ トに よ る数 式 処 理 と関 数 に お い て 取 り上 げ た 数 学 ソ フ トウ ェ ア に よ る数 学 の 展 開 で あ る。 数 学 ソ フ トは い ま や ます ます 発 展 し,こ れ か らの数 学 で 欠 くこ とに で きな い 分 野 に な りつ つ あ る。 図 形 処 理 や 数 式 処 理,関
数 とグ ラ フ の扱 い に つ い て は,単 に 中 等 数 学 の み な らず
数 学 教 育 や 数 学 の研 究 にお い て も有 効 な手 段 にな る。 こ こで は,代 表 的 な 数 学 ソ フ トに つ い て取 り上 げ,問 題 の解 法 を試 み た 。 他 に ● コ ン ピ ュ ー タ に よ る グ ラ フ ィ ック ス は,コ
ン ピ ュー タ グ ラ フ ィ ック ス を そ の基 盤 か ら誰 にで もわ か る よ う に や さ し く
解 説 した もの で あ り, ● コ ン ピ ュ ー タ に よ る成 績 処 理 は,主
と して 小 学 校,中
学 期 ご との,ま た,学
学 校,高
等 学 校 に お け る教 科 担 任,学
年 担 任 の先 生 方 の
年 末 の成 績 処 理 と省 力 化 等 につ い て,誰
にで も利 用 で き る
よ う に解 説 した 。 ま た,こ した 。
こで は ソ フ トウ ェ ア を利 用 した 処 理 方 法 につ い て も示
以 上,こ
れ か らコ ン ピ ュー タ を 学 習 す る人,コ
ン ピ ュー タ に 関 連 す る数 学 を学
習 し,教 育 し よ う とす る人,数 値 計 算 に習 熟 し数 学 の社 会 に お け る有 効 な活 用 を 図 る人,さ この 全10巻
らに,数 学 の ソ フ トウ ェ ア を有 効 に利 用 し よ う とす る人 々 に とっ て, の 書 が 座 右 の銘 の ご と く,有 効 に利 用 され る こ と を願 っ て や まな い 。
な お,多 忙 な 中 を この シ リー ズ の執 筆 に あ た られ た 白石 和 夫,高 橋 公,飯 三,室
岡和 彦,佐
藤 公 作,志
賀 淳 一,山 路 進,金
田健
子 伸 一 の各 氏 に お 礼 を 申 し上 げ
る と と も に,本 シ リー ズ の 出版 を企 画 ・ 推 進 して くだ さっ た 東 京 電 機 大 学 出版 局, お よ び終 始 ご助 言 くだ さ った 同編 集課 長 朝武 清 実 氏 に深 甚 の 感 謝 を捧 げた い。 1995年3月
監修 片桐
重延
は じめ に 本 巻 は,こ れ か ら数 学 教 育 に お い て 使 用 され るで あ ろ う代 表 的 な数 学 ソ フ トウ ェ ア の 「関 数 ラ ボ 」,「デ ラ イ ブ 」,「マ ス キ ャ ド」 を取 り上 げ て,主
と して 数 式 処
理 と関 数 の 分 野 に つ い て 問 題 を 解 い た り,授 業 に有 効 に利 用 す る方 法 を解 説 す る。 章 に よ っ て取 り上 げ た ソ フ トウ ェ ア が 異 な る場 合 も,「 ソ フ トウ ェ ア の 基 本 操 作 」に従 っ て 問題 を処 理 す る と き に は,ど の 章 の 問題 も十 分 解 け る よ う に考 え た 。 した が っ て,各 自 の使 い 慣 れ た ソ フ トウ ェ ア,あ
る い は,最
も適 切 と思 わ れ る ソ
フ トウ ェア を使 っ て全 章 の 問 題 に 取 り組 ん で い た だ きた い。 元 来,数
学 ソ フ トウ ェア は,数 学 の 学 習 に コ ン ピ ュ ー タ を使 用 し た り,数 学 の
指 導 に コ ン ピ ュ ー タ を利 用 す る 際 の ツー ル と して 有 効 で あ る。 特 別 な コ ン ピ ュー タ に関 す る知 識 や能 力 を もた な くて も,そ れ ぞ れ の ソフ トウ ェア の 指 示 に 従 っ て 数 式 を入 力 し,簡 単 な操 作 を行 う こ と に よ っ て,計 算 した り,グ ラ フ を描 くこ と が で きる 。 これ は,ま さ に数 学 ソ フ トウ ェア の 利 点 で あ る。 ま た,係 数 のa,b, cや 文 字tを 変 数x,yと
は独 立 した パ ラ メ ー タ と して,指 定 した パ ラ メ ー タ の 変
化 に伴 うグ ラ フ を動 的 に表 示 で き る。 この こ と に よ り,点 の軌 跡 や グ ラ フの 変 化 の 様 子 を つ ぶ さ に見 る こ とが で き る。 本 書 が,こ
れ か ら数 学 を学 ぶ 人 が,数 学 ソ フ トウ ェ ア を使 用 し て数 学 的 事 実 を
発 見 した り,考 察 す る こ と を とお して 数 学 を学 ぶ 楽 し さ を味 わ い,教 師 と生 徒 が 体 験 を とお し て新 しい数 学 教 育 を創 造 す る契 機 に なれ ば,こ れ にす ぐる こ と は な い と存 ず る次 第 で あ る。
1995年5月
著 者 し るす
目
次
第1章 1.1
ソフ トウェアの基本操作
1.2
関 数 ラボ
1
[1] 機 能 の 概 要
1
[2] 数 式 の 入 力
2
[3] 計
算
4
[4] グ ラ フ
7
Mathcad(ウ [1]
イ ン ド ウズ 版)
機 能 の 概 要
[2] Mathcadの
起動
12 12 13
[3]
簡 単 な 計 算
13
[4]
変 数 や 関 数 の 定 義
14
[5]
レンジ 変 数
15
[6]
領 域 の 移動
16
[7]
グ ラ フ の 描 画
17
[8]
数 列 の 和 と シ ン ボ リ ッ ク プ ロ セ ッ サ
20
1.3 DERIVE
22
[1] 機 能 の概 要
22
[2] DERIVEの
22
立 ち上 げ と終 了
[3] 数 式 の入 力
25
[4] 三 角 比,対
30
数 の値
[5] ベ ク トル,行 列 の表 記 と演 算
第2章 数と式
31
2.1 整 2.2
式 の加減
35
整 式 の 乗 法
2.3 整
38
式 の 除 法
40
2.4
因 数 分 解
43
2.5
平 方 根 の 計 算
45
練 習 問 題
第3章 3.1
3.2
3.3
3.4
48
関 数 関 数 と グ ラフ [1]
関
[2]
関 数 の グ ラ フ
2次
数
50 50 52
関 数
56
[1] 2次 関 数 とそ の グ ラ フ
56
[2] 2次 関 数 の 値 の変 化
62
[3] 2次 方 程 式 ・2次 不 等 式
67
三 角 関 数
78
[1] 一 般 角 と三 角 関 数
78
[2] 三 角 関 数 の グ ラフ
83
[3] 三 角 関 数 の 合成
89
[4] 方 程 式 ・不 等 式
92
指 数 関 数 ・対 数 関 数
96
[1] 指 数 の拡 張
96
[2] 指 数 関 数
97
[3] 方 程 式 ・不 等 式
99
[4] 対 数 と その 性 質
100
[5] 対 数 関 数 とそ の グ ラ フ
102
[6]
3.5
方 程 式 ・不 等 式
104
分 数 関 数 ・無 理 関 数
106
[1] 分 数 関 数 とそ の グ ラフ
106
[2] 無 理 関 数
110
練 習 問 題
114
第4章 数 列 4.1
4.2
4.3
等 差 数 列 ・等 比 数 列
116
[1] 数列
116
[2] 等 差 数 列
117
[3] 等 差 数 列 の和
119
[4] 等 比 数 列
121
[5] 等 比 数 列 の和
122
[6] 複 利 法
123
い ろ い ろ な 数 列 と そ の 和
124
[1] 数 列 の 和
124
[2] 階 差 数 列
126
[3] 漸
128
化式
数 列 の 極 限
130
[1] 数 列 の 収 束 と発散
130
[2] 無 限 級 数
136
練 習 問 題 第5章 5.1
137
微 分 ・積 分 関 数 と 極 限
138
[1] 収 束 す る様 子
138
[2] 極 限 値 を もつ 条 件
140
[3] 極 限 の文 章 題
141
5.2
5.3
微
142
[1] 微 分 係 数
142
[2] 導 関 数
143
[3] 微 分 係 数 の 図 形 的 意 味
145
微 分 の 応 用
5.4
146
[2] 平 均 値 の定 理
148
[3] 関 数 の増 減
149
[4]
152
積
グ ラ フ の 凹 凸 分
153
[1] 不 定 積 分
153
[2] 置換 積 分
155
[3] 定 積 分 の 計 算
156
[4] 定 積 分 の 置換 積 分
157
[5] 定 積 分 と係 数 決 定
158
区分求 積 法 と定 積 分
159
積 分 の 応 用 [1] 面
積
160 160
[2] 媒 介 変 数 表 示 の グ ラ フ の面 積
162
[3] 極 座 標 表 示 の グ ラ フ の面 積
163
[4] 立 体 の 表示
164
[5] 体
166
積
[6] 曲線 の 長 さ [7] 積 分 の 平 均 値 の定 理 5.6
146
[1] 接 線 の 方程 式
[6] 5.5
分
170 171
微 分 ・積 分 と 近 似 値 [1] 関 数 の近 似 値
172 172
[2] 定 積 分 の近 似 値
173
練 習 問題
174
問 お よ び練 習 問題 の 解 答
177
索
(1) 問 の 解 答
177
(2) 練 習 問 題 の 解 答
196
引
209
第1章 ソ フ トウ ェアの基 本 操作 こ の章 で は,「 数 式 処 理 と関 数 」を 取 り扱 う上 で,最
も適 切 と思 わ れ る 数 学 ソ フ トウ ェ
ア の 「関 数 ラ ボ 」,「デ ラ イ ブ 」,「マ ス キ ャ ド」 を 取 り上 げ る 。 各 々 の ソ フ トウ ェ ア に つ い て,基
本 操 作 を説 明 す る と と もに,数
処 理 に つ い て 「例 題 」,「問 」 を1つ
式 の 入 力,計
算,グ
ラ フ を描 く方 法,そ
の他 の
ひ とつ 解 く こ とに よ っ て 自然 に 理 解 で き る よ う に考
えた。
1.1 [1]
関数 ラボ 機能 の概 要
関 数 ラ ボ を起 動 す る と,図1.1に
示 す 画 面 が 表 示 さ れ る。 これ を初 期 画 面 と い
う。 初 期 画 面 の 上 段 に あ る7つ の項 目 を 「メ イ ン メニ ュ ー 」 とい う。 この 中 か ら使 用 す る項 目 を1つ 選 ん で 操 作 を 開 始 す る。 メ ニ ュー 項 目の 選 択 は,キ ー ボー ド ま た は マ ウ ス に よ っ て行 う。 そ の主 な機 能 は 次 の とお りで,選
ば れ た項 目 に従 っ て
そ れ ぞれ プ ル ダ ウ ンメ ニ ュー が表 示 され る。 (a) 数 式 入 力 (b) 編
集
数 式 の新 規 入 力 や 追 加 入 力,定 義 式,注 釈 の 入 力 をす る。
対 象 式,定 義 式,記 録,グ
ラ フ の 削 除 や 編 集 を す る。
図1.1 関 数 ラ ボの 初 期 画 面 お よび 画 面 各 部 の 名 称
(c)
グ ラ フ
グ ラ フ を新 規 に 追加 し て描 い た り,指 定 した パ ラ メ ー タ を変
化 させ て グ ラ フ を動 的 に表 示(ア
ニ メ ー シ ョン)す
る。 また,点
の 座 標 値 の表 示
等 をす る。 (d) 座 標 軸
座 標 軸 の 移 動,x軸,y軸
の 目盛 の 変 更,表 示 領 域 の拡 大 ・ 縮
小 を す る。
(e) 計
算
多 項 式 の 展 開 と計 算,文
字 の 置 き換 え と整 理,因
数 分 解,方
程 式 の 解 を求 め,微 分 ・積 分,数 値 計 算 等 を行 う。 また,計 算 環 境 の 設 定 を す る こ とが で き る。 (f) 印
刷
記 録 した 数 式 や 注 釈,グ
(g) セ ッ シ ョ ン
ラ フ,画 面 全 体 の 印 刷 をす る。
イ ブや パ ス の 変 更,作
関 数 ラ ボの 現 在 の状 態 の こ とで,全
画 面 の初 期 化,ド
ラ
成 した画 面 の 保 存 と読 み込 み 等 を す る。
[2] 数 式の入 力 数 式 や 注 釈 は,キ ー ボー ドか ら入 力 す る。 数 式 入 力 をす る の は,主 に対 象 式 エ リア と定 義 式 エ リア で あ り,キ ー ボ ー ドよ り入 力 パ ネ ル を用 い て 入 力 す る。 注 釈
は,記 録 エ リア や グ ラ フ エ リアヘ 入 力 す る。 計 算 の 実 行 や グ ラ フの 描 画 は,数 式 を入 力 して 初 め て 実 行 され る。 数 式 の 入 力 で し ば しば使 わ れ る記 号 や 特殊 文 字 は,フ 当 て られ て お り,ま た 演 算 記 号 の入 力 に は,フ た 「数 式 ブ ロ ック 」 を用 い る(表1.1)。
ァ ン ク シ ョン キ ー に割 り
ァ ン ク シ ョ ンキ ー に割 り当 て られ
数 式 ブ ロ ッ ク の 中 の〓 印 で 示 さ れ る もの
を数 式 ブ ロ ッ クの 要 素 とい い,数 式 ブ ロ ッ ク を選 択 して,要 素 に数 値 や文 字,記 号,数
式 等 を入 力 す る。 こ の こ とに よ っ て,中 学 や 高 校 の教 科 書 に で て くる数 式
表 現 と同 じ形 で 数 式 等 を入 力 す る こ とが で きる 。
表1.1
フ ァ ンク シ ョ ンキ ー の 割 当 て
(1) 対 象 式 の 入 力 計 算 や グ ラ フ を描 くと き の対 象 とな る式 を入 力 す る。「式 ○ ○ の △ △ を求 め な さ い 」 の 式 ○ ○ に相 当 す る。 入 力 パ ネ ル に1回 入 力 で きる 式 は1つ で あ るが,追 加 に よ って 複 数 の 対 象 式 を計 算 や グ ラ フ描 画 の対 象 に す る こ とが で き る。 対 象 式 と して 入 力 で き る数 式 は,次 の よ うな もの で あ る。 (a) 単 純 式
等 号,不 等 号 を含 ま な い数 式
(b) 関 係 式
等 号,不 等 号 を含 む 数 式
(c) 点 (d) 線 な ど。
座 標(x,yの 分
座 標 軸)
な ど。
(例)
な ど。
(例)
(例)
線 分 表 現(点 をハ イ フ ン で つ な ぐ)
な ど。
(例)
(2) 定義 式の入力 対 象 式 の 中 の 変 数 の値 を定 義 した り,関 数 や 数 列 を定 義 す る。 た だ し,x,y, iを定 義 す る こ とは で き な い。 これ らの 変 数 に 数値(数 式)を 代 入 す る に は,「 文 字 の 置 き換 え」 を行 う。 定 義 式 と して 入 力 で き る数 式 は,次 の よ う な タ イ プ の 等 式 で あ る。
な お,注 釈 の 入 力 に つ い て は 数 式 入 力 の プ ル ダ ウ ン メ ニ ュ ー 「注 釈(記 録)」,「 注 釈(グ ラ フ)」 を 用 い る 。
[3]
計
算
メ イ ンメ ニ ュー の 「計 算 」を選 択 す る と,7つ
の プ ル ダ ウ ン メ ニ ュー が 表 示 され
る。 この メ ニ ュー か らそ れ ぞ れ の処 理 に応 じて項 目 を選 択 し,対 象 式 の計 算 を実 行 す る。 対 象 式 が複 数 の場 合 は,対 象 式 エ リア に登 録 され て い る順 に結 果 が 記 録 に 表 示 され る。 (1) 展 開 と計 算 多 項 式 の 展 開,分
数 の約 分,微
分 ・積 分 等 を行 い,記 録 エ リア の 最 後 の行 に計
算 結 果 を表 示 す る。 「計 算 環 境 の設 定 」 で 「分 数 式 約 分 」,「複 素 数 計 算 」 を 「ON」 に して,そ れ 分 数 式 の 約 分,複
れぞ
素 数 計 算 をす る こ とが で き る。
(2) 数 値 計 算 対 象式 の値 が 数 値 と し て計 算 され,結 果 が 数 値 で 表 示 さ れ る。(1)の
「展 開 と
計 算 」は,対 象 式 を数 式 と して 処 理 して い る の に対 して,「 数 値 計 算 」を選 択 す る と関 数 電 卓 に よ る計 算 と同 じ く数 値 計 算 を行 う。
(3) 文字の置 き換 え 対 象 式 の 中 の1文 字(数
式 を除 く)を 任 意 の 数 式(単
純 式)で
置 き換 え る こ と
が で き る。 さ ら に展 開 と計 算 を実 行 す る場 合 は,「 計 算 環 境 の 設 定 」で 「計 算 結 果 → 対 象 式 」 を 「ON」 に して計 算 結 果 を そ の ま ま対 象 式 に入 力 し,続 け て 「展 開 と 計 算 」 を行 う。 (4) 因 数 分 解 対 象 式 を因 数 分 解 す る。記 録 エ リア の 最 後 の行 に 因 数 分 解 の 結 果 が 表 示 され る。 因 数 分 解 で き る対 象 式 は有 理 係 数 の多 項 式 で,有 理 数 の 範 囲 で 因 数 分 解 す る。 分 数 式 の 場 合 は,分 母,分
子 に対 して 因 数 分 解 を行 う。 。
〓の と き次 の式 を求 め よ。
〔 例 題1〕
(1)
(2)
〔 解〕
対 象式
記 録 の 最 後 の2式 問1
次 の 式 をxの
定義式
が 式 ①,②
記 録(図1.2)
の 解 で あ る。
次 数 の 高 い もの か ら順 に 並 ベ よ。 図1.2
(1) (2) 問2
次 の 式 を展 開 せ よ。
(1) (2) 〔 例 題2〕 次 の 式 を計 算 せ よ。 た だ し,分 数 式 は約 分 し,複 素 数 は 虚 数 単 位iを 用 い て表 せ 。
(1)
(2)
(3)
(4)
〔 解 〕 記 録(図1.3)
図1.3
問3 次の 方程式 を解 け。 ただ し,分 数 は約分 し,複 素 数 は虚 数単位iを 用 いて表 せ。
(1)
(2)
(3)
(4)
〔 例 題3〕
関 数f(x)=-x4+2x2+1の
極 大 値,極
小 値 を求 め
よ。
〔 解〕 をONの
「計 算 」 の 「計 算 環 境 の 設 定 」 で 「計 算 結 果 →対 象 式 」 状 態 に し てf'(x)を
求 め る と,-4x3+4x(=f'(x))が
対
象 式 に再 入 力 され る。
対 象式
f'(x)
記 録(図1.4) f(x)=0よ x =0,±1
り,方
程 式 を解 い て 図1.4
x =0で
極小 にな り
,極
小 値=1
x =±1で 極 大 に な り,極 大 値=2
問4 次 の数列 の初 項 か ら第20項 まで の和 を求 め よ。
(1)
(2)
問5 次 の関数 を微 分 せ よ。
(1
)(2)
(3)
(4)
〔 例 題4〕
〓の と き
〓を 求 め
よ 。
〔解 〕 記 録(図1.5)
図1.5
問6 次 の不定 積分 を求 め よ。
(1)
(2)
問7 次 の定積 分 を求 め よ。
[4]
グ ラ フ
メ イ ン メ ニ ュ ー か ら 「グ ラ フ 」を 選 択 す る と,7つ
の プル ダ ウ ン メ ニ ュー が 表 示
さ れ る 。 こ の メ ニ ュ ー か ら使 用 す る 項 目 を 選 択 し て グ ラ フ エ リ ア へ の グ ラ フ の 描
画(新 規 ・追 加),ア
ニ メ ー シ ョン,消 去,座 標 の表 示 等 を行 う。 また,「 表 示 環
境 の 設 定 」 を選 択 して グ ラ フ エ リア の 表 示 条 件 を任 意 に変 更 で き る。 (1)
グ ラ フ を 描 く(新 規 ・追 加)
「グ ラ フ を描 く」 を選 択 す る と,指 定 した 条 件 で グ ラ フ エ リア に対 象 式 の グ ラ フ を描 くこ とが で き る(た だ し,こ の と き対 象 式 の数 式 に パ ラ メー タが 含 まれ て い な い こ と)。 また,す で に グ ラ フが 表 示 さ れ て い る とき に は,新 規 を選 ぶ と前 の グ ラ フ は消 去 さ れ る。 グ ラ フ を 描 け る 数 式 は,お ・座 標 表 現 に よ る 点(例
お む ね 次 の もの で あ る。 え ば,点(a
,b)な
ど)
・線 分 ・x
,yの
関 数(2変
,yの
不 等 式 に よ る領 域
・x
〔 例 題5〕2次
数x,yの
関 数 は2次
関 数y=2x2-4x+3の
形 式 な ど)
グ ラ フ を描 け。 また,頂 点 の座 標 と軸 の方
程 式 を求 め よ。 〔 解 〕
図1.6の
よ う に,頂
点 の 座 標 は(1,1),軸
の 方 程 式 はx=1で
ラ フ 上 で は 理 論 ど お り正 確 に は 測 定 さ れ な い こ と が あ る 。
問8
次 の 関 数 の グ ラ フ を描 け。
(1) (3)
(2) 問9
2次 関 数y=-x2+5x-4の
描 き,1≦x≦5に
グラフを
お け る最 大 値 と最 小 値 を 求
め よ。
問10
2つ の 放 物 線y=4x2+5x…
-2x2-x…
①,y=
② の グ ラ フ を描 き,2つ の 曲 線 で
囲 まれ た 部 分 の面 積 を 求 め よ。 (注) 式 ① をy≧4x2+5x,式 -2x2-xと
② をy≦
不 等 式 と して 入 力 す る と,グ
ラ
図1.6
あ る が,グ
フ を描 く と き に共 通 部 分 を 斜 線 等 で 表 示 す る こ とが で き る。
(2) ア ニ メー シ ョン パ ラ メー タ の値 を 変 化 させ な が ら グ ラ フ を動 的 に表 示 す る。 「グ ラ フ」の プル ダ ウ ンメ ニ ュー か ら 「ア ニ メ ー シ ョン」 を選 ぶ と,グ ラ フエ リア に 対 象 式 の グ ラ フ が 黄 色 の線 で 表 示 さ れ,同 時 にパ ラ メー タパ ネ ル が 表 示 さ れ る。 指 定 した パ ラ メ ー タ を変 化 させ て グ ラ フの 変 化 をみ る。 この と き,目 的 に合 わ せ て 残 像 また は点 の 軌 跡 を 「ON」,「OFF」 〔例 題6〕
y =2x2+1…
に して グ ラ フ の状 態 を調 べ る こ とが で き る。 ①,y=-x+k…
② の グ ラ フ を 描 き ,2x2+1=-x+kの
解 の個 数 を調 べ よ。 〔解 〕 対 象 式 にy=2x2+1,y=-x+kを
入 力 し,ア ニ メ ー シ ョン でkの
値 を変
化 させ る。kの 値 に よ っ て 式①,② の グ ラ フの 状 態 か ら解 の 個 数 を調 べ る こ とが で き る。 (注) kの 正 確 な 値 は2x2+1=-x+kの
判 別 式 よ り求 め る。
図1.7
問11 よ 。
残 像 を 「ON」 に し て,aが
変 化 し た と きのy=x2+ax-2の
グ ラ フ の 変 化 を調 べ
問12
パ ラ メ ー タa,p,qの
値 を変 化 さ せ て,y=a(x-p)2+qの
グ ラ フ の 変 化 を調 べ
よ 。
問13 y=x+kがx2+y2=6と,①2点 れ ぞ れ に つ い てkの
で 交 わ る,② 接 す る,③ 共 有 点 を もた な い,そ
値 を求 めよ。
(注) お お よ そ の 目安 を 定 め,正 確 な値 は計 算 で 確 認 す る。
〔 例 題7〕tを
媒 介 変 数 と し てx=t-sint…
①,y=1-cost…
の 軌 跡 を 求 め よ 。一 般 に,x=a(t-sint),y=a(1-cost)で
② で 表 され る点 表 さ れ る曲 線 をサ イ
ク ロ イ ド曲 線 と い う 。 〔解 〕
問 題 の 曲 線 は,半
径1の
円 がx軸
あ る 。円 の 方 程 式 は(x-t)2+(y-1)2=1,点 象 式 に 入 力 し,ア る とき は
上 を 転 が る とき の 円周 上 の点 の 軌 跡 で の 座 標 を(t-sint,1-cost)と
ニ メ ー シ ョ ン グ ラ フ で 描 く と図1.8の
「点 の 軌 跡 」 を 「ON」
して対
よ うに な る。 軌 跡 を求 め
にす る。
図1.8
問14 r=sinnθ
と極 座 標 表 示 され た 曲 線 の グ ラ フ を描 け。 た だ し,n=2と
(注) x=rcosθ,y=rsinθ,r=f(θ)と
して 媒 介 変 数 表 示 す る。
す る。
座 標 軸 の プル ダ ウ ンメ ニ ュ ー か ら 「ズ ー ム ア ッ プ」 を選 ぶ こ と に よ り,任 意 の 領 域 を 画 面 い っ ぱ い に拡 大 す る こ とが で きる 。 拡 大 した い領 域 の左 上 す み に 十 字 カー ソル を移 動 し,左 上 す み の希 望 す る位 置(点)を マ ウ ス で ク リッ クす る か,同 時 に表 示 され る操 作 パ ネ ル の 矢 印 と決 定 を ク リ ッ クす る(キ ー操 作 はマ ニ ュ ア ル を参 照)。 次 に,右 下 す み の点 を ク リ ッ ク す る こ とに よ り拡 大 す る領 域 が定 ま り,「 決 定 」 を ク リ ック して 拡 大 す る。
〔 例 題8〕確率 た,見 〔 解 〕
密 度 関数f(x)=1/√2πe-x2/2で与 え られ る正規 分布曲 線 を描 け。 ま
や す くす るた め に グ ラ フ を拡 大 して 示 せ 。 ズ ー ム ア ッ プ の 機 能 を 用 い て,-4≦x
≦4,-0.15≦y
≦0.8程
度 に拡 大 す
る 。
図1.9
問15 ズ ー ム アツ プ の 機 能 を 用 い て,〓
の 近 くの関数 の状 態 を 調 べ よ。
1.2 [1]
Mathcad(ウ
イ ン ドウズ 版)
機能 の概要
Mathcadは
数 値 計 算,数
式 処 理,グ
ラ フ作 成 な ど の機 能 を備 えた ソ フ トで あ
る。 ノー トに 自 由 に記 述 して い く感 覚 で操 作 し て い けば よ い よ う に な って お り, 表 示 も数 学 の 専 門 書,教
科 書 の 記 述 と同 じ よ う に な る よ う に設 計 され て い る。 ウ
イ ン ドウ ズ版 で あ る た め,マ
ウ ス で簡 単 に 操 作 で き る よ う に な って い るが,キ ー
ボ ー ドだ け で も数 式 を入 力 で き る よ う にキ ー が 割 り当 て られ て い る。 繰 り返 し計 算 も レ ン ジ変 数 を使 って お り,プ ロ グ ラム を組 む とい う感 じで はな く,数 式 を記 述 す る とい う感 覚 で 数 列 の 漸 化 式 や グ ラ フ の作 成 を扱 う こ とが で き る。 数 値 計 算 に 重 きを 置 い てお り,数 式 処 理(シ う感 じ もす るが,「Maple」
ンボ リッ ク計 算)は 付 け足 し とい
とい う数 式 処 理 ソ フ トを使 い 結 果 をMathcadの
数式
で 表 して い る。 シ ン ボ リ ック計 算 で は無 理 数 の計 算 を近 似 小 数 で 行 わ な い で,無 理 数 の ま まで 扱 い,結 果 も無 理 数 を使 って 表 現 す る。 数 学 で は,こ の方 が都 合 が よい 。 数 値 計 算 は 自動 計 算 を して くれ るが,数 な らな い の で,ワ
式 処 理 は そ の つ ど操 作 しな け れ ば
ー ク シ ー トの数 式 を変 更 す る と即 座 に 結 果 の 数 式 が変 わ る とい
う よ うな こ とは な い 。 グ ラ フ ィ ッ ク ス に つ い て は,関 数 ラ ボ の よ う に動 き を 見 せ た りす る こ とが で き な い。 エ ラー 処 理 を して くれ な い た め,定 義 域 に は十 分 注 意 し な い とい けな い 。 ズ ー ム機 能 が な い な ど不 満 は残 るが,数 値 計 算 の 結 果 とグ ラ フ を 同 時 に見 せ られ た り,プ
リン ト教 材 の作 成 が容 易 で あ る こ とな ど利 点 も多 い。
ウ イ ン ドウ ズ上 で 動 くの で,他 の ソ フ ト と同時 に使 う こ とが で き る。Mathcad 文 書 も同 時 に複 数 見 る こ とが で き る。 他 の ソ フ ト との デ ー タ の や り取 り も簡 単 で あ る,操 作 も覚 えや す い な ど便利 な点 が多 い 。 微 分 ・積 分 は 第5章 に説 明 す る。
で詳 し く説 明 す るの で,こ
こで は数 列 とグ ラ フ作 成 を 中心
[2]
Mathcadの
起動
ウ イ ン ド ウ ズ の プ ロ グ ラ ム マ ネ ー ジ ャ ー の 中 のMathcadを の ウ イ ン ド ウ ズ が 現 れ る 。 ス ペ ー ス の 関 係 で,小
目 に命 令 メ ニ ュ ー が 並 んで い る が,そ
起 動 さ せ る と,次
さ な ウ イ ン ド ウ に し て あ る 。2行
の
どれ か をマ ウ ス で ク リ ック す る と,そ の 中 の命 令 が メ ニ ュー に な っ て現 れ る。 左 側 の ス イ ッ チ は数 式 入 力 の と き に使 用 す る もの で マ ウ ス で ク リ ック す る と,ル ー トや 指 数 を入 力 で き る よ うに な る。 式 を 入 力 した り,値 を代 入 した りす る ノー トに あ た る部 分 が 真 ん 中 の 白 い部 分 で あ る。 そ の左 上 に小 さな十 字 の マ ー クが あ るが, こ れ がMathcadの
[3]
カー ソル で あ る。
簡 単な計算
電 卓 で 行 う よ う な 計 算 をMathcadで
〔 例 題9〕
図1.11の
〔 解 〕(1)
よ う に,分
行 う こ とが で き る。
数 と ル ー トを 使 っ た 計 算 を 実 行 せ よ 。
十 字 の カ ー ソル が あ る 所
に 数 値 が 入 力 さ れ る の で,マ し,左
図1.10
ボ タ ン を ク リ ッ ク し,カ
ウスを動か ー ソル を
好 き な所 へ移 動 さ せ る。 (2)
「32/5+3.6」
と 入 力 す る と,32/5
+3.6と 表 示 さ れ る 。 (3)
「=」 と 入 力 す る と,左
を 計 算 し て,右
辺の値
辺 に表 示 す る。 リ ター ン
図1.11
キ ー を 押 す と,そ (4)
れ が 確 定 し,カ
「¥2+¥3=」
ー ソル が 次 の 行 に 移 る 。
と入 力 す る と,〓=1.932と
表 示 さ れ,リ
ター ン キ ー
を押 す と確 定 し,カ ー ソル が 下 の 行 に移 る。 (注1)
ル ー トの 入 力 は√
(注2)
キ ー ボ ー ドか ら 入 力 す る キ ー は 「と」 で く く っ て 示 す 。
問16
図1.11の
の ボ タ ンを ク リ ッ ク して も よ い。
よ う に,√6+√2/2=を
入 力 し,計 算 結 果が同 じに な る こ と を確 か め よ。
[4] 変数や関数の定義 変 数 は ア ル フ ァ ベ ッ トで 始 ま る 文 字 列 で 表 す 。2文 字 以 上 で あ っ て も よ い の で, 2ab と し て 積 を 表 し た い と き は 「2*a*b
」と 入 力 し,2・a・bと
表 示 し な けれ ば な
ら な い 。関 数 は 数 学 と 同 じ よ う に カ ッ コ の 中 に 変 数 を 入 れ て,f(x)と
表 せ ば よい 。
関 数 名 も2文 字 以 上 で あ っ て も よ い。 〔 例 題10〕r=3と 〔 解 〕(1)
し て,円 「r:3」
(2)
「2*π*r=」
(3)
「π*r^2=」
の 周 と面 積 を 求 め よ 。
と入 力 し,リ と入 力 し,リ と入 力 し,リ
タ ー ン キ ー を押 す 。 タ ー ンキ ー を押 す。 タ ー ン キ ー を押 す 。
図1.12
(注1) 左 辺 の 変 数 に値 を代 入 した り,関 数 を定 義 し た りす る の は:=で
あ り,
:キ ー で 入 力 で き る 。
(注2)
=は 左 辺 の 式 の値 を計 算 す る記 号 で あ り,入 力 した段 階 で 値 の 計 算 が
行 わ れ る。 (注3)
円周 率 π は左 に あ るπ をマ ウ ス で リ ッ ク して 入
力 す る。
〔例 題11〕f(x)=x2+2xの
と き,f(1.2)の
値 を求 め よ。
〔解 〕 次 の よ う に入 力 す る。 (1)
「f(x):r^2」,ス
ペ ー ス キ ー,「+2*x」
と入
図1.13
力 し,リ (2)
タ ー ンキ ー を押 す 。 「f(1.2)=」
問17
△ABCの
と入 力 す る 。
面 積 を 辺 の 長 さa,b,cを
変 数 とす る 関fで
表 し,f(3,5,7)を
求
め よ。
[5]
レンジ変数
Mathcadに や,グ
は レ ン ジ 変 数 と い う 独 自 の 変 数 が あ り,こ
ラ フ の 描 画 が で き る 。i:=1..10と
値 を と り,x:=-2,-1.8..2と
す る と,iは1か
の 働 き で 繰 り返 し 計 算 ら10ま
で の 自然 数 の
す る と,xは-2,-1.8,-1.6,…,1.8,2の
実
数 を と る こ と に な る 。レ ン ジ 変 数 は 等 差 数 列 で 並 ん だ 値 の 集 合 で あ り,2つ し か 示 し て い な い 前 者 の 場 合 は,公
差 が1ま
た は-1,3つ
の 数 字 が 示 され て い る
後 者 の場 合 は,最 初 の2つ の 数 字 の 差 が 公 差 に な る。 〔 例 題12〕2か 〔解 〕
ら9ま で の 正 の平 方 根 の 値 を求 め よ。
図1.14の
ワー ク シ ー トを次 の よ う に し て入 力 す る。
(1)
「i:2;9」
(2)
「¥i=」
(注) ..は;
〔 例 題13〕
と入 力 し,リ と入 力 し,リ
ター ン キ ー を押 す。
ター ン キ ー を押 す。
キ ー で 入力 で き る。
〔 例 題12〕 の数 値 の小 数 点 以 下 の けた 数 を変 更 せ よ。 図1.14
〔解 〕(1)
[マ ス(M)]の
フ ォ ー マ ッ ト(F)]を 1.15の (2)
中 の[数
値
選 択 す る と,図
操 作 パ ネ ル が 現 れ る。 表 示 精 度 の と こ ろ を8に
し,了
解 を ク リ ッ ク す る と,小 数 点 以 下8け
た
で表 示 さ れ る。 問18
1か ら15ま
で の 階 乗 を 求 め よ 。n!
とい う関 数 を使 っ て よ い 。た だ し,大 き な 数
の数 字
図1.15
も指 数 表 記 を し な い で 求 め よ。
〔例 題14〕a1=1,ai+1=ai+iで
〔 解〕
図1.16の
表 さ れ る 数 列 のa5,a101を
求 め よ。
よ う に 入 力 し て い く。
(1) 3行 目が 漸 化 式 で あ る。 これ は 「a[i+1:a[i」
と入 力 し,ス
ー を押 した あ と
ペ ース キ
,「+i」 と 入 力 し,リ タ ー
ンキ ー を押 す 。 (2)
レ ン ジ 変 数iが1か
繰 り返 さ れ,a101ま (3)
で
で 計 算 され る。
「a[5=」
「a[101=」
ら100ま
でa5=11が
でa101=5051が
表 示 さ れ,
図1.16
表 示 さ れ る。
(注) 下 付 き文 字 を入 力 す るの は,左 のxiの ボ タ ン を ク リ ッ ク して も よい 。 問19
15の 階 乗 を漸 化 式 を 使 っ て 求 め よ。
[6] 領域の移動 左 ボ タ ン で ド ラ ッ グ す る と,点 て い る 領 域 は,点
線 の ボ ッ ク スが 現 れ る。 そ の ボ ッ ク スが 掛 か っ
線 の ボ ッ ク ス で 囲 わ れ る 。 こ の こ と に よ り,そ
れ た こ と に な り,削
除,複
写,移
動 な どが で き る よ うに な る。 指 定 され た 領 域 の
中 に マ ウ ス カ ー ソ ル を 入 れ る と,十 ボ タ ン を 押 し,押
し た ま ま,マ
を 離 す と移 動 が 終 わ る(図1.17参
の領 域 が 指 定 さ
字 の カ ー ソ ル が 大 き くな る 。 そ こ で マ ウ ス の
ウ ス を 移 動 し た い と こ ろ ま で も っ て い き,ボ
タン
照)。
図1.17
た だ し,数 式 の 移 動 をす る と図1.17の
よ う に定 義 され て い な い 関 数 を参 照 して
し ま う 結 果 に な る こ と が あ り。Mathcadは い く の で,う 削 除,複
墓 く配 置 す れ ば,見
写 に つ い て は,他
上 か ら 下 へ,左
か ら右 へ 式 を 評 価 し て
や す い 数 学 教 材 を 作 成 す る こ と が で き る 。 ま た,
の ウ イ ン ド ウ ズ の ソ フ ト と 同 じ よ う に[編
集(E)]の
メニ ュ ー の 中 に 命 令 が 入 って い る。
[7]
グ ラフの描 画
Mathcadの2次
元 グ ラ フ はxを
レ ン ジ変 数 と して 横 軸 に と り, f(x)を 縦 軸 に
と っ て描 い た り,iを レ ン ジ変 数 と し,xi,yiを
軸 とした り,θ を レ ン ジ変 数 と し,
x(θ),y(θ)を 軸 と し た り,い ろ い ろ な 方 法 で 描 け る 。た だ し,既 定 値 で は グ ラ フ が小 さ く,軸 を表 示 して くれ な い な ど使 い に くい面 も あ る。 そ の た め,一 度 描 い て か ら修 正 す る必 要 が あ る。 また,複 数 の グ ラ フ を 同 じ座 標 に表 示 す る こ とが で き色,線
種 な ど を 自 由 に選 ぶ こ とが で き る。
た だ し,関 数 値 が 虚 数 に な る と虚 部 を無 視 して グ ラ フ を描 いた り,0で 割 っ て し ま う と い うエ ラー が で るの で,定 義 域 に は 十 分 注 意 す る必 要 が あ る。 〔 例 題15〕y=x4の
グ ラ フを描 け。
〔 解 〕(1) 「x:-2,-1.8;2」 力 し,リ
と入
タ ー ン キー を押 す。
(2) 「x^4」 中 の[グ
と 入 力 し,[グ
ラ フ 作 成]を
選 ぶ(@キ
ラ フ]の ー を押
し て も よ い)。 (3) 「x」
を 入 力 し,リ
押 す と,図1.18の
〔 例 題16〕
タ ー ンキ ー を 図1.18
グ ラ フが 表 示 され る。
〔 例 題15〕 の グ ラ フ フ ォ ー マ
ッ トを変 更 せ よ。 〔 解 〕
グ ラ フ の 中 を マ ウ ス で ク リ ッ ク す る と,青
い ボ ッ ク スで 囲 わ れ る。さ らに
y軸 の 上 端 の と こ ろ を ク リ ッ ク し,デ リ ー トキ ー を 押 し た 後,「3」を 入 力 し てTAB キ ー を 押 す と 下 端 に カ ー ソ ル が く る の で,同
様 に し て 「-1」 を 入 力 し て リ タ ー ン
キ ー を押 す 。 (2)
[グ ラ フ]の
ー マ ッ ト]を 選 択 し 中 のy軸
の[マ
中 の[グ
ラフフォ
,図1.19の
パネル の
ー カ ヘ の ク リ ッ プ]を
チ
ェ ック す る。 (3)
縦 横 の 尺 度 は正 確 に合 わ せ る方 図1.19
法 は な い の で,グ
ラ フ の サ イ ズ は手 作 業
で 変 更 す る。 (注) グ ラ フ の サ イ ズ の 変 更 は グ ラ フ 外 の 点 か らマ ウ ス を ドラ ッグ し て グ ラ フ を 選 択 す る 。 次 に マ ウ ス を返 の と こ ろ で ドラ ッ グ して ボ ッ クス を広 げ て 大 き さ を 調 整 す る 。 最 後 に,グ
ラ フ外 の 点 を マ ウ
ス で ク リ ッ ク す る と,図1.20の
ようにな
図1.20
る。
問20 y=sinx(-π〓x〓2π)の
グ ラ フ を 描 け 。 ま た,x軸
の[マ
ー カ へ の ク リ ッ プ]を
チ ェ ック して ど うな る か 調 べ よ 。
〔 例 題17〕y=x4,y=x2,x2/4+(y-1)2 =1の3つ
の グ ラ フ を表 示 せ よ
〔 解 〕(1) px(t), py(t)の
図1.21の
。
よ う に,x,t,
式 を入 力 す る。
(2) 「x^4」,ス
ペ ー ス キ ー,「,x^2」,
ス ペ ー ス キ ー,「,py(t)@」
と 入 力 し,グ
ラ フ 枠 が 表 示 さ れ た 後,「x,x,px(t)」
と
入 力 す る。 (3)
TABキ
ー を 押 し,y軸
の上限 の
図1.21
x:
と こ ろ で 「3」を 入 力 し,さ し,リ
ら にTABキ
ー を 押 し,下
限 の と こ ろ で 「-1」 を 入 力
ター ンキーを押す。
(注) xの
関 数 の グ ラ フ を描 くだ け な ら横 軸 の変 数 はxだ
けで よ い の で あ る
が,媒 介 変 数 表 示 の グ ラ フ も描 くた め に,縦 軸 と横 軸 の変 数 が 対 応 す る よ う に xを2回 記 述 して い る 。
問21
だ 円x2+y2/4=1,双
〔 例 題18〕 y
曲 線x2-y2/4=1の
=2x+1/-1の
グ ラ フ を 同 じ座 標 上に 描 け 。
グ ラ フ を描 け。
x:=-5,-4.75..5と
し て,〔 例 題16〕 と 同 じ よ う に グ ラ フ を 描 こ う と す る と,
「異 常 な 処 理 が 行 な わ れ ま し た 」と い う エ ラ ー に な る 。 これ はxが1に に0で
なった とき
割 る こ と に な る か ら で あ る 。こ れ を 避 け る た め に は,x:=-5,-4.8..5と
す る 。パ ソ コ ン は2進
演 算 を し て い る た め,0.2ず
つ 増 え て い く と誤 差 の 関 係 で1
に な らな い の で あ る。
〔 解 〕 (1) (2) (3)
=-10,-9・9..10,f(x):=2x+1/x-1を
「f(x)@x」 TABキ
キ ー,-4,リ
入 力 す る。
と入 力 す る。
ー,7,TABキ
ー,-3,TABキ
タ ー ン キ ー と順 に 押 し て い く(変
ー,f(x),TABキ
ー,6,TAB
な グ ラ フ が 現 れ て 驚 く と思 う が,
こ れ は 縦 軸 が レ ン ジ 内 の 最 大 値 と最 小 値 を上 端 と下 端 に と っ て い る た め で あ る)。 (4)
グ ラ フ 内 を ク リ ッ ク し,[グ
ッ プ をx軸,y軸 が,縦
ラ フ フ ォ ー マ ッ ト]を 選 び,マ
両 方 チ ェ ッ ク し て,了
の 漸 近 線 が1本
解 を ク リ ッ ク す る(直
引 か れ て い る 。 実 は,こ
ー カへ の ク リ
角双 曲 線 が 現 れ る
れ は 漸 近 線 で は な く,x=1で
続 で あ る の に 結 ん で し ま っ た 結 果 で あ る 。 こ れ を 解 消 さ せ る に は,グ
不連
ラ フ の種 類
を 変 更 す る必 要 が あ る。 (5)
[グ ラ フ フ ォ ー マ ッ ト]の パ ネ ル の 中 の[ト
レ ー ス1]を
種 を[ド
ロ ー]に
(6)
つ い で に 方 眼 表 示 に す る た め に,グ リ ッ ド ラ イ ン をx軸,y軸
ク リ ッ ク し,線
変 更 す る。 両方 チェ ッ
ク し,自 動 グ リ ッ ドの チ ェ ッ ク を 解 除(× の と こ ろ を ク リ ッ ク)し,グ
リ ッ ド数 を
10に 変 更 す る 。 了 解 を ク リ ッ ク す る 。 次 に 軸 を点 線 で 表 示 す る。 (7)
縦 軸 の と こ ろ のf(x)を
ク し,「,0,x」
と入 力 し,何
ー を押 し
,横 軸 のxの
き,「,x,0」
ク リッ
回 かTABキ
と こ ろ に もっ て い
と 入 力 し,リ
タ ー ン キ ー を押
す 。 こ の グ ラ フ が 図1.22で
あ る。 図1.22
問22
〔 例 題18〕 の グ ラフ のf(x)を2x+1
/x2-1に 変 更 して み よ。 また,レ
[8]
ン ジ変 数xの
公 差 を小 さ く し,結 果 を 比 べ よ。
数列 の和 とシ ンボ リックプ ロセ ッサ
Mathcadは
Σ の 演 算 子 を持 っ て い る が,普 通 に 数 値 計 算 す る 方 法 と シ ン ボ リ
ッ ク計 算 とい う文 字 式 の計 算 で 行 う方 法 の2通 は,[シ
りが あ る。 この シ ン ボ リ ック 計 算
ン ボ ル]と い うメ ニ ュ ー の 中 に入 っ て い る た め,初 め に[シ ン ボ リ ッ ク プ
ロセ ッサ の ロー ド]と い う項 目 を選 ん で か らで な い と使 用 で きな い。 式 の 展 開 ・ 因 数 分 解 ・数 列 の和 ・微 分 ・積 分 ・部 分 分 数 に 分 け る,方 程 式 を解 くな ど,か な りの こ とが で き る。 〔例 題19〕 〔解 〕4通 (1)
初 項1,公
差3の
等 差 数 列 の 初 項 か ら第100項
ま で の和 を求 め よ。
りの 方 法 を示 す 。 まず1つ
の方法 は〔 例 題14〕 の よ うに 漸 化 式 を使 う方 法 で あ る。数 列{an}
を漸 化 式 で 定 義 し,和Snも
漸 化 式 で 定 義 す る。S100=で 実行 例 の よ うに第100項
まで の和 を求 め る こ とが で き る 。 (2) 次 に,Σ の演 算 子 を使 う方 法 で,Σ を ク リッ ク す る か,$キ の 後 に一 般 項3n-2かanを
置 き,Σ の下 にnを
入 力 し,「=」
ー を押 す。 Σ
と入 力 す る。
図1.23
(3)
も う1つ
① ま ず,[シ ②
は,シ
ン ボ リ ック プ ロ セ ッサ を使 う方 法 を示 す 。
ン ボ ル]の
「$(3*k-2)」
中 の[シ
ン ボ リ ッ ク プ ロ セ ッサ の ロ ー ド]を 実 行 す る 。
と 入 力 し,TABキ
ーを押す。
③ 「k」と入 力 し, Ctrl キー を押 しな が ら+キ ー を 押 す と,等 号 が 入 力 さ れ る。 この 等 号 は代 入 の:=と 計 算 結 果 を 求 め る=と
も,
も違 うの で 注
意 が 必 要 で あ る。 ④ 続 け て,「1;n」
と入 力 し,リ
ター 図1.24
ン キ ー を押 す 。
⑤ この Σ の 式 の Σ の とこ ろ を ク リ ッ ク し,式 全体 を青 い ボ ッ ク ス で 囲 い,[シ ン ボル]の (注1)
中 の[シ
[マ ス]の
ンボ リ ック に評 価]を 実 行 す る。
中 の[数 値 フ ォー マ ッ ト]の パ ネ ル で[指
デ ィ フ ォル トは3に な っ て い る。14950と (注2)
[シ ンボ ル]の
中 の[導
数 し き い値]が
表 示 す るた め に は この 値 を6に す る。
出 フ ォー マ ッ ト]を 選 択 す る と,右 のパ ネ ル
が 現 れ る。 導 出 コ メ ン ト表 示,水 平 方 向 を チ ェ ック した の が,実 行 例 で あ る。 起 動 した とき の状 態 は,「 垂 直 方 向,ラ
問23 〓
イ ン挿 入 」 が チ ェ ック され た 状 態 で あ る。
を シ ン ボ リ ッ ク 計 算 で 求 め よ。また,n=100の
と き の和 を数 値 計 算 で 求 め よ。
1.3
DERIVE
[1]
機能 の概要
DERIVEは,関
数 ラ ボ やMathcadと
同 じ よ う に,数 値 計 算,数
式 処 理,グ
ラ フ
描 画 な ど の 機 能 を 備 え た ソ フ トで あ る 。
この ソ フ トは,ホ ノ ル ル の ソ フ トハ ウス が 企 画 した もの で あ り,諸 外 国 に ユ ー ザ ー が 多 くい る とい わ れ て い る。 メ ニ ュー は英 文 で あ る が,コ マ ン ドは そ の頭 文 字 を押 せ ば,処 理 が 完 了 す る。完 了 し な い場 合 は,次 の コ マ ン ド(階層 コ マ ン ドと い わ れ る)が 表 示 され,そ の つ ど必 要 な コ マ ン ドの頭 文 字 を押 す こ とに よっ て,目 的 の 処 理 が で き る シ ステ ム に な っ て い る。 この こ とか ら,慣 れ れ ば電 卓 を利 用 す る よ うな 感 覚 で扱 う こ とが 可 能 で あ る。 ま た,一 度 入 力 した 数 式 を再 利 用 で きる ば か りで な く,そ の 数 式 の一 部 分 を再 利 用 す る こ と もで き る機 能 を もつ 。 ま た,す で に入 力 した 数 式 を組 み合 わ せ た 数 式 を新 た に構 成 す る こ と もで き る。 この よ う な機 能 は,他 の ソ フ トに は 見 られ な い特 徴 で あ ろ う。 数 式 の 四則 な ど に つ い て は,第2章 算,三
角 比 や 対 数 の 値,ベ
で詳 し く述 べ るの で,こ
こで は,簡 単 な計
ク トル と行 列 の 表 示 と演 算 の 基 本 に つ い て述 べ る。 後
に紹 介 す る コマ ン ドか ら もわ か る よ う に,DERIVEは,グ
ラ フ の描 画 や 微 分 ・積
分 演 算 な ど も容 易 に こな す こ とが で き る。
[2] DERIVEの (1) DERIVEの
立ち上げと終了 立 ち上げ
カ レ ン ト ド ラ イ ブ にDERIVEの ト)の状 態 でA>DERIVEと DERIVEの
運 用 デ ィ ス ク を挿 入 し て,A>(Aプ
キ ー イ ン し て,RETURNキ
ロ ンプ
ー を押 す。
フ ァイ ル が 本 体 に読 み 込 ま れ,デ ィ ス プ レイ 画 面 が 上 の部 分 と コマ
ン ドが表 示 され る下 の 部 分 とに分 割 され る。
上 の部 分 は数 式 の 入 力 が 開 始 され る と,そ の 数 式 の入 力 ご と に,自 動 的 に番 号 (ラ ベ ル 番 号 と い う)が 付 さ れ て 表 示 さ れ る(図1.25)。
図1.25
(2) コ マ ン ドの 表 示 コ マ ン ドの 表 示 部 分 に は, COMMAND:Author
Build
Options
Plot
Calculus
Quit
Declare
Remove
の よ う な コ マ ン ドが 表 示 さ れ,「Author」 示 部 分 は,TABキ こ の2行
Expand
Simplify
ー ま た は ス ペ ー ス キ ー に よ っ て,順
ラ イ ン と 呼 ば れ,DERIVEが
Help
moVe
soLve
Manage
approX
に移 動 で き る。
呼 ば れ る 。 そ の 下 の 行 は,メ
ッセ ー ジ
現 在 実 行 し て い る コ マ ン ド の 内 容 ま た は 次 に 行 う実
行 コ マ ン ド を 表 示 す る 。 ま た 一 番 下 の 行 は,ス の 現 在 の 状 態 が 表 示 さ れ る 行 で あ る 。 記 号%の
テ ー タ ス ラ イ ン と 呼 ば れDERIVE 前 の 数 は,本
体 の メ モ リの 空 き の
の 表 示 に 続 く欄 は 入 力 行 の 編 集 モ ー ドが,上
書 き モ ー ドで あ る か
挿 入 モ ー ドで あ る か を,ま た,編 集 モ ー ド に続 く欄 はDERIVEに の 現 状(Algebra
Jump
Window
が リバ ー ス 表 示 さ れ る 。 こ の リバ ー ス 表
は コ マ ン ドメ ニ ュ ー(図1.26)と
割 合 を 示 し,そ
Factor
Transfer
Windowな
ど)を 表 示 し て い る 。図1.26は,メ
で あ る。
図1.26
続 き,WINDOW ニ ュ ー 画面 の 説 明
(3) コ マ ン ドの 実 行 と終 了 コ マ ン ド は,次
の2つ
の 方 法 の い ず れ か に よ っ て 実 行 さ れ る 。 そ の1つ
行 さ せ た い コ マ ン ド を リバ ー ス さ せ,そ る 。 も う1つ
は,リ
の 状 態 でRETURNキ
バ ー ス の 状 態 に 関 係 な く,コ
は,実
ー を押 す 方 法 で あ
マ ン ドの大 文 字 表 示 され て い る
ア ル フ ァベ ッ トを キー イ ンす る方 法 で あ る。 例 え ば,「Quit」 DERIVEは
が リ バ ー ス さ れ て い る 状 態 でRETURNキ
ー を 押 せ ば,
終 了 す る 。 ま た,リ バ ー ス さ れ て い る コ マ ン ド に 関 係 な く,キ ーA(大
文 字A,小
Authorコ
文 字aの
い ず れ で も よ い)を 押 せ ば,コ
マ ン ドの 大 文 字 表 示 され て い るAを
章 で はAと 表 示 す る と共 に,Aに
マ ン ドAuthorが
実 行 され る。
強 調 す る意 味 で,こ
引 き続 い て,Sを
行 う こ とをASと
の節 と第2 表す こ とと
す る。 (4)
コ マ ン ドの 構 成
DERIVEの1つ
の コマ ン ドは,そ の コマ ン ドを 実 行 す る と,そ の コマ ン ドの次
に 必 要 な コマ ン ドが 表 示 さ れ る よ う に作 られ て い る。 こ の よ う にDERIVEの
各
コ マ ン ド は,そ れ まで の コ マ ン ドに設 定 さ れ て い る 条件 の も とで 表 示 され る とい う階 層 構 造 を備 え て い る。 こ こで は,階 層 を追 っ て の コマ ン ドの す べ て の 解 説 は で き な い が,以 下 で,メ
イ ン コマ ン ド(第1階 層 コマ ン ド)に つ い て,そ の 概 略 を
述 べ る に止 め る。 Author
Build
式 入 力 の コマ ン ド,数 式 入 力 の 出 発 点
す でに入力 した式 を組 み合わせ た式の作成
Calculus
微 分,積
分,極
限,累
積,Σ,テ
関 数,変
数,行
列,ベ
ク トル な ど の 宣 言
Declare
Expand
Factor
Help
ィ ラ ー 展 開 な どの導 入
展 開 計 算,計 算 せ よ の指 示
因数分 解,素 因数分解 の指示 ヘ ル プ メ ニ ュー 画 面 の表 示
すで に入力 した数式 を再 利用す る時 な どに使 用
soLve
方程式,不 等式 の解 の算出の指示
Jump
Manage
指 数 関 数,対 数 関 数,三
角 関 数 な どの 代 入 計 算 の指 示
Options
デ ィ ス プ レ イ,け
た 数 な どの 設 定
画 面 設 定 に よ る グ ラ フ描 画 の 指 示
Plot
ERIVEの
Quit
終了
Remove
画 面 表 示 さ れ て い る数 式 の 削 除
Simplify
約 分 な どの単 純 化 計 算 の 進 行,計
Transfer
moVe
Window
LOAD,SAVE,PRINTな
算 せ よの 指 示
どの 入 出 力 の設 定
画面表示 され てい る数式 の移 動 グ ラ フ ィ ッ ク ウ イ ン ドウ の表 示,分 割 な どの 指 示
approX
近似値計 算の設定
(5) コ マ ン ドの 進 行 と 後 退 コマ ン ドに よ る処 理 が 終 了 す る と,メ ニ ュー 画 面 は 自動 的 に第1階 層 コマ ン ド 画 面 に な る。 また,コ マ ン ドが 進 行 して い る途 中 でESCキ
ー を押 す と,コ マ ン ド
は1階 層 だ け後 退 す る。 操 作 ミス を した 場 合 や,コ マ ン ドの確 認 を行 い た い場 合 に は,ESCキ
[3]
ー に よっ て 必 要 な 数 の 階 層 数 を後 退 す る こ とが で き る。
数式 の入力
(1) Autherコ ま ず,キ と,入
マ ン ド,Simplify ーAを
コマ ン ド
押 す(リ バ ー ス さ れ て い るAutherをRETURNし
て も 同 じ)
力 画 面 が 表 示 され る。
電卓 的演算 とその結果表示 DERIVEは,数
値 計 算 を忠 実 に 実 行 す る。 そ し て,演 算 結 果 を整 数 また は約 分
し た 整 数 比(分 数)で 表 示 す る。 また,8^(1/2)は,2*2^(1/2)ま
た は2SQRT(2)の
よ うに 表 示 す る。 こ の場 合 も,整 数 と整 数 の 累 乗 の積 の形 で表 示 す る。 演 算 結 果 を近 似 表 示 す る方 法 に つ い て は,次 の 〔 例 題21〕 以 降 で 述 べ る。 〔 例 題20〕 法 に は-,乗
次 の 数 式 を入 力 して 演 算 結 果 を表 示 せ よ。 た だ し,加 法 に は+,減 法 に は*,除
① 3+4*5 ② 1/2*3
法 に は/,累
乗 に は^を
③ 3^2
それ ぞ れ 用 い る。
④ 9^(1/3)
⑤ 2(8+7)/3^2
⑥ 27^(1/2)
〔解 〕(1) Autherコ
マ ン ドに お け
るExpressionの
欄 に各 与 式 の ま ま に 入
力 し,RETURNキ
ー を 押 せ ば,入 力 式 が
画 面 に 表 示 さ れ る 。 こ の と き各 式 に は, 入 力 順 に 図1.27の
よ う な ラベ ル 番 号 が
付 け ら れ る 。① の 場 合,3+4*5と る と,画 面 に は3+45の
入力す
よ うに 半 角 スペ
ー ス が 乗 法 記 号 を代 用 した形 で表 示 され る。 (2)
続 い て,各
ラベ ル 番 号 が リバ ー
ス さ れ て い る 状 態 で,Simplifyコ
マ ン
ド を 実 行 す る と,演 算 結 果 が 表 示 さ れ る 。 例 え ば,①
の 場 合 は,3+45が
さ れ て い れ ば,Simplifyコ
リバ ー ス マ ン ドを 実 図1.27
行 す る こ と に よ っ て 演 算 結 果23が
表 示
さ れ る。 他 の場 合 も同様 で あ る。 (3)
こ の よ う に,DERIVEの
演 算 結 果 は 数 値 を整 数 ま た は 約 分 した 整 数 比
(分 数)で 表 示 さ れ る 。 こ こ で は,AはAuthorコ → はRETURNキ
マ ン ド,SはSimplifyコ
ー を押 す こ と を表 す 。
①
②
③
④
⑤ ⑥
マ ン ド,
問24 次 の数 式 を入力 して,演 算 結果 を表示 せ よ。 (1)
(2)
(3)
(4)
(5)
⑥
電卓 的演 算 と近似 表示 approXコ
マ ン ド に よ っ て,有
効 数 字7け
た 目 を 切 り捨 て て6け
た 目 まで の演
算 結 果 が 表 示 さ れ る。 〔 例 題21〕
次 の 数 式 を 入 力 し て,演
①
②
④
⑤
(注) ||,√ 〔解 〕
③
は そ れ ぞ れ,ABS,SQRTで
① の 場 合 は,ABS(-8),②
AはAuthorコ
算 結 果 を表 示 せ よ。
の 場 合 は,SQRT(4+5)と
マ ン ド,SはSimplifyコ
れ 表 す 。 ま た,→
はRETURNキ
入 力 す る。
マ ン ド,XはapproXコ
そ れ ぞ れ 入 力 す る。 マ ン ドを そ れ ぞ
ー を押 す こ と を表 す 。
① ② ③ ④
⑤
S→
分 子=4620680728035368559063782527286024015510290284149464858 47699333055955922805275437143 分 母=2546294970418107607835557110511722701314335492082420313 29517556169297662470417088272924672
X→1.81466
10-6
画 面 の 右 に は み 出 し た 数 式 を ス ク ロ ー ル す る に は,CTRLキ
ー を 押 し な が ら,
右 矢 印 キ ー を押 す 。 左 端 の 数 式 が 消 え て,右 端 が 表 れ る まで ス ク ロ ー ル で き る。 問25 次 の数式 を入 力 して,演 算結 果 を表示 せ よ。 (2)
(1) O ptions,Notationの
(3)
(4)
利 用
O ptions,Notationに
続 い てDecimal,Digits:に
適 当 な 数 を 入 力 し て,演
算
結 果 表 示 の 有 効 けた 数 を決 め る こ とが で き る。 例 え ば,2.1^10を,そ
Sコ マ ン ドで 画 面 表 示 す る と,1667.98を
の ま ま
Dicimal,Digits:を10に
し て 画 面 表 示 す る と,1667.988097を
O ptions,Precisionの
得 る が,
得 る。
利 用
O ptions,Precisionに
続 い て,Approximate,Exact,Mixedモ
か を選 び,そ れ に続 くDigits:に
ー ドの い ず れ
数 値 を入 力 す る と,数 学 演 算 上 の 精 度 な らび に,
表 示 けた 数 を決 定 す る こ とが で き る。 〔 例 題22〕
次 の 数 式 を入 力 して,モ ー ドを変 えて 演 算 結 果 を表 示 せ よ。
①
②
〔解 〕S,X等
(注) π はPIで
入力
の 各 コ マ ン ド に よ っ て 操 作 の 進 行 を 示 す 。 π はPIで
入 力 す る。
① こ の 計 算 をApproximateモ
ま た,こ
の 計 算 をExactモ
ー ド,Digits:を20に
す れ ば,
ー ド に よ っ て 行 え ば,Digits:が6で
も20で
も
〓以 上 に は計 算 が 進 まな い 。 次 に,Mixedモ
ー ドに よっ て 行 え ば
Digits:が6で, Digits:が20で, 図1.28は,そ
の 表 示 例 で あ る。
② Exactモ
ー ド で 行 え ば,Aπ
SQRT(163)S→SQRT(163)π こ の 計 算 をApproximateモ Digits:6で
ー ド,
行 え ば
SQRT(163)πOPA→S 40.1091 Digits:20で
行 え ば
SQRT(163)πOPA→
→
S→40 .109169991132519755 ま た,Exactモ
ー
SQRT(163)π
以 上 に は計 算 が 進 まな い 。
次 に,Mixedモ Approximateモ
問26
ド で 行 え ば,
ー
ド で 行
算 結 果 を 表 示 せ よ 。た だ し,Approximate,Exact,Mixed
の 各 モ ー ド で,Digitsは6,20と
(1)
Buildコ
図1.28
ー ドの場 合 と同 じ計 算 結 果 が 得 られ る。
次 の 数 式 を 入 力 し て,演
(2) Buildコ
え ば,
せ よ。 (2)
マ ン ド の 働 き(数 マ ン ド は,す
を も つ。 例えば,うべル番
式 を 組 み 立 て る)
で に入 力 した 数 式 を用 い て 新 し い 数 式 を組 み 立 て る働 き 号1:,2:に
て い る と し よ う。 キ ー ワ ー ドBを
そ れ ぞ れSQRT(3),SQRT(2)/2が 押 す と,BUILD
入力 され
first expression#?が
れ る 。 矢 印 キ ー に よ っ て リバ ー ス し て い る 数 式 を1:に
し てRETURNキ
表示 さ ー を押
す。 次 に,BUILD:Operator:の を 押 し,リ :O perator:の
中 の 演 算 記 号 か ら+を
バ ー ス し て い る 数 式 を2: 中 の 演 算 記 号 か らDoneを
選 択 し てRETURNキ
に し てRETURNキ 選 択 し てRETURNキ
連 の 操 作 に よ っ て ラ ベ ル番号3:に,SQRT(3)+SQRT(2)/2が表示
ー
ー を 押 す 。BUILD ー を押 す 。この 一 され る。
(参 考)式
の 一 部 分 を リバ ー ス さ せ て,そ
出 す こ と が で き る 。 こ の よ う に,式
の 式 の 部 分 をBコ
マ ン ドに よ っ て 引 き
の リ バ ー ス さ れ て い る 部 分 を強 調 部 分 と い う 。
shiftキ ー を 押 し な が ら 矢 印 キ ー を 押 す 操 作 に よ っ て,式
の 一 部 分 を リバ ー ス さ せ
る こ とが で き る。 (3) Removeコ
マ ン ド の 働 き(不
Removeコ ば,ラ
マ ン ドは,画
ベ ル 番 号3:の
面 か ら い くつ か の 数 式 を 消 去 す る と き に 用 い る 。例 え
数 式 が 必 要 な い 式 と す る 。 キ ー ワ ー ドRを
REMOVE:Start:?End:?が ー が 共 に3で
表 示 さ れ る 。Start:並
あ る とき
,RETURNキ
(4)
マ ン ド は,Start:?の
ナ ンバ
画 面 か ら消 去
数 の ラ ベ ル 番 号 か ら,
数 の ラ ベ ル 番 号 ま で の 数 式 の ブ ロ ッ ク を 消 去 す る働 き を も っ て い る 。 moVeコ
moVeコ
マ ン ド の 働 き(数 マ ン ド は,す
式 表 示 位 置 の 移 動)
で に入 力 され て い る数 式 の 表 示 位 置 を移 動 す る と き に
用 い ら れ る 。例 え ば,ラ ベ ル 番 号3:の
数 式 を ラ ベ ル 番 号2:の
が あ る と す る 。 キ ー ワ ー ドVを End:?が
表 示 さ れ る 。Before:ナ
を 共 に3に
し てRETURNキ
2:の
押 す と,
び にEnd:の
ー を 押 す と,ラ ベ ル 番 号3:が
さ れ る 。 こ の よ う に,Removeコ End:?の
必 要 な 数 式 の 消 去)
前 に移 動 す る必 要
押 す と,MOVE:Before:?Start:? ン バ ー を2,Start:並
ー を 押 す と,ラ
び にEnd:の
ベ ル 番 号3:の
ナ ンバ ー
数 式 が ラベ ル 番号
数 式 の 前 に移 動 で き る。
こ の よ う に,moVeコ
マ ン ド は,数 式 の ブ ロ ッ ク を 必 要 な 位 置 に 移 動 す る 働 き
を もっ て い る。
[4]
三 角 比,対
DERIVEは
数 の値
三 角 比 や 指 数,対 数 の 値 な ど特 殊 な 関 数 の値 を 求 め る こ とが で き る
よ う に作 られ て い る。 こ こで は,そ の 操 作 に つ い て 述 べ る。 三 角比 に お け る角 度 は,弧 度 法(180°=π)で あ る。 した が っ て,x° に対 応 す る 弧 度 はx× π/180に よ っ て得 られ る。 また,指 数 に関 し て,EXP(z)はezを
表 す 。 ま た,底 がWで
はLOG(Z,W)で
自 然対 数 を表 す。
表 さ れ る。LOG(z)は
真 数 がZの
対数
〔 例 題23〕
次 の 数 式 の 値 を 求 め よ 。 ま た,approXコ
マ ン ド に よ り,そ の 値 の 近
似 値 を求 め よ。
④
① ②
③
⑤ 〔 解 〕SIN,COS,TANは,そ はPIで
表 す 。 ま た,角
ま た,対
数 は 底 が10,真
れ ぞ れ の ア ル フ ァ ベ ッ ト を 入 力 し,弧
度法 の π
は 括 弧 で く く る 必 要 が あ る。 数 が2の
場 合 はLOG(2,10)で
表 す。
① ② ③ ④ ⑤ 問27
次 の 数 式 の 値 を 求 め よ。 また,approXコ
(1)
(2)
(3)
(5)
(4)
[5]
ベク トル,行 列の 表記 と演算
DERIVEに
お け る ベ ク トル は,数
は,Declare vetoRコ Ctrl+Jキ
マ ン ド に よ る近 似 値 を求 め よ 。
の 組 の 列 と し て 表 示 さ れ る 。ベ ク トル の 入 力
マ ン ドを 用 い る 。 次 元 を 入 力 し てRETURNキ
ー を 押 し,要 素 を 順 に 入 力 す る 。i番 目 の 要 素 をxiと
トル は,
で 表 示 され る。
す る4次
ー または 元 のベ ク
また,行 列 は そ れ ぞれ の行 ベ ク トル が 同 じ個 数 の要 素 を持 って い るベ ク トル の 組 で あ るが,DERIVEの
場 合 はDeclare Matrixコ
(Rows),列(Columns)の i行j列
マ ン ドを用 い て 入 力 す る。行
数 に 引 き続 い て各 要 素 を入 力 す る。
の要 素 がxijの2行3列
の行列 は
で表 示 さ れ る。 〔 例 題23〕
次 の ベ ク トル を 入 力 せ よ 。
②
①
〔 解 〕 ① の ベ ク トル は,ま Dimension:
に お い て3を
の っ どRETURNキ
ン ド を 用 い て,Matrixキ 素 に3,(2,1)要
umns:へ
問28
マ ン ド を 用 い てvectoRキ
入 力 し,Vector
ー を 押 す と,画
② の ベ ク トル は,3行1列
(1,1)要
ず,Declareコ
element:
面 に[2,3,4]が
に 順 に2,3,4を
ー を押 す 。 入 力 し,そ
表 示 され る。
の 行 列 と し て 入 力 す る 。 し た が っ て,Declareコ ー を押 す 。DMコ 素 に4,(3,1)要
の カ ー ソ ル の 移 行 はTABキ
マ ン ドRows:3columns:1と 素 に5を
入 力 す る 。Rows:
マ し て,
か らCol
ー を 用 い る(〔例 題24〕 参 照)。
次 の ベ ク トル を 入 力 せ よ。
(1)
(2)
〔 例 題24〕
次 の 演 算 結 果 を表 示 せ よ。
①
②
〔 解 〕 ① ま ず,ベ
ク トル [2,3,4],[4,5,6]を
そ れ ぞ れ 入 力 す る 。 次 に,Buildコ
マ ン ド を 用 い る 。 カ ー ソ ル を ベ ク トル[2,3,4]を
表 示 す る ラ ベ ル 番 号 に 移 し て,
first
の 中 か ら 演 算 子+を
expressionと
す る 。Build
parametor:
選 択 し て,
RETURNキ
ー を 押 す 。続 い て,カ ー ソ ル を ベ ク トル[4,5,6]を
号 に 移 し て,Doneコ る。Sコ
マ ン ド キ ー を 選 ぶ と,画
マ ン ド を 押 す と,簡
② Bコ
マ ン ド に よ り,ベ
中 か ら*を
選 ん で,ラ
キ ー を 押 す と,画 表 示 し て,こ
① D
R
約 化 さ れ て,結
面 に[2,3,4]+[4,5,6]が 果 の[6,8,10]が
ク トル[2,3,4]をfirst
ベ ル 番 号 の 位 置 に5を
面 に[2,3,4]5が
表 示 す る ラベ ル番
表 示 され る。
expression,parametor:の
上 書 き入 力 す る 。 こ こ で,RETURN
表 示 さ れ る 。 同 様 に,[4,5,6](-4)を
れ ら の ベ ク トル をBuildコ
表 示 され
画面
マ ン ドに よ っ て加 え る。
Dimension:3→2→3→4→[2,3,4],同
様 に,[4,5,6]を
得 る。
B[2,3,4]+[4,5,6]→Done→S→[6,8,10]
②
B B
[2,3,4]*5,同
様 に,B[4,5,6]*(-4)
[2,3,4]5+[4,5,6](-4)S→[-6,-5,-4]
問29 次の演 算結 果 を表示 せ よ。 (1) (2) 〔 例 題25〕
次 の①,②
①
の 行 列 を 画面 表 示 し,③ の演 算 を行 え。
③
②
〔 解 〕Declare Matrixを
用 い る 。Declare Matrix
す る 。Rows:とColumns:の ① の 場 合 は,(1,1)要
移 行 はTABキ 素 に2,(1,2)要
Rows:2Columns:2と
ー を 用 い る。
素 に3,(2,1)要
素 に4,(2,2)要
素 に5を
入 力 す る。 ② の 場 合 は,各
要 素 の 順 にa,b,c,dを
いず れ の場 合 も,RETURNキ
入 力 す る。
ー を押 せ ば,画 面 に そ れ ぞ れ〓
がそ
れ そ れ表 示 され る。 ③ の場 合 は,前 の ベ ク トル の例 題 の 場 合 と同様 に,Buildコ す る。
マ ン ドを用 い て演 算
②
① ③
問30 次 の行 列 の演算 をせ よ。 (1)
(2)
第2章 数 と式 こ の 章 は,DERIVEを 因 数 分 解,さ
らに,不
う。 こ こ で は,数 DERIVEの い が,コ
使 用 し て数 と式 の 計 算 を扱 う。DERIVEは,整
定 の 定 数 が 用 い られ て い る数 式 の演 算 な ど を極 め て 明 解 に 取 り扱
と式 との 関 連 で,簡
単 な 方 程 式 や 不 等 式,平
処 理 メ ニ ュ ー が 英 文 で,ま た,マ
マ ン ドの 階 層 構 造 を 理 解 し て,数
2.1
式 の四則 並 び に
方根 の扱 い に もふれ る。
ウ ス使 用 可 能 な シ ス テ ム に は な っ て い な
式 の 扱 い に 挑 戦 し て み よ う。
整式の加減
(1) 直接の 入力と簡単 化 DERIVEは,Authorコ 力 し,続
マ ン ド を 用 い て,2つ
い てSimplifyコ
以 上 の 整 式 の 和 ・差 を 表 す 式 を 入
マ ン ド に よ っ て そ の 式 を 簡 単 化 し て,そ
の結 果 を表 示 さ
せ る こ とが で き る。 こ こ で は,Authorコ
マ ン ド の 実 行 をA,Simplifyコ
の コ マ ン ドの 実 行 も 同 様 に,そ ま た,RETURNキ
〔例 題1〕
① ②
マ ン ド の 実 行 をS,そ
の他
の 大 文 字 表 示 さ れ て い る ア ル フ ァベ ッ トで 表 す 。
ー を押 す こ とを→ で 表 す こ と とす る。
次 の数 式 を入 力 して,計
算 結 果 を表 示 せ よ。
〔解 〕(1)
第1階
層 コ マ ン ド画 面 に お い て,Authorコ
マ ン ド(キ ーAを
押 す)
を実 行 す る。 (2)
Author
expression:
に お い て,与
式 の ま ま入 力 し て,RETURNキ
ー を
①
押す。
② 問1
次 の計 算 をせ よ。
(1) (2) (2)
Buildコ
マ ン ドを 利 用 して の 入 力 と簡 単 化
Build コ マ ン ド を 利 用 し て,整
式 の 和 ・差 を 求 め て み よ う 。
〔 例 題2〕2x2-3x+5と-5x2-7x+3の
和,並
び に後 の 式 か ら前 の 式 を 引 い
た差 を求 め よ。 〔 解 〕(1) A2x2-3x+5と-5x2-7x+3を (2)
2x2-3x+5を
し,オ ペ レ ー タ か ら+を を 合 わ せ てRETURNキ
そ れ ぞ れ 入 力 す る。
表 す ラ ベ ル 番 号 に カ ー ソ ル を 合 わ せ,Bコ 選 び,続
い て-5x2-7x+3を
ー を 押 し,Doneコ
マ ン ドを実 行
表 す ラベ ル 番 号 に カ ー ソル
マ ン ド を 実 行 す る 。差 も 同 様 に す る 。
① ② 問2 x2-3x+7と3x-10x-8と
の和,並 び に 後 の 式 か ら前 の 式 を 引 い た 差 を求 め よ 。
(3) 整式定義(関 数)を利用 しての入 力と簡単化 Declare Functionコ
マ ン ド を 用 い る と,整 式 に 名 前 を つ け る こ と が で き る 。
DFコ マ ン ド を 実 行 す る と メ ッ セ ー ジ ラ イ ン に は, DECLARE
FUNCTION
name:
と入 力 待 ち の 状 態 が 表 示 さ れ る 。 こ こ の ラ イ ン に,式 てRETURNキ
の 名 前,例
え ばPを
入 力 し
ー を 押 す と, DECLARE
FUNCTION
value:
と 再 び 入 力 待 ち の 状 態 に な る 。 こ こ に 例 え ば,2x2-3x+5を キ ー を 押 す と,画
入 力 し てRETURN
面 には
P(x):=2x2-3x+5 が 表 示 さ れ る 。 こ の こ と は,整 式2x2-3x+5がP(x)と
名 付 け られ た と 考 え る こ
とが で き る。
〔 例 題3〕P=2x2-3x+5,Q=-5x2-7x+3,R=-x+3と の 計 算 を せ よ。
① ② ③ ④ 〔 解 〕 (1)
DF コ マ ン ドで,
とす る 。 (2)
① ③
②
Aコ マ ン ドで,
す る と き,次
の式
④ と入 力 す る 。 続 い て,Sコ 図2.1は,入
マ ン ドを実 行 す る。
力 画 面 の例 を示 す 。
①
③
結 果の み表 示
② ④
図2.1
(注) 整 式 を入 力 して,〔例 題2〕 の解 の よ う に,Buildコ
マ ン ドを用 い て各 式 の
計 算 結 果 を 求 め る こ と もで き る。 で あ る と き,次 の 計 算 を せ よ。
問3 (2)
(1)
2.2
整式 の乗法
整 式 の 積 は,整 ドの 他 にExpandコ
式 の和 ・ 差 の 場 合 と同 様 に,Authorコ
マ ン ド,Simplifyコ
マ ン
マ ン ドを使 用 す る。
整 式 の 直接 入 力 と展 開 計 算 例 え ば,A(x+2)(x+3)はS→(x+2)(x+3)の
よ う に,Simplifyコ
マ ン ドを
実 行 し て も変 化 し な い が,
の よ う に,Expandコ
マ ン ド を 実 行 す る と,積
の 展 開 が 行 わ れ る。
展 開 はEコ マ ン ド Bコ マ ン ドとEコ マ ン ドの 利 用 一 度 入 力 した 整 式 を利 用 す る場 合 は ,Bコ
マ ン ドを使 用 す る。B(ラ
ベ ル 番 号)
*( ラ ベ ル 番 号)に よ っ て,2つ
の 整 式 の 積 が 表 示 さ れ,Eコ
マ ン ドに よ っ て 展 開
が 実 行 さ れ る。 整 式 定 義(関 数)の 利 用 とEコ マ ン ドに よ る展 開 あ る整 式 を後 に利 用 す る場 合 は,整 式 定 義 を す る と便 利 で あ る。 例 え ば,A(x):=x+2,B(x):=x+3と
定 義 す る と,
A (x)*B(x)→E→x2+5x+6 で 展 開 が 完 了 す る。 〔例 題4〕
次 の 整 式 の積 を 求 め よ。
①
②
〔 解 〕 それ ぞ れ の 整 式 を直 接 入 力 し,Eコ
マ ン ドを実 行 して展 開 す る。
②
①
問4
A=x2+3x+2,B=x+2と
(1)
して,次
の式 を計算 せ よ。
(2)
〔 例 題5〕
次 の式 の 計 算 をせ よ。
① ② 〔解 〕Aコ
マ ン ドで各 与 式 を入 力 す る。① はSコ マ ン ドまた はEコ マ ン ドで 簡 単
化 ま た は 展 開 す る 。② はEコ マ ン ドで 展 開 す る。
① ② 〓Eコ マ ン ド で
展 開 す る式 が 複 数 の 文 字 を含 む 場 合Eコ
〓 xと す る と,
マ ン ドを実 行 す る と どの文 字 に 着 目
す る か の 問 い合 せ が あ る。 問 い 合 せ を無 視 して も展 開 は実 行 され る。 この例 題 で
は着 目す る第2,3の 問5
文 字 は無 視 して展 開 して い る。
次 の 式 を 計 算 せ よ。
(1) (2) (3) (4) (5)
⑥
2.3
整式 の除法
整 式x2+2x-3を
整 式x+1で
割 る計 算 を 実 行 し て み よ う。
Aコ マ ン ド で,(x2+3x-2)/(x+1)を
を 得 る 。 引 き 続 い て,こ
を 得 る 。 こ こ で,x+2が
〔 例 題6〕
の 式 にEコ
入 力 し て,実
マ ン ドを 実 行 す る と,
こ の 除 法 に お け る 商 で-4が
次 の整 式PをQで
② ① 〓と 置 く。
続 い て,
Bコ マ ン ド を 実 行 し て,
を 得 る。 こ こ で,Eコ
余 りで あ る。
割 っ た とき の商 と余 りを 求 め よ。
①
〔 解〕
行 キ ー を 押 す と,
マ ン ド を 実 行 す る と,
を得 る。 入 力 画 面 は 図2.2の よ っ て,商
よ う に な る。
は3x2-7x+22,余
り は-71
② ① と 同 様 に し て,
を 得 る 。よ っ て,商 はx2+2x+1,余
り は3 図2.2
すで に入 力 され てい る数式の取 り込み リバ ー ス さ れ て い る 数 式 は,F3キ
ー を押 す こ とに よ って メ ッセ ー ジ ラ イ ン に取
り込 む こ と が で き る 。 例 え ば,DFコ
マ ン ドの,DECLARE
FUNCTION
name:に
お い て,Pを
入
力 して DECLARE
FUNCTION
VALUE:
と入 力 待 ち に な っ た と き,数 式x3+3x2+3x+4が 態 でF3を
リバ ー ス さ れ て い れ ば,こ の 状
押 せ ば,そ の ラ ベ ル 番 号 の 数 式 が 取 り込 ま れ,REIURNキ
そ の 数 式 がPと
ー を 押 せ ば,
名 付 け られ た こ とに な る。
問6 次 の 問 に 答 え よ。 (1) x4+x2+1をx2-x+2で (2) 整 式Aを3x+2で
割 っ た と き の 商 と余 りを 求 め よ。 割 る と,商 がx2+x+1で
余 りが5で
あ る 。 整 式Aを
求め
よ。
〔 例 題7〕A(x)=x3-ax2+(a+1)x+b,Q(x)=x-2に
つ い て,次
の 問 い に答
えよ。 ① P(x)がQ(x)で ② 余 り をr(a)と
〔 解 〕(1)DFコ
割 り切 れ る と き のa,bの す る と き,r(a)>0と マ ン ド に よ り,
間 の 関 係 式 を 求 め よ。
な るaの
値 の 範 囲 を 求 め よ。
と入 力 す る 。 (2) AP(x,a,b)/Q(x)と
し て,Eコ
こ の と き,P(x,a,b)を EXPAND
ど の 文 字 変 数 の 式 と と ら え る か 第1変
variable
variable
と入 力 待 ち と な る が,第1変 まRETURNキ (3)
数xを
数 をa,bの
EXPAND
第1変
数 と して 入 力 す る。
い ず れ か に 決 め る 。 そ こ で, 2: 数 が 決 定 し て い る の で,第2変
ー を 押 し て も,同 DERIVEに
数 を決 め ず に その ま
じ形 の 結 果 を得 る。
よ る 計 算 時 間(こ の 場 合,1.0seconds)が
と な る 。 こ の 表 示 は,商
数 を決 め る 。
1:
と入 力 待 ち と な る の で,変 続 い て,第2変
マ ン ドを実 行 す る。
がx2+(2-a)x-a+5,余
表 示 さ れ,画
りが-2a+b+10で
面 は
あ るこ と
を表 す。 ① の 答 は,2a-b-10=0で (注) (2)でEXPAND 定 す る と,演
ある。 variable
1:に
お い て,x以
外 の 文 字a(ま
た はb)を
指
算結果 は
の よ うに変 化 す る。 (4) DFコ (5) Aコ (6)
マ ン ド を 実 行 し て,R(a,b):=-2a+b+10と マ ン ド よ り,R(a,b)>0
soLveコ
行 す る と,
整 式 定 義 す る。
マ ン ド を 押 し,SOLVE
variable:に
対 し てaを
入 力 して 実
を得 る。 ② の 答 は,
問7
〓で あ る。
次 の 問 に答 え よ。
(1)
〓で割 り切 れ る よ うに,定
(2)
〓で も
2.4
数aの
値 を 定 め よ。
〓で も割 り切 れ る と き,定 数a,bの
値 を求 め よ。
因数分解
数 式 は,Factorコ
マ ン ド を 実 行 す る こ と に よ っ て,そ の 数 式 を 因 数 分 解 す る こ
とが で き る。 例 え ば,整
数 「1234567890」
はAuthorコ
マ ン ド で 入 力 し て,Factorコ
マ ン ド
に よっ て
と素 因 数 分 解 で き る 。 こ の と き の 算 出 所 要 時 間 は0.0∼1.0secondsで 文 字 変 数 を 含 ん だ 式 の 因 数 分 解 に も,以 下 に 説 明 す る よ う にFactorコ
あ る。 マ ン ド
が 用 い ら れ る。 FACTOR
Amount:の
利 用
文 字 変 数 を 含 ん だ 式 を 入 力 し て,Factorコ FACTOR
マ ン ド を 実 行 す る と,
expression:#
に 続 い て,RETURNキ
ー を押 す と
FACTOR:Amount:Trivial
squarefree
が 表 示 され る。 Trivialは,通
分 計 算 の 因数 分 解 に使 用
例 え ば, Squarefreeは,平
方 因 数 を く くり出 す と きに使 用
例 え ば, Rationalは,有 例 え ば,
理 数 の範 囲 まで の 因 数 分 解 に使 用
Rational
raDical
Complex
raDicalは,根
号 が 必 要 な数 の範 囲 まで の 因数 分 解 に使 用
例 えば, Complexは,複
素 数 の 範 囲 まで の 因数 分 解 に使 用
例 え ば, 〔 例 題8〕
次 の 式 を因 数 分 解 せ よ。
① 〔 解 〕(1)Aコ (2) Fコ
② マ ン ドでx2-7x+12を
入 力 す る。
マ ン ド でRかDかCFactoringを
選 ん で キ ー を押 す 。
① ②
を 得 る。
問8 次 の式 を因数 分解 せ よ。 (1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
〔例 題9〕
次 の 式 を文 字xに
つ い て因 数 分 解 せ よ。
①
②
〔解 〕 ①
②
(参 考)x2-x+1やx2+x+1は 数 の 範 囲 まで の 因 数 分 解 と な る。
そ れ ぞ れ,FCコ
マ ン ドを 実行 す れ ば,複 素
と表 示 さ れ る 。
問9 次の式 を因数分 解 せ よ。 (1)
(2)
(3)
(4)
2.5
平 方根 の計算
(1) 平 方 根 の 計 算 DERIVEは に お い て,根 (DEFORT)
第1章
で も 述 べ た よ う に,OPTIONS
PRECISION:Exactモ
ー ド
号 の 付 い た 数 の 計 算 は 近 似 値 に 変 換 さ れ な い 。DERIVEの
初期設定
で は,Exactモ
ー ドが 指 定 さ れ て い る の で,平
方 根 の計 算 は根 号 の ま
まで 表 示 さ れ る こ とに な る。 例 え ば,√2+√8はAuthorコ
マ ン ド で,SQRT(2)+SQRT(8)と
画 面 に もSQRT(2)+SQRT(8)が
表 示 さ れ る 。Sコ
行 す る と,画
面 に は3
ま た,Authorコ
と 表 示 さ れ,Sコ
SQRT(2)の
次 の 計 算 をせ よ。
入 力 す れ ば,画
マ ン ド に よ り,
と計 算 結 果(分 母 の 有 理 化)が 表 示 され る。 〔 例 題10〕
マ ン ド ま た はEコ
よ う に計 算 結 果 が 表 示 さ れ る。
マ ン ドで1/SQRT(2)と
マ ン ド ま た はEコ
入 力 す る と,
面 には
マ ン ド を実
①
②
③
④
⑥
⑤ 〔解 〕
これ まで 通 り
√75は,
〓と入 力 す る 。 他 も同様 で あ る。
① ASは省略
②
以 下,
③ ④ ⑤ ⑥
問10
次 の計 算 をせ よ。
(1)
(2)
(3)
(4)
(2) 式の 値の算出 M
anege
S
数 式 の文 字 変 数 に 文 字 あ る い は値 を代 入 す る に は,
ubstituteコ
マ
ン ドを用 い る。
Manage
Substituteコ MANAGE
マ ン ド を 実 行 す る と,メ
SUBSTITUTE
を 表 示 す る。RETURNキ
expression:#
ー を押 す と,文 字 変 数 がxの
は,
MANAGE
SUBSTITUTE
を 表 示 す る 。 ま た,ス Enter と な り,変数xへ
replace
ッセ ー ジ ラ イ ン は
value:x
テー タスライ ンは for x
の代 入 を促 す 。
場 合,メ
ッセ ー ジ ラ イ ン
代 入 す る値 を文 字xに
上 書 き し て,RETURNキ
ー を押 す と,画 面 に は代 入 し
た ま まの 式 が 表 示 され る。 この 数 式 をSま た はEコ マ ン ドで 簡 単 化 また は展 開 す る と式 の 値 の計 算 結 果 が 算 出 され る。 例 え ば,a=2,b=-3の
と き のa+bの
値 を 求 め る に は,
A a+b→a+b MS コ マ ン ド に 続 い てRETURNキ MANAGE に 対 し,文
ー を 押 し,
SUBSTITUTE
字aに2を
ま た,MANAGE
value:a
上 書 きす る。 SUBSTITUTE
に 対 し,文 字bに-3を
value:b
上 書 き し て,RETURNキ
ー を 押 す 。Sコ
マ ン ド に よ り,
-1を 得 る 。
〔 例 題11〕
次 の 問 に答 え よ。
① x=3の
と き,x3-4x2+3x-6の
② x=3+√5,y=3-√5の
〔 解 〕 ①Aコ Manage
値 を求 め よ。 と き,x3+x2y+xy2+y3の
値 を求 め よ。
マ ン ド を 実 行 し て,x3-4x2+3x-6を
Substituteコ MANAGE
マ ン ドに続 い て
SUBSTITUTE
に 対 し,文 字xに3を
入 力 す る。
value:x
上 書 き し て,RETURNキ
ー を 押 す と,S→
に よ り-6を
得 る。 ② Aコ
マ ン ド を 実 行 し て,x3+x2y+xy2+y3を
Manage
Substituteコ MANAGE
に 対 し,文
SUBSTITUTE
SUBSTITUTE
に 対 し,文 字yに3-SQRT(5)を よ り168を
マ ン ドに続 い て
字xに3+SQRT(5)を
MANAGE
得 る。
入 力 す る。
value:x 上 書 き し て,RETURNキ
ー を 押 し,
value:y 上 書 き し て,RETURNキ
ー を 押 す と,S→
に
問11
次 の 問 に答 え よ。
(1)
〓の と き,x4-x3-6x2+9x-4の
(2)
値 を求 め よ 。
〓の と き,2x2-3xy+2y2の
値 お よ びx3+y3の
値 を求 め
よ。 (3) x2-16x+16=0の
と き,x3-13x2-30x+32の
〔例 題12〕x=√3+1の
と き,
の 値 を 求 め よ 。 た だ し,√3=1.732と 〔 解 〕(1) (2)
ま ず,Aコ
続 い て,MSコ
RETURNキ
値 を求 め よ。
す る。
マ ン ド に よ り,(x^2-x+1)/(x-1)を マ ン ド に よ り,文
入 力 す る。
字xにSQRT(3)+1を
上 書 き し て,
ー を 押 す と, 〓を 得 る 。Eま
た はSコ
マ ン ド に よ り,
〓を 得 る 。
Aコ マ ン ド に よ り, 入 し て,X→
〓を 入 力,MSコ
に よ り3.30933を
問12
マ ン ド に よ り,文 字aに1.732を
代
得 る。
〓の と き,x+y,xy,x3+y3の
値 を 求 め よ。
練習問題 1. あ る整 式 で,整 式2x3+5x2+4を
割 る と,商 がx+1で,余
る 整 式 を 求 め よ。 2. 整 式x3-6x2+13x-4をx-2の (x-2)3+a(x-2)2+b(x-2)+6 とな る と い う。a,bの
値 を求 め よ 。
3. 次 の 各 式 を 因 数 分 解 せ よ 。
降 べ き の順 に 整 理 す る と,
りが-6x+1で
あ る 。あ
(1)
(2) (4)
(3) 4. x8-16を
係 数 が 実 数 の範 囲 で 因 数 分 解 せ よ。
5. 次 の 各 式 を簡 単 に せ よ 。
(1) (2) 6. a+b+c=0の
7. xyz=1の
と き,次
と き,次
の 値 を求 め よ 。
の式 の値 を求 め よ。
8. xの 整 式4x3-3x2+ax+bがx2-2x-3で
割 り切 れ る よ う に す る と き のa,bの
を求 め よ 。 9. 次 の 式 を簡 単 に せ よ 。
(1) 10
(2) . 〓の と き,2x3-7x2+5x+2の
値 を 求 め よ。
値
第3章 関
数
こ の章 で は,2つ
の 数 量x,yの
対 応 関 係 と し て 関 数y=f(x)を
取 り扱 う。2次 関 数 や
三 角 関 数,指 数 関 数,分 数 関 数 な ど,い ろ い ろ な 関 数 を具 体 的 に 取 りあ げ,関 数y=f(x) の グ ラ フ を 利 用 し て,そ の 特 徴 を調 べ て 関 数 の 理 解 を 深 め る。 さ ら に,そ の応 用 と し て, 方 程 式f(x)=0や
不 等 式f(x)≧0,f(x)<0な
ど の 解 が どの よ う な 意 味 を も つ か を考 え
る。 な お,こ
の 章 で は,グ
ラ フ の 表 示 機 能 が 豊 富 な 「関 数 ラ ボ 」 を利 用 して 関 数 の グ ラ フ
を描 き,そ の 特 徴 を 調 べ た り,い
3.1
ろ い ろ な 問 題 を解 決 す る。
[1]
関 数 とグ ラ フ 関
数
つ る 巻 き バ ネ に 図3.1の ま で100gご
よ う に 重 り を つ け,そ
と に 重 り を つ け た と き,表3.1の
が え ら れ た 。 こ の と き,重 y〔mm〕 と す る と2つ
り をx〔g〕,伸
の 変 量x,yの
間 に は,次
の 伸 び を 測 る 。100gか 結果
び を の関係
式 が 成 り立 つ 。 た だ し,
この 関 係 式 か ら,重
リが350gの
とき の伸 び は
図3.1
ら700g
表3.1
1.2×350=420〔mm〕
で あ る こ とが,直
この例 の よ うに,2つ が た だ1つ
の変 数x,yが
数 の範 囲 をyの
お の お の の 値 に対 してyの
関 数 で あ る とい う。 また,変数xの
変 域(定 義 域)と
変 数(値 域)と
値 域 は0≦y≦840で
13cmの
あ って,xの
ず つ 定 ま る とき,yはxの
て 考 え る数 の範 囲 をxの
〔例 題1〕
接 測 定 を し な く と も求 め ら れ る 。
い い,xの
値
値 とし
値 に対 応 して 変 数yが
とる
い う。 上 の例 の 関 数 で は,定 義 域 は0≦x≦700,
あ る。
図3.2の
よ う に,縦8cm,横
長 方 形 の厚 紙 が あ る。 この 四 隈
か ら1辺 の 長 さ がx〔cm〕 の 正 方 形 を切 り取 り,残
りの部 分 を折 り曲 げ て,ふ
た
の な い 直 方 体 の箱 を作 る。 この と き,直 方 体 の体 積Vとxの
定 義 域 を求 め よ。
〔 解〕 直 方 体 の体 積 はxの 関 数 で あ り, 図3.2
定 義 域 は,x>0か 一 般 に
,2つ
つ8-2x>0か
の 変 数x,yが
ら,0<x<4
あ っ て,xの
1つ ず つ 定 ま る と き,yはxの
お の お の の 値 に対 応 し てyの
関 数(function)で
値が ただ
あ る と い い,
な どの 記 号 で表 す 。 こ の と き,変 数xを 関 数y=f(x)に い い,f(a)で
お い て,x=aに
表 す 。f(a)がxの
独 立 変 数,yを
従 属 変 数 と もい う。
対 応 す るyの 値 をx=aに
お け る関 数 の 値 と
式 で 表 され て い る と き,特 に こ とわ らな けれ ば,
関 数y=f(x)の 〔 例 題2〕
定 義 域 は,式
f(x)が 意 味 を もつ よ うな 数 の 範 囲 と考 え る。
次 の 関 数y=f(x)の
値f(a),f(a-1)を
定 義 域 を求 め よ。また,関 数 ラ ボ を用 い て 関 数 の
求 め る 方 法 を い え。
(1)
関数
(2)
〔 解 〕 定 義 域 は,(1)実 (3)根
数 全 体 (2)分
号 内 が 正 で あ る実 数,す
(3)
母 が0で
関数
な い実 数,す
な わ ち,x≠1
な わ ち,x≦2
関 数 の値 を求 め る に は,次 の 操 作 を行 う。 1. 「数 式 入 力 」,「定 義 式 」 で
と入 力 す る。
2. 「数 式 入 力 」 の
「 対 象 式(新
規)」 でf(a)と
入 力 す る。
3. 「数 式 入 力 」 の
「 対 象 式(追
加)」 で f(a-1)と
入 力 す る。
4. 「計 算 」 の 「展 開 と計 算 」 を選 択 す る。 記 録 エ リア に結 果 が 表 示 さ れ る。 以 下,(2),(3)に
る だ けで,後 問1
は同 じ操 作 を繰 り返 す 。
関 数f(x)=√2x+3に
(1)
[2]
お い て,次
の もの を求 め よ。
(2) 定 義 域
関 数 の 値f(3),f(a-1)
関数 のグ ラフ
関 数y=f(x)が
与 え ら れ て い る と き,
定 義 域 に 属 す る す べ て の 実 数aに て,座 標 平 面 上 でaをx座 y座 標 に も つ 点(a,f(a))全 図 形 を 関 数y=f(x)の ま た,y=f(x)を と い う。
〓 と定義式 の入力 を変え
つ いて も
対 し
標 に,f(a)を 体 が つ くる
グ ラ フ とい う。 そ の グ ラ フ の方 程 式
図3.3
〔例 題3〕y=2x-3の 〔解 〕1.
グ ラ フ を か け。
「数 式 入 力 」 の 「対 象 式(新
規)」 でy=2x-3を
入 力 す る。
2. 「グ ラ フ 」 の 「グ ラ フ を 描 く(新 規)」 を 選 択 し,線 図3.4の き が2の
の種 類 を決 定 す る。
よ う に,点(0,-3)を
通 り,傾
右 上 が り の 直 線 と な る 。 な お,
直 線 とy軸
と の 交 点 は(0,-3),-3をy
切 片 と い う。x軸
と の 交 点 のx座
2x-3=0か
らx切
片 は3/2で
a,bが
定 数 で,a≠0の
xの1次 通 り,傾
標 は
と き,xの1次
関 数 と い う 。1次 関 数y=ax+bの き がaの
図3.4
あ る。 式ax+bで
表 さ れ る 関 数y=ax+bを,
グ ラ フ は,図3.5の
よ う に 点(0,b)を
直 線 で あ り,そ の 増 減 は 次 の 通 りで あ る 。 こ こ で,y=ax+bを
直線 の 方 程 式 とい う。
(1)a>0の
(2)a<0の
と き
図3.5
と き
1次 関 数y=ax+bの
(3)a=0の
と き
グラ フ
(1)
a>0の
と き,xが
増 加 す る とyも
増 加 す る。グ ラ フ は 右 上 が り とな る。
(2)
a<0の
と き,xが
増 加 す る とyは
減 少 す る。グ ラ フ は 右 下 が り とな る。
(3)
a=0の
と き,xの
増 減 に か か わ ら ずyは
平行 となる。
定 数bで
あ る 。グ ラ フ はx軸
に
〔 例 題4〕y=│x+2│の
グ ラ フ をか け。
〔解 〕 「関 数 ラ ボ」は,絶 対 値 の 内 部 が2次 以 下 の 多 項 式f(x)の き の 関 数y=│f(x)| 「SHIFT+F2」
場 合,絶
対値つ
も 正 確 に か く こ とが で き る。 絶 対 値 記 号 は 数 式 ブ ロ ッ ク
で 入 力 す る。 操 作 手 順 は次 の よ うに な る。
1. 「数 式 入 力 」 の 「対 象 式(新 規)」 でy=│x+2│を
入 力 す る。
2. 「グ ラ フ」の 「グ ラ フ を描 く(新 規)」 を選 択 し,線 の 種 類 を 決 定 す る。 関 数y=|x+2| x +2≧0,す
は絶 対 値 の定 義 か ら, な わ ち,x≧-2の
と き,y=x+2 x +2<0,す
な わ ち,x<-2の
と
き,y=-(x+2)
図3.6
を表 す か ら,そ の グ ラ フ は 図3.6の
よ う にx=-2を
折 り 目 とす る折 れ 線 に な る。
(注) 不 等 式 と共 通 部 分 の グ ラ フ をか け る こ と を利 用 して,絶 対 値 つ きの 関 数 y=│x+2│の
グ ラ フ を,次 の よ う に して か くこ と もで き る。
1. 「対 象 式(新 規)」を選 び,直 線 の 方 程 式y=-(x+2)を 加)」 で,定
義 域x≦-2を
入 力 し,「 対 象 式(追
入 力 す る。
2. 「グ ラ フ を描 く(新 規)」 を選 ぶ と,「 共 通 部 分 の グ ラ フで す か 」 と聞 い て く る の で 「Yes」 を選 ぶ 。 す る とy=-(x+2)(x≦-2)の
グ ラ フ をか く こ とが
で き る。 3. 再 び,「 対 象 式(新 規 ・追 加)」 で,y=x+2と-2≦xを
入力す る。
4. 「グ ラ フ を描 く(追 加)」 を選 ぶ と,共 通 部 分 の確 認 パ ネ ル の 表 示 後,追 加 してy=x+2(-2≦x)の
グ ラ フを か く。
以 上 の 操 作 を繰 り返 して,絶 対 値 つ きの 関数y=│f(x)│や グ ラ フ を容 易 にか く こ とが で き る。た だ し,a<x≦b,a≦x<bの
区間 で異な る関数の よ うに 不 等 号 が
異 な る区 間 の と き は,共 通 部 分 の グ ラ フ を か くこ とが で きな い の で,両 方 の 不 等 号 を そ ろ え たa≦x≦b,ま
た は,a<x<bで
入 力 す る。
問2
次 の関 数 の グラ フをか け。
〔例 題3〕 の1次
) 3 (
) 2 (
(1)
関 数y=2x-3の
グラ
フ を利 用 し て,不 等 式2x-3≦0を すxの
みた
値 の範 囲 を求 め て み よ う。
1次 関 数y=2x-3の りの直線で,x=3/2の x<3/2の と き,グ あ る か らy<0で
グ ラ フ は右 上 が とき,y=0で ラ フがx軸
あ る。
の下 方 に
あ り,
x>3/2の と き,グ
ラ フがx軸
の上方 に
図3.7
あ るか らy>0 し た が っ て,不
等 式2x-3≦0を
み た すxの範囲
はx≦3/2で
あ る。
上 の 例 の よ う に,不 等 式 を み た す変 数 の 値 の範 囲 を求 め る こ とを不 等 式 を 解 く と い い,そ a<0の 3.8の き,y=0と
の範 囲 を不 等 式 の 解 とい う。 と き,1次
よ う に,右
関 数y=ax+bの
グ ラフは図
下 が り の 直 線 で,x=-b/aの
と
な る 。 し た が っ て,
不 等 式ax+b>0の
解 は,x<-b/a
不 等 式ax+b<0の
解 は,x>-b/a
問3 グ ラ フを利用 して,次 の不 等式 を解 け (1)
(2)
図3.8
3.22
次 関数
[1]
関数 とその グラ フ
2次
y がxの
関 数 で,y=-3x2やy=2x2+5x-3の
と き,yをxの2次 一 般 に
よ う に,xの2次
式 で 表 され る
関 数 と い う。
,xの2次
関 数 はa,b,cを
定 数(a≠0)と
して
の 形 の 式 で 表 さ れ る。 2次 関 数 の特 徴 を そ の グ ラ フ を か き,調 べ て み よ う。 (1) y=ax2の
グラ フ
「関 数 ラ ボ 」 の 「ア ニ メ ー シ ョ ン 」 機 能 を 利 用 し て,aを な グ ラ フ を か く と,図3.9を 2次 関 数y=ax2の ① 任 意 のxに
得 る。
グ ラ フ は 放 物 線 と呼 ば れ,次 対 し て,a(-x)2=ax2で
の性 質 が あ る。
あ る か ら,グ
で あ る。 この対 称 軸 を放 物 線 の 軸,放
(a)a>0の
パ ラ メ ー タ とす る動 的
ラ フ はy軸
物 線 と軸 との 交 点 を頂 点 とい う。
(b)a<0の
と き 図3.9
に関 して対 称
とき
②
こ の 放 物 線 は,a>0の
③ グ ラ フ は 点(0,0)を ④
と き 下 に 凸,a<0の 通 る。
2次 関数y=ax2は,a>0の a<0の
(2) 2次
関 数y=a(x-p)2+qの
定 数a,p,qを 定数a,p,qの
と き上 に凸 で あ る とい う。
と き,x<0で
減 少 し,x>0で
増 加 す る。
と き,x<0で
増 加 し,x>0で
減 少 す る。
グラ フ
変 化 さ せ た2次
関 数y=a(x-p)2+qの
動 的 な グ ラ フ を 観 察 し,
働 き を調 べ よ う。
「関 数 ラ ボ 」は,y=a(x-p)2+qを
入 力 し た だ け で 定数a,p,qを
し て 処 理 し て く れ る 。 パ ラ メ ー タ と し て 処 理 で き る 文 字 は3つ 1変 数 の 整 式 と 円,楕
〔 例 題5〕y=a(x-p)2+qの
〔 解〕 ① 係数aの
円,双
曲 線 の2変
役 割 …a>0の
る際 のx軸
え る式 は
式 まで で あ る。
グ ラ フ を描 き,定
り,│a│が 増 加 す る とグ ラ フ はy軸 ② pの
数2次
パ ラ メー タ と ま で,扱
数a,p,qの
役 割 を考 察 せ よ。
と きグ ラ フ は下 に凸,a<0の
と き上 に 凸 で あ
に近 くな る こ とか らグ ラ フ の形 状 を示 す 。
役 割 …放 物 線 の 頂 点 のx座
標,ま
へ の移 動 の大 き さ を示 す(図3.10参
図3.10 pの
た はy=ax2の 照)。
変化 によるグラフ
グ ラ フ を 平行 移 動 す
③ qの
役 割 …頂 点 のy座
標,ま
たは
y軸 へ の移 動 の 大 き さ を示 す(図3.11参 照)。 (注) 「関 数 ラ ボ 」 に よ る グ ラ フ 表 示 は,キ ー操 作 の場 合 で は,次 の よ うに操 作 す る。
1. 対 象 式(新 規)で,2次 y =a(x-p)2+qを
関数 の式
入 力 す る。
2. ア ニ メ ー ショ ン を 選 ぶ 。 3. 係 数a,p,qを
4. 係 数a,p,qの し,残
び3.,4.の
キ ー でpの
値 の 枠 を 反 転 さ せ,
役 割 を 理 解 す るた め に 表 示 設 定 パ ネ ル でHELPキ 行 キ ー を 押 し,ONに
操 作 を 繰 り返 し,係
な お,初 期 画 面 で はx,yの る。x,yの
変 化 さ せ る と き,↓
ー で 増 加 ・減 少 さ せ る 。
像 を 反 転 さ せ,改
5.再
変 化 に よ るグ ラ フ
そ れ ぞ れ独 立 に変
化 さ せ る 。 例 え ば,pを XFER・NFERキ
図3.11 qの
ー を押
設 定 す る。
数a,p,qを
それ ぞれ 独 立 に変 化 さ せ る。
範 囲 は-8≦x≦8,-7.176≦y≦7.176に
設 定 してい
表 示 範 囲 を 変 え た い と き は,「 座 標 軸 」の プ ル ダ ウ ン メ ニ ュ ー 「原 点 の
移 動 」 と 「倍 率 の 変 更 」,「 ズ ー ム ア ッ プ 」 を 選 び,表
示 し た いx,yの
範 囲 を指 定
す る。
平 行移動 によ る2次 関数 のグ ラフ 2次 関 数y=a(x-p)2+qの
グ ラ フ は,y=ax2の
グ ラ フ をx軸 はx=pと
方 向 にp,y軸
方 向 にqだ
け平 行 移 動 した 放 物 線 で,頂 点 は(p,q),軸
なる。
a,p,qの
変 化 に 応 じた グ ラ フ を よ く観 察 し,平 行 移 動 を図3.12の
よ うに図式
化 し,そ の 式 表 現 と対 応 させ て理 解 して お く こ とが 大 切 で あ る 。 一 般 に,y=f(x)の
グ ラ フ をx軸
方 向 に+p,y軸
方 向 に+qだ
け平 行 移 動 した
グ ラ フの 方 程 式 は, とな る。 この 平 行 移 動 の 考 え は,こ れ か ら学 習 す る無 理 関 数y=√ax+aや
分数
(a)
(b) 図3.12
関数
〓指 数 関 数y=ax,三
関数y=asin(bx+c)な 関 数 の グ ラ フ,あ )+qや ど,平
ど,い
角
ろい ろ な
る い は 直 線y=m(x-p
円(x-a)2+(y-b)2=r2な
面 図 形 に も 広 く応 用 で き る 考 え で
あ る。 図3.13
平行移動 のグラフ
問4 次 の放物 線 の軸 と頂 点 を求 め,そ の グ ラ フ をか け。
(1) (3)
(2) 2次
関 数y=ax2+bx+cの
一 般 形 で 表 さ れ た2次 +bx+cの
グ ラ フ と,そ
調 べ る。 初 め に,2次
グラフ 関 数y=ax2
の性 質 につ い て 関 数y=2x2+4x
+5に つ い て 考 え て み よ う 。
図3.14
し た が っ て,2次
関 数y=2x2+4x+5の
1を 軸 と し,点(-1,3)を 一 般 に
グ ラ フ は,図3.14の
頂 点 とす る下 に 凸 の 放 物 線 で あ る。
,y=ax2+bx+cは
次 式 の よ う に変 形 で き る。
す な わ ち,y=ax2+bx+cはy=a(x-p)2+qと し た がつ て,2次
よ う に,直 線x=
変 形 す る こ とが で き る 。
関数y=ax2+bx+cの
軸が直線
グ ラ フ は,
〓頂 点が点〓
の放 物 線 で あ る。 〔 例 題6〕2次
関数 (3.1)
の グ ラ フ に つ い て,次 (1)
の 問 に 答 え よ。
2次 関 数 式(3.1)の
頂 点 の 座 標 お よ び 軸 を 求 め,グ
(2) y=-1/2x2-3x-5の
グ ラ フ は,式(3.1)の
ラ フ を か け。
グ ラ フ を ど の よ うに 平 行移動
した もの か 。 (3)
方 程 式(3.1)の
グ ラ フ と,原 点 に
関 し て対 称 な グ ラ フ の 方程 式 を求 め よ。 〔解 〕
式(3.1)は,
と変 形 で き る か ら 頂 点 は(2,3),軸 程 式 はx=2,グ
ラ フ は 図3.15と
の方 なる。
(2)
図3.15
か らx軸 方 向 に-5,y軸 (3)
関 数 式(3.1)と
方 向 に-7/2だ
け平 行移動 した もの で あ る。
原 点 に 対 称 な グ ラ フ の 頂 点 は(-2,-3)で
あ る 。求 め る2
次 関 数 の グ ラ フ は下 に凸 で あ る か ら,そ の方 程 式 は,
〔 例 題6〕 の(3)の 点P(x,y)と
「関数 ラ ボ」 に よ る確 認
原 点 に 関 して 対 称 な 点 をQと
る。 この こ と を利 用 して,2次
す る と,Qの
座 標 は(-x,-y)で
あ
関 数 式(3.1)と 原 点 に関 して対 称 な2次 関 数 の グ ラ
フ を描 い て み る。 操 作 は次 の とお りで あ る。
図3.16
1. 「定 義 式 」 を 選 ん で 関 数 式(3.1)
2. 関 数 式(3.1)の
グ ラ フ 上 の 点Pを
か く た め[対
象 式(新
規)]で(t,f(t))と
入 力 す る。
3. [対 象 式(追 加)]で
点Pと 原 点 に関 して対 称 な 点Qの 座 標 を(-t,-f(t)),
さ らに 原 点 に関 して 対 称 な こ と を確 認 す る線 分PQを -(-t,-f(t))を
追 加 入 力 す る。
図 示 す る た め,(t,f(t))
4. ア ニ メ ー シ ョ ン を 選 び,「 点 の 軌 跡 」をONに
でtの 値 を増 加 ・減 少 させ,点P,Q,線
分PQを
「表 示 環 境 の設 定 」を選 び,「方 眼 表 示 」をONに y =bが
設 定 し,XFER・NFERキ
ー
動 的 に表 示 す る。 その 際,
す る と,方 眼 の格 子 直 線x=a,
表 示 され ,頂 点 の座 標 な ど が読 み 取 りや す くな る。
問5 次 の 問 に答 え よ。 (1) y=-x2-3x-2の
グ ラ フ を描 け。
(2) y=-x2+2x+3の
グ ラ フ は(1)の
グ
ラ フ を ど の よ う に平 行 移 動 し た も の か 。 (3) y=ax2+bx+cの
グ ラ フ が 図3.17の
と き,a,b,c,b2-4ac,a+b+cの
符 号
を決 定 せ よ。 (4)
頂 点 が(5,-2)で,点(0,7)を
通 る放 物
線 の 方程 式 を求 め よ。
図3.17
[2] 2次 関数の値の変化 2次 関 数
は,
と 変 形 で き る 。 そ の グ ラ フ は,図3.18の よ う に,頂 点 の 座 標 が(-3,-2)で,下
に 図3.18
凸 の 放 物 線 で あ る。 グ ラ フ を用 い て 関 数
の値 の 変 化 を調 べ る と,次 の よ うに な る。す な わ ち,xの 値 は,x<-3の
範 囲 で は減 少 し,x>-3の
小 とな り,最 小 値 は-2で 最 大 値 は な い。
値 が 増 加 す る と き,yの
範 囲 で は増 加 す る。x=-3の
あ る。 また,関 数yの
と き最
値 は限 りな く大 き くな るか ら,
(a)a>0の
と き
(b)a<0の
と き
図3.19
2次 関 数y=ax2+bx+cの
グ ラ フ を 考 え る こ と に よ り,関 数 の 値 の 変 化,お
よ
び そ の 最 大 値 ・最 小 値 は 次 の よ う に な る(図3.19)。
(1) a>0な
〓で は減 少,
値 は,
小値 は (2)
ら ば下 に 凸 の放 物 線 で あ るか ら,xの 値 が 増 加 す る と き関数yの 〓で は増 加,
〓の とき最 小 と な り,最
〓最 大 値 はな い。
a<0な
ら ば,
〓で は 増 加,
〓の と き最 大 とな り,最 大 値 は
〓で は減 少 〓最 小 値 は な い 。
次 に,定 義 域 に制 限 が あ る場 合 の2次 関 数 の 最 大 値 と最 小 値 に つ い て 考 え て み よ う。y=f(x)の
定 義 域 がa≦x≦bで
あ
る と き,そ の定 義域 を括 弧 内 で 示 して,
と表 す 。
次 の2次
関数
図3.20
の グ ラ フか ら,値 域 は
〓で あ る。
し た が っ て,関 数yはx=-3の
と き 最小 値-2を
とり,x=2の
と き最 大値
21/2を と る 。
こ の よ う に,定 義 域 に制 限 が あ る場 合 の2次 関 数 の最 大 値 と最 小 値 は,関 数 の グ ラ フ を利 用 して,軸x=pの 数 の 値f(a),f(b)に
位 置,お よ びxの
範 囲a≦x≦bの
着 目す る とよ い。
な お,〔 例 題3〕 の 直 方 体 の 体 積Vの
問題 で は,Vはxの
と表 せ た か ら,y=4x3-42x2+104xの
グ ラ フ は 図3.21と
と,0<x<4の 実 際,微
両 端 に お け る関
範 囲 で はyの
な る。 これ を利 用 す る
値 の 最 大 値 が 存 在 す る こ と が わ か る。
分 の 考 え 方 を 応 用 す る と,3次 〓の と き,最
関 数 と して
大値
関y=4x3-42x2+104xは,
〓を も つ こ と が 確 か め ら れ る 。
(a)
(b) 図3.21
「関 数 ラ ボ 」 で は,上 の 事 柄 が 次 の操 作 で容 易 に確 か め られ る。 1. 「数 式 入 力 」 で 4x3-42x2+104xと
2. f'(x)=0と 力 す る。
「定 義 式 」 を 選 び,f(x)=x(8-2x)(13-2x)ま
た はf(x)=
入 力 す る。
な るxを
求 め る た め,「 対 象 式(新
規)」 を 選 び,f'(x)=0と
入
3. 「計 算 」 の 「展 開 と 計 算 」 を 実 行 す る と,f'(x)=0と
な る2つ
のxが
記 録エ
〓,〓 と順 に 出 力 され る。
リア に
4. 0<x<4の
〓の と き の 関 数f(x)の
範 囲 にあ る
た め に 「対 象式(新
〓と入 力 す る 。
規)」 を選 び,
5. 「計 算 」 の 「展 開 と計 算 」 を実 行 す る と,値
問6 次 の2次
関 数 の 最 大 値,ま
値 を求 め る
〓が え られ る。
た は 最 小 値 を 求 め よ。 また,そ
の と き のxの
値 を求 め
よ 。
(1) (2) 〔 例 題7〕
0≦x≦1に
関 数f(x)=x(x−a)の
区 間
お け る最 小 値 を求 め よ。
〔 解 〕 初 め に,手
順1.と2.に
よ り,グ
フ を か く範 囲 を設 定 し,区 間0≦x≦1を
ラ
図
示す る。 1. 「座 標 軸 」 の
「ズ ー ム ア ッ プ 」 で 左 上
隅 を 指 定 し,グ −2≦x≦3
ラ フ を か く範 囲 を 図3.22
,−3≦x≦5程
度 に す る。
2. 「対 象 式(新 規)」 で0≦x≦1と の 種 類 を 選 び,区
間0≦x≦1を
入 力 し,「 グ ラ フ を描 く(新 規)」 で 線 や 区 間 図 示 す る 。(図3.22)
3. 「数 式 入 力 」 の 「対 象 式(新 規)」 でy=x(x−a)を の 方 程式k=a/2を
入 力 す る。
4. 「グ ラ フ 」 の 「ア ニ メ ー シ ョ ン 」 を 選 び,aの を 観 察 し,区
「対 象 式(追 加)」 で軸
間0≦x≦1に
値 の 変 化 に応 じた 動 的 グ ラ フ
お け る 最 小 値 を 求 め る(図3.23)。
と変 形 で き る か らy=f(x)の フ は,軸 をx=a/2,頂
グラ
点 を(a/2,-a2/4)
に もつ放 物 線 で あ る。aが 変 化 す る と放 物 線 の 軸 と頂 点 が 動 き,最 小 値 も 変 化 す る か らy=f(x)の
グラ フ
は,図3.24の
よ う に,軸 の位 置 が 区
間0≦x≦1の
① 左 外,② 内,③ 右 外
図3.23
に あ る3と お りに分 け られ る。 そ こ で,そ
れ ら3と
お り の 場 合 のaの
範 囲 を 調 べ る と,
① 軸 の位 置 が 区 間0≦x≦1の
左 外 に あ る とき,a/2≦0か
② 軸 の位 置 が 区 間0≦x≦1の
内 に あ る と き,0<a/2≦1か
③ 軸 の位 置 が 区 間0≦x≦1の
右 外 に あ る とき,a/2>1か
以 上 の こ と か ら 区 間 の 両 端 で の 値f(0),f(1)に と,図3.24の ① a≦0の
よ う に,aの と き,最
② 0<a≦2の ③ a>2の
値 に よ っ て,3と
注 意 し,最
らa≦0 ら0<a≦2 らa>2
小 値mを
考 察 す る
お りに場 合 分 け で き る。
小 値m=0(x=0)
と き,m=〓 と き,m=1-a(x=1)
とす る。
問7
2次 関 数y=2ax-x2の-1≦x≦1に
そ の グ ラ フ をか け。
お け る 最 大 値M(a),最
小 値m(a)を
求 め,
(b)
(a)
(c) 図3.24
[3] 2次 方程式・2次 不等式 (1) 2次
方程 式
a,b,cを
定 数,a≠0と
して
の 形 で 表 さ れ る方 程 式 をxに
つ い て の2次
を2次 方 程 式 の 解 とい う。3.1節で は,1次 1次 不 等 式ax+b>0やax+b≦0な
方 程 式 とい い,こ
れ を み た すxの
関 数y=ax+bの
グ ラ フ を利 用 して,
ど の解 を求 め た 。 こ こで は,2次
関 数y=
値
ax 2+bx+cの 2次
グ ラ フ を利 用 して
,2次
方 程 式ax2+bx+c=0の
と し た と き のxの
方 程 式ax2+bx+c=0の
解 は,2次
値,す
な わ ち,2次
解 を求 め る。
関 数y=ax2+bx+cに
関 数 の グ ラ フ とx軸(y=0)と
お い てy=0 の 共 有 点 のx
座 標 で あ る。
〔例 題8〕2次
方 程 式x2-2x-3=0
の 解 を求 め よ。 〔 解 〕2次
関 数y=x2-2x-3はy=
(x-1)2-4と
変 形 で き る か ら,そ
フ は 図3.25と
な り,x軸
を も つ 。共 有 点 のx座 =0か
らx=-1
,3で
した がっ て,2次 は 異 な る2個
と2個
の共 有 点
標 は(x-3)(x+1) あ る。
方 程 式x2-2x-3=0
の 解,x=-1,3を
〔 例 題9〕2次
のグ ラ
もつ。
図3.25
方 程 式-x2+2x-1=0
の解 を求 め よ。 〔解 〕2次
関 数y=-x2+2x-1はy
=-(x-1)2と
変 形 で きるか ら
ラ フ は 図3.26と
な り,x軸
点 を も つ 。 共 有 点 のx座 =0か
らx=1で
の共 有
標 は-(x-1)2
方 程 式-x2+2x-1
の 解x=1を
上 の 場 合 は,2個 え て,こ
と1個
の グ
あ る。
し た が っ て,2次 =0は1個
,そ
もつ
。
の 解 が 重 な っ た と考
図3.26
の 解 を 重 解 と い う。 ま た,2次
関 数 の グ ラ フ がx軸
け もつ と き,2次 こ こ で,2次
と 共 有 点 を1個
関 数 の グ ラ フはx軸 関数
だ
と接 す る とい い,その 共 有 点 を接 点 とい う。
(3.2) の グ ラ フ を利 用 して,2次
方程 式 (3.3)
の 解 の 個 数 を調 べ る。 a>0の
と き,関
に よ っ て,次
数 の 式(3.2)の
の よ う に3と
グ ラ フ とx軸
と の 共 有 点 の 個 数 はb2-4acの
お り の 場 合 に 分 け る こ と が で き る 。 す な わ ち,
① b2-4ac>0な
らば,y座
標 は負 とな るか らx軸
との 共 有 点 の個 数 は2個
② b2-4ac=0な
らば,y座
標 は0と な るか らx軸
との 共 有 点 の個 数 は1個
③ b2-4ac<0な
ら ば,y座
標 は 正 と な る か らx軸
との 共 有 点 は な い 。
a<0の
と き,関 数 の 式(3.2)の
に よ っ て,同
様 に し て3と
し た が っ て,2次
異 な る2個
グ ラ フ とx軸
らば
と の 共 有 点 の 個 数 は,b2-4acの
値
お りの 場 合 に 分 け る こ と が で き る 。
方 程 式(3.3)の
(a)b2-4ac>0な
値
解 の 個 数 は,aの
(b)b2-4ac=0な
の解
正 負 に か か わ らず,図3.27の
らば
1個 の解(重 解)
(c)b2-4ac<0な
らば
解 をもたない
図3.27
よ う に ま と め ら れ る 。た だ し,図 の2次
関 数y=ax2+bx+cの
グ ラ フ は, a>0の
と き で あ る。 b2-4acを2次
方 程 式ax2+bx+c=0の
判 別 式(Discriminant)と
い い,文 字D
で表 す こ とが あ る。
〔 例 題10〕2次
方 程 式x2-6x+k=0の
に変 わ る か調 べ よ。
解 の 個 数 は, kの 値 に よ っ て ど の よ う
〔 解 〕 求 め る2次 方 程 式 の 解 の個 数 は,2次
関数y=x2-6x+kとx軸
の交点
の個 数 に よ っ て調 べ る こ とが で き る。
1. 「数 式 入 力 」 の 「対 象 式(新 でy=x2-6x+kを
規)」
入 力 す る。
2. 「グ ラ フ 」 の 「ア ニ メ ー ショ ン 」 を
選 び,kの
値 の 変 化 に 応 じた2次
数 の 動 的 グ ラ フ とx軸
関
との 交 点 を
観 察 す る。 y=x2-6x+k=(x-3)2+k-9で る か ら,こ 3.28の
の2次
図3.28
関 数 の グ ラ フ は,図
よ う に,kの
も常 に 直 線x=3を 個 数 は,2次
あ
ど ん な 値 に対 し て
軸 に も ち,kの
関 数 の グ ラ フ とx軸
値 に よ っ て上 下 に移 動 す る。2次 方 程 式 の 解 の との共 有 点 の 個 数 で あ るか ら,
① k-9<0,す
な わ ちk<9の
と き,異
② k-9=0,す
な わ ちk=9の
と き,1個
③ k-9>0,す
な わ ちk>9の
と き,解
D=b2-4ac=(-6)2-4k=4(9-k)と
な る2個
の解
の解 を もた な い。
す る と
,前
頁 の ま と め か ら 次 の3つ
に場
合 分 けが で き る。 ① D>0,す
な わ ち,9-k>0,ゆ
② D=0,す
な わ ち,k=9の
と き,1個
③ D>0,す
な わ ち,k>9の
と き,解
問8
2次 方 程 式x2+ax+a=0の
え にk<9の
と き,異
な る2個
の解
の解 を もた な い 。
解 の 個 数 は,aの
値 に よっ て どの よ うに変 わ るか を
調 べ よ。
(2) 2次
不等式
不 等 式 の す べ て の 項 を左 辺 に移 項 してxに
の よ う に,xの2次
つ い て整 理 した と き,
式 と不 等 号 で 表 され る式 を,xに
つ い て の2次
不 等 式 とい い,
こ れ を 満 た すxの 3.1節
値 を2次
で は,1次
ax+b≦0な
不 等 式 の解 とい う。
関 数y=ax+bの
グ ラ フ を 利 用 し て,1次
ど の 解 を 求 め た 。 こ こ で は,2次
し て,2次
関 数y=ax2bx+cの
不 等 式ax2+bx+c≧0,ax2+bx+c<0の
〔 例 題11〕2次
不 等 式ax+b>0や グ ラ フ を利 用
解 を求 め る 。
不 等 式x2-2x-3≧0
の 解 を求 め よ。 〔 解 〕1.
「数 式 入 力 」 の 「対 象 式(新
規)」 でy=x2-2x-3を
入 力 す る。
2. 「グ ラ フ 」の 「グ ラ フ を 描 く(新 規)」
を選 び,線
の種 類 を決 定 す る.
2次 関 数y=x2-2x-3の 3.29の と2個
よ う に,下
に 凸 の 放 物 線 で,x軸
の 共 有 点(-1,0),(3,0)を
x 2-2x-3≧0を
もつ 。
み た すxの
は,関y=x2-2x-3の
上,ま
グ ラフは図
図3.29
値 の範 囲
た は,x軸
グ ラ フ がx軸
よ り上 方 に あ る部 分 に対 す るxの
し た が っ て,x2-2x-3≧0の
値 の 範 囲 で あ る。
解 は,x≦-1とx≧3の
範 囲 を合 わせ た範 囲 で あ
る。 この 範 囲 を
と 表 す 。 ま た,不
等 式x2-2x-3<0の
下 方 に あ る 部 分 に 対 す るxの
一 般 に
,xに
整 理 し,a>0と
解 は,y=x2-2x-3の
値 の 範 囲 で あ る こ と か ら,次
グ ラ フ がx軸
の よ う に求 め られ る。
つ い て の2次 不 等 式 は,す べ て の 項 を左 辺 に移 項 してxに な る よ う に し,
の よ う な形 に で き る。
よ り
つ いて
2次 方 程 式ax2+bx+c=0が
異 な る 解 α,β(た だ し
α< β)を も つ と き,2次
関 数y=ax2+bx+cの
は,図3.30の
に 凸 の 放 物 線 で,x軸
よ う に,下
2点(α,0),(β,0)で
グ ラ フ と異 な る
交 わ る。 図3.30
し た が っ て, 2次 不 等 式 ax2+bx+c>0の
解 は,x<
α,β<x
2次 不 等 式 ax2+bx+c≦0の
解 は,α ≦x≦ β
で あ る。
問9 次 の2次 不等式 を解 け。 (1) (2) 次 に,2次
関 数y=ax2+bx+cの
グ ラ フがx軸
と接 す る場 合,お よ びx軸
との
共 有 点 が な い場 合 の2次 不 等 式 の解 を調 べ よ う。 〔 例 題12〕2次 〔 解 〕1.「
不 等 式-x2+2x-1≧0の 数式入力」 の
「対 象 式(新
解 を求 め よ。 規)」 でy=-x2+2x-1を
2. 「グ ラ フ」 の 「グ ラ フ を描 く(新 規)」 を選 び,線 フか らyの 値 が 負 とな らな いxの
範 囲 は,x=1の
入 力 す る。
の種 類 を決 定 す る。 グ ラ み で あ る こ とが わ か る。
2次 関 数y=-x2+2x-1はy=-(x -1)2と 変 形 で き る か ら,そ の グ ラ フ は 図 3.31の
よ う に,上
と 点(1,0)で
に 凸 の 放 物 線 で,x軸
接 し,x軸
上,ま
り下 方 に あ る 。 ゆ え に,y≧0と x =1の
た はx軸
よ
な るの は
と きだ けで あ る。
し た が っ て, 2次 不 等 式-x2+2x-1≧0の
ま た,2次
関数y=-x2+2x-1の
解 は,
グ
図3.31
ラ フ か ら,2次 一 方
不 等 式-x2+2x-1>0は,解
,2次
を もた な い 。
不 等 式-x2+2x-1≦0の
〔 例 題13〕2次 〔 解 〕1.
解 は,実
不 等 式x2-4x+5≧0の 「数 式 入 力 」 の
解 を 求め よ 。
「 対 象 式(新
2. 「グ ラ フ 」 の 「グ ラ フ を 描 く(新
グ ラ フか らyの
規)」 でy=x2-4x+5を 規)」 を 選 び,線
値 が 負 と な らな いxの
よ う に,下
最 小 値1は
よ り
すべ て の 値 に
あ る。
した が っ て,2次
ま た,2次
の グ ラ フ は図
に 凸 の 放 物 線 で,yの
上 方 に あ る 。す な わ ち,xの
の 解 は,実
の 種 類 を決 定 す る。
変 形 で き る か ら,そ
正 で あ る 。 グ ラ フ はx軸
対 し てy>0で
入 力 す る。
範 囲 は,実 数 全 体 で あ る こ とが わ か る。
2次 関数y=x2-4x+5はy=(x-2)2+1と 3.32の
数 全 体 で あ る こ とが わ か る。
不 等 式x2-4x+5≧0
数 全 体 で あ る。 不 等 式x2-4x+5≦0は,解
を もた な い。 一 般 に,a>0,b2-4ac≦0の 次 関数y=ax2+bx+cの
図3.32
グ ラ フ とx軸
との位 置 関 係 は,図3.33の (b))で
と き,2
よ う に接 す る場 合(図(a))と,共
有 点 が な い場 合(図
あ る。
(a)b2-4ac=0の
と き
(b)b2-4ac<0の 図3.33
し た がっ て,2次
不 等 式ax2+bx+c>0の
解 は,
と き
b2-4ac<0の ま た,2次
と き,実
数全体
不 等 式ax2+bx+c<0は,解
を もた な い。
問10 次 の不等 式 を解 け。 (2)
(1) 〔例 題14〕
次 の 条 件 の2次 不 等 式 を み た すkの
(1)
す べ て の 数kに
(2)
区 間-2≦x≦2の
〔 解 〕(1)
範 囲 を求 め よ。
対 し て,x2+kx+3≧k す べ て の 数xに
不 等 式 x2+kx+3≧kか
こ こ で,y=x2+kx+3-kの
よ うなkの
(3)
対 し て,x2+kx+3≧k
ら,x2+kx+3-k≧0。
グ ラ フ が,す
べ て のxにつ
い てx軸
の上 方 に あ る
値 を調 べ る。
1. 「数 式 入 力 」 の
「 対 象 式(新
規)」 でy=x2+kx+3-kを
2. 「グ ラ フ」の 「ア ニ メ ー ショ ン」を選 び,kの
入 力 す る。
値 を変 えて 条 件 を み た すkの
範 囲 を 調 べ る。 実 際,x2+kx+3-k=0の
判 別 式Dに
式 を 解 い て-6≦k≦2を
る よ うなkの
あ る こ とが 読 み 取 れ る 。
範 囲 でy=x2+kx+3の
グ ラ フがy=kの
値 を調 べ る。
1. 「数 式 入 力 」 の 「対 象 式(新 規)」 で y=x2+kx+3を
入 力 す る。
2. 「数 式 入 力 」 の 「対 象 式(追 加)」 で y=kを
入 力 す る。
3. 「グ ラ フ 」 の 「ア ニ メ ー ショ ン 」 を 選
び,kの
値 を変 えて 条 件 を み た すkの
範 囲 を調 べ る。 (2) -2≦x≦2の
この不 等
得 る。
こ の 結 果,-6≦x≦2で
〔 別 解 〕 す べ て のxの
つ い て,D=k2-4(3-k)≦0。
範 囲 に 注 目す る た
め,そ れ 以 外 の領 域 を斜 線 で 表 示 して お く。
図3.34
グ ラ フの 上 に あ
1. 「数 式 入 力 」 の 「対 象 式(新
規)」 でx>2を
2. 「数 式 入 力 」 の 「対 象 式(追
加)」 でx<-2を
入 力 す る。 入 力 す る。
3. 「グ ラ フ 」 の 「グ ラ フ を 描 く(新 規)」 で 「共 通 部 分 」 のNoを 塗 り つ ぶ し パ タ ー ン と し て 斜 線 を 選 択 す る と,図3.34と の1.,2.と
選 ぶ 。 次 に,
な る 。こ の 後 で,(1)
同 じ操 作 を 行 い,斜 線 の な い 区 間 で 常 にy=x2+kx+3-kがx軸
の 上 方 に あ る と き のkの
値 の範囲
を調 べ る(図3.35)。 軸 の 位 置 とx=-2,2で
の 値,お
よび
最 小 値 に注 目 す る と,次 の3つ の 場 合 分 け で き る。 (ア) 軸 が 区 間 の 左 外 に あ る 。つ ま り, x=〓
の と き ,x=-2で
小 値7-3kと
最
な る。 こ れが 正 で あ れ
ば よ い 。 す な わ ち,k≦4の
と き,7 図3.35
-3k≧0と
な る 。 こ れ は 条 件k≦4
に適 さ な い。 (イ) 軸 が 区 間 内 に あ る と き,-2<-k/2≦2,つ
-k/ 2で 最 小 値〓 わ せ て,-4≦k≦2
とな る。これが0以
(ウ) 軸 が 区 間 の 右 外 に あ る と き,2<-k/2,つ
最 小 値 は7+kと 以 上 か ら求 め るkの 問11
す べ て の 数xに
ま り,-4≦k<4の
な る。7+k≧0か
と き,x=
上 で あ れ ば よ い か ら条 件と 合
ま り,k<-4の
と き,x=2で
ら条 件 と合 わ せ て,-7≦k<-4
範 囲 は,-7≦k≦2 対 して,2次
不 等 式kx2+3x+k>0が
成 り立 つ 定 数kの
値 の範
囲 を求 め よ 。
【発 展 】2つ
の 関 数 の グ ラ フの 共 有 点
2次 関 数y=ax2+bx+cの x座 標 は,y=ax2+bx+cとy=0の
グ ラ フ とx軸,す
な わ ち,直
連 立 方 程 式,す
線y=0と
な わ ち,2次
の共 有 点 の
方 程 式ax2+bx
7
+c=0の
解 で あ る。
こ の考 え を発 展 させ て,2つ
の 関 数 の グ ラ フ の共 有 点 の 個 数 や そ の 座 標 を求 め
て み よ う。
〔 例 題15〕
〓につ い て以 下 の 問 に 答 え よ。
関数
(1) y=f(x)の
グ ラ フ を か け。
(2) 曲線y=f(x)と
直線y=-1/2x+kと
の 共 有 点 の個 数 を求 め よ。
〔解 〕 「関 数 ラ ボ」 で は 区 間a≦x≦bと て,定
関 数y=f(x)の
義 域 付 き 関 数y=f(x)(a≦x≦b)の
(1)y=f(x)の
共 通部分 の グラ フと し
グ ラ フ をか く こ とが で き る。
グ ラ フ を か くた め の 操 作
1. 「数 式 入 力 」 の
「対 象 式(新
規)」 でy=x2を
2. 「数 式 入 力 」 の 「対 象 式(追 加)」 でx≦1を
入 力 す る。
入 力 す る。
3. 「グ ラ フ」の 「グ ラ フ を描 く(新規)」 を 選 ん だ後,共
通 部 分 を選 び,線
類 を 選 択 す る。 4.
「対 象 式(新
規 」)でy=-x2+2xを
5.
「対 象 式(追
加)」 で1≦x≦2を
6.
「グ ラ フ を か く(追 加)」 で,共
部 分,次 . 4.か
入 力 す る。 入 力 す る。 通
い で 線 の種 類 を選 択 す る。 ら6.と
-4(2<x)の
同 様 の 操 作 でy=x2 グ ラ フ を か く(図
3.36)。
(2)に
つい て
上 の(1)の
操 作 に 引 き続 い て
1. 「 対 象 式(新 規)」でy=-1/2x+k を入 力 す る 。 図3.36
の種
2. 「グ ラ フ 」 の 「ア ニ メ ー ショ ン 」 を 選 び,kの
値 の変 化 に よ っ て交 点 の個 数
が どの よ う に変 化 す るか を調 べ る。 直線y=-1/2x+kはkが 動 す る 。(1)で
か い た グ ラ フ とkの
放 物 線y=x2…
て え た2次
変 化 す る に つ れ て,直 線y=-1/2xと
変 化 に よ る直 線 の グ ラ フ との 交 点 を調 べ る。
① と 直線y=-1/2x+k…②が接する
方 程 式2x2+x-2k=0の重解
し た が っ て,共
の は,式
条 件12+16k=0か
ま た,y=-x2+2xとy=-1/2x+kが
接 す る の は,前
式2x2-5x+2k=0の重
平 行 で 上 下 に移
条 件25-16k=0か
らk=25/16で
有 点 の 個 数 は,図3.37か
らkの
② を式 ① に代 入 し
ら,k=-1/16で
と 同 様 に 考 え て2次方程
あ る。
値 に よ っ て,次
の よ う に場 合 分
けで きる。
(a)k=-1/16の
(b)k=1,
とき
25/1 6の
とき
図3.37
(ア) k<1/16の
と き0個
(ウ) -1/16<k<1,25/16<kの
(イ) k=-1/16の
と き2個
あ る。
と き1個
(エ) k=1,25/16の
と き3個
(オ)1<k<25/16の
問12
と き4個
2次 関 数y=-x2+2x-1と
直 線y=-2x+mの
グ ラ フ の 共 有 点 の 個 数 は,m
の い ろ い ろ な 値 に 対 し て どの よ う に 変 わ るか を調 べ よ。
3.3
三 角 関数
[1] 一般角と三角関数 (1)一
般角
こ こで は,角 の概 念 を一 般 角 に ま で拡 張 し,こ の 角 に対 し て三 角 関 数 を定 義 し, 三 角 関 数 の 性 質 や 相 互 の 関 係 を理 解 す る。 い ま まで 角 は0° か ら360° まで の範 囲 で 考 え て きた が,回 転 な ど,応 用 上 は360° よ り大 き な角 や-30° 平 面 上 で 点Oを
な ど,負 の角 も考 え る と便 利 で あ る。
中 心 と して 回 転 す る半 直 線OPを
考 え る。 この よ う な 半 直 線
O Pを 動 径 とい い,回 転 の は じめ の 位 置 を示 す 半 直 線OXを
始 線 とい う。 回転 に は2つ の 向 きが あ る の
で,時 計 の 針 と同 じ向 き に進 む 回 転 を正 の 向 きの 回 転 とい い,時 計 の針 と反 対 の 向 き に進 む 回転 を負 の 向 きの 回 転 と い う。 ∠XOPの 位 置 か ら動 径OPが
大 き さ は始 線OXの
どれ だ け回 転 して きた か に よ っ 図3.38
て 定 ま る。 一般 に ∠XOPの
,∠XOPの
大 き さ の1つ
大 き さ θ は,次
を α°とす れ ば,
の よ う に表 せ る。
(nは 整 数) これ を 動 径OPの て,い
表 す 一般 角 とい う。 角 の単 位 と し
ま まで 直 角 の1/90を1°(度)と
す る60分 法 図3.39
を 用 い て きた 。 こ の 他 に,図3.40の
よ う に,半 径rの
等 し い 長 さ の 弧ABに
対 す る 中 心 角 の 大 き さ を1
ラ ジ ア ン(弧
度)と
定 め,こ
円 で,rに
れ を 単 位 と して 角 の 大
き さ を測 る 弧 度 法 とい わ れ る 方 法 が あ る。 これ に よ れ ば,180°,360°
は ち ょ う ど π 〔ラ ジ ア ン 〕,2π 〔ラ ジ
図3.40
ア ン 〕で あ る 。 ラ ジ ア ン と度 との 間 に は
ラジア ン ラジア ン と い う 関 係 が あ る 。1ラ
ジ ア ン は 約57° で あ る 。 一 般 角 θ を 弧 度 法 で 表 す と,次
の よ うになる。
(nは 整 数) 数 学 で は,弧 度 法 を用 い る こ とが 便利 で あ り,こ れ か ら は特 に 断 わ りの な い限 り,角 の 大 き さ は弧 度 法 に よ る もの と し,単 位 名 の ラ ジ ア ン は つ け ず に,単 π や2π な ど とか く こ と にす る。 (2) 三 角 関 数 座 標 平 面 上 で,x軸
の正 の 部 分 を始 線 に と
り,角 の 動 径 と原 点Oを
中心 とす る半 径rの
円 との 交 点 をP(x,y)と
す る。 この と き,
の 値 は,半 径rに
関 係 な く定 ま る θの 関 数 で
ある。 こ れ ら の 関 数 を そ れ ぞ れ 角 θ の 正 弦,余 弦,正
接 とい い,ま
す な わ ち,
と め て三 角 関数 と い う。 図3.41
に,
r=1の
と きの 円 を特 に単 位 円 とい う。単 位 円 にお い て は,x座
標,y座
標がそ
れ ぞ れ角 θの余 弦,正 弦 で あ る。 す な わ ち,
で あ る。
〔 例 題16〕
次 の い ろ い ろ な角 に対 す る三 角 関 数 の値 を求 め よ。
(1)
(2)
(3)
〔 解 〕「 関 数 ラ ボ 」は60分 法,弧
(4)
度 法 どち らの 角 で も,そ の 角 に対 す る三 角 関 数
の 値 を 求 め る こ と が で き る 。 三 角 関 数 は 数 式 ブ ロ ッ ク 「SHIFT+F3,F4,F5」 入 力 す る 。 キ ー ボ ー ドか ら そ の 操 作 手 順 は,次
「sinx」と
で
入 力 し て も正 弦 関 数 と し て 処 理 し な い 。
の よ うに な る。
1. 「SHIFT+F3(F4,F5)」
で 正 弦 記 号 「sin」(余 弦cos,正
接tan)を
入力
す る。
2. 次 の操 作 で 角 を入 力 す る。 (ア)60分
法 表 示 の と き … 角 の 大 き さ に次 い で 「XFER+F10」
で角度記 号
「° 」 を 入 力 す る。 (イ) 弧 度 法 表 示 の と き …
3. TABキ
「π」 は[XFER+F2」
で 入 力 す る。
ー で 三 角 関 数 の 入 力 状 態 を終 了 す る。
4. メ ニ ュー 「計 算 」 の 「展 開 と計 算 」 また は 「数 値 計 算 」 を選 び,改 行 キ ー を押 す と値 は記 録 エ リア に 出 力 され る。 な お,「 展 開 と計 算 」で は,
〓と,そ の 整 数 倍 の 角 に対 して 三 角 関 数
の 値 が 分 数 の ま ま得 られ る。 そ の他 の 角 に対 す る三 角 関 数 の値 は,「 数 値 計 算 」で 求 め る。 例 え ば,sin15°
を 「数 値 計 算 」 で 求 め る と10桁
が 得 ら れ る が,「 展 開 と計 算 」を 実 行 す る と,数
の 小 数0.2588190451で
その値
式 と し て 処 理 さ れ る の で,sin 15°
の ま ま で あ る 。 ま た,tanπ/2やtan3π/2は定義
さ れ て い な い か ら,そ
の値 は求 め ら
れ ず,「 展 開 と計 算 」 を 実 行 し て も 「tanの 引 数 の 範 囲 エ ラ ー で す 」 と い う エ ラ ー メ ッセ ー ジ が 出 さ れ る。 角 θ の 表 す 動 径 と単 位 円 の 交 点Pの 3.42を
利 用 し て,い
座 標 が(cosθ,sinθ)で
あ る こ と か ら,図
ろ い ろ な 角 に対 す る三 角 関 数 の 値 を求 め る。
(b)
(a)
(c)
(d)
図3.42
表3.2
問13
次 の い ろ い ろ な 角 に対 す る 三 角 関 数 の 値 を 求 め よ。
(2)
) 5 (
) 3 (
(1)
(4)
(3) 三角 関数の性 質 単 位 円 と一 般 角 θ を表 す 動 径 との 交 点Pの
で あ る か ら,
座 標 を(x,y)と
す れ ば,
点P(x,y)は
円x2+y2=1上
こ の 式 の 両 辺 をcos2θ
に あ る か ら,
で 割 る と,
と い う 関係 が 成 り立 つ。 ま た,角
θ,-θ
す る 。P,P'は
図3.43
の 表 す 動 径 と単 位 円 と の 交 点 を そ れ ぞ れP(x,y),
図3.44の
よ う に,x軸
P'(x',y')と
に 関 し て 対 称 で あ る か らx'=x,y'=-yで
あ る 。 し た が っ て,
図3.45
図3.44
さ ら に,角 y')と す る y'=xで
θ,π/2-θ の 表 す 動 径 と単 位 円 と の 交 点 を そ れ ぞ れP(x,y),P'(x',
。P,P'は
あ る
図3.45の
。 し た が っ て,
よ う に,直線y=xに
関 し て 対 称 で あ る か らx'=y,
で あ る。
問14
「関 数 ラ ボ 」 を利 用 し て,三
[2]
三角 関数 のグ ラフ
角 関 数 の次 の 性 質 を確 か め よ 。
こ こ で は,直 角 三 角 形 の 角 に対 す る 『辺 の比 』 を発 展 さ せ,孤 度 法 で測 られ た 実 数 の 関数 と し て三 角 関 数 の グ ラ フ をか き,三 角 関 数 の特 徴 を調 べ よ う。 〔例 題17〕
単 位 円周 上 の 点Pのy座
に し て,単 位 円 周 上 の 点Pの き,そ
標 が 角 θの 正 弦sinθ
を表 す こ と を も と
動 き と対 応 さ せ て,正 弦 関数y=sinθ
の グラフをか
の性 質 を調 べ よ。
ま た,余 弦 関 数y=cosθ,正
接 関数y=tanθ
の グ ラ フ を か き,そ の 性 質 を 調 べ
よ 。
〔解 〕 「関 数 ラ ボ 」に は,方 眼 や 目盛 を表 示 した り,座 標 軸 の 刻 み を π単 位 に し た りす るの に便 利 な 表 示 環 境 設 定 の機 能 が あ る。 (1)
正 弦 関 数y=sinθ
の グラフ
まず,「 座 標 軸 」 の 「原 点 の 移 動 」 と 「倍 率 の 変 更(x,y同 範 囲 を-2<x<9,-5<y<5程
時)で,x,yの
度 に設 定 す る。 次 い で,「 グ ラ フ」の 「表 示 環 境
の 設 定 」 で 「座 標 軸 きざ み(x)」 を 「π」 にす る。 単 位 円 を点(-1,0)を き,動 径OPや
表示
単 位 円 上 の点Pと
グ ラ フ上 の 点Qを
中 心 にか
結 ぶ線 分 な ど をか くた め,以
下 の よ う に入 力 す る。 単 位 円 の 方 程 式 「(x+1)2+y2=1」(な
動径OP; 三 角 関 数 の グ ラ フ上 の点Q; Pと グ ラ フ上 の点Qを
結 ぶ線 分PQ;
お,単 位 円 は あ らか じ め か い て お く)
「グ ラ フ 」 の 「ア ニ メ ー ショ ン」 を選 び, XFERキ ー で θの 値 を 増 加 さ せ る と,単 位 円 上 の 点Pの
運 動 の シ ミ ュ レ ー シ ョ ンが 観
察 で き,θ-y座
標 上 に点Qの
動 きが 示 さ れ
る 。
(2) y=cosθ
動 径OPと
の グラフ
グ ラ フ上 の点Q,線
分PQを
以
下 に変 更 す る。 図3.46
動径OP;
三 角 関 数 の グ ラ フ上 の 点Q;
Pと グ ラ フ上 の 点 を結 ぶ線 分PQ;
(3) y=tanθ
x,y表
の グ ラ フ
示 範 囲 を-3≦x≦13,-7≦y≦7
程 度 に設 定 す る。 単 位 円 の 他 に,以 下 を入 力 す る。
図3.47
漸近線 ;
線分OT; 三 角関数の グラフ上 の点Q;
Tと
グ ラ フ上 の 点 を結 ぶ線 分TQ;
三 角 関 数 の性 質 と して は, (1)
正 弦 関 数y=sinθ
① 定義域 は実数全体,値 域 は
図3.48
② グ ラ フは 原 点 に関 して 対 称 で あ る。 ③ xの (2)
値 が2π 増 え る ご と に同 じ変 化 を繰 り返 す 。 余 弦 関数y=cosθ
① 定 義 域 は実 数 全 体,値 域 は-1≦y≦1 ② グ ラ フ はy軸 ③ xの
に関 して 対 称 で あ る。
(3)
値 が2π 増 え る ご とに 同 じ変 化 を繰 り返 す 。 正 接 関数y=tanθ
① 定 義 域 はx=π/2+nπ(nは
整 数)を 除 く実 数 全 体
② 値 域 は実数全体 ③ グ ラ フ は原 点 に 関 し て対 称 で あ る。 ④ xの
値 が π増 え る ご と に同 じ変 化 を繰 り返 す 。
⑤ 直線x=π/2+nπ(nは
整 数)に 限 りな く近 づ く,こ の 直 線 を漸 近 線 とい う。
(4) 周 期 関 数 三 角 関 数 の 性 質 か らxが
ど ん な値 で も
で あ る。
一 般 に,ど ん なxに
で あ る定 数pが
対 して も
あ る と き,関 数f(x)を
周 期 関 数,pを
周 期 とい う。周 期 の う ち正
の最 小 数 を基 本 周 期 とい う。 三 角 関 数y=sinx,y=cosx,y=tanxは
そ れ ぞ れ2π,2π,π を基 本 周 期 とす
る周 期 関 数 で あ る 。 こ の周 期 性 が 三 角 関 数 の最 も重 要 な 性 質 で あ る。
(a)y=sinx
(c)y=tanx
(b)y=cosx 図3.49
〔 例 題18〕
次 の 関 数 の グ ラ フ を か き,基 本 の 関 数y=sinx,y=cosxの
グラフ
と の 位 置 関 係 を い え 。ま た,そ れ ら を 比 較 し,y=asin(bx+c),y=acos(bx+c) に お け る 係数a,b,cの
果 た す 役 割 を考 察 せ よ。
(2)
(1)
(3)
(4) 〔解 〕(1) y=sin2xの
グ ラ フ を か く操 作 を 示 す 。
1. 「グ ラ フ 」 の 「表 示 環 境 の 設 定 」 で,「 座 標 軸 き ざ み(x)」 2. 「数 式 入 力 」 の 3. 「グ ラ フ 」 の
を 選 択 し,基
(1)か
ら(4)の
「対 象 式(新
入 力 す る。
規)」 を 選 び,線
規 」)でy=sinxを
「グ ラ フ を 描 く(追
本 の 関数y=sinxの
以 下,(2),(3),(4)に
規)」 で,y=sin2xを
「グ ラ フ を 描 く(新
4. 「数 式 入 力 」 の 5. 「グ ラ フ 」 の
「対 象 式(新
を 「π」 に す る 。
の 種 類 を選 択 す る 。 入 力 す る。
加)」 を 選 び,3.の
操 作 と異 な る線 の種 類
グ ラ フ を追 加 す る。
つ い て も同様 の 操 作 を行 う。 グ ラ フ は 図3.50の
と お りで あ る 。 そ れ ぞ れ の グ ラ フ か ら基 本 の
(1)
(2)
(3)
(4)
図3.50
関 数y=sinx,y=cosxの
グ ラ フ と の 関 係 は,次
の よ うに ま とめ られ る。
(1) y=sinxの
グ ラ フ をx軸
の 方 向 に1/2倍
(2) y=cosxの
グ ラ フ をx軸
の 方 向 に2倍
(3) y=sinxの
グ ラ フ をx軸
の 方 向 にπ/4平行 移 動 した もの。基 本 周 期 は2π
(4)
に 縮 小 し た も の。 基 本周期
は π
に 拡 大 し た も の 。 基 本 周 期 は4π
〓 と変 形 で き る の で,y=cosxの
ラ フ をx軸 向 に3倍
の 方 向に1/2倍 に縮小 した ものをπ/4平 行移動 し,さ らにy軸方
に拡 大 した もの 。 基 本 周 期 は π
し た が っ て,y=asin(bx+c),y=acos(bx+c)に す 役 割 に つ い て,次 a…y軸
グ
の よ うに ま とめ られ る。
の 方 向 へ の 拡 大 ・縮 小 の 大 き さ
お け る 係 数a,b,cの
果 た
b…x軸
の 方 向 へ の 拡 大 ・縮 小 の大 き さ。 こ の と き,基 本 周期 は と もに〓
c…x軸 の 方 向 へ の 平 行移動 の大 き さで,-c/bだ
け平 行 移 動
関 数 の グ ラ フ の 拡 大 ・縮 小 〔 例 題18〕
の(4)〓
と変 形 で き る の
は,〓
で,y=cosxの
倍,y軸
グ ラ フ をx軸
方 向 に3倍
方 向 に1/2
し,さ ら にx軸
方向
にπ/4だ け 平 行 移 動 した グ ラ フ とな る。 (図3.51) 図3.51
一 般 に,y=f(x)の p倍,y座
標 をq倍
グ ラ フ のx座
標 を
した グ ラ フの 方程 式
は,
で あ る。 (注) 「関 数 ラ ボ 」で 動 的 グ ラ フ 表 示 が で き る の は,整 円,楕 円,お よ びsinx,logx,exの
よ う な 基 本 と な る 関 数f(x),g(x)に
タ が 含 ま れ な い 和kf(x)+lg(x)(k,lは 例 え ば,y=asinx+bcosxやy=a/x+qな
や〓
問15
(1)
式 で 表 さ れ るn次
定 数)の
(2)
パ ラメ ー
形 で 表 され る場 合 で あ る。 ど は で き る が,y=asin(bx+c)
な どの 動 的 な グ ラ フ は表 示 で き な い 。
次 の 関 数 の グ ラ フ を か け。 また,そ
関数 と
の 基 本 周 期 を求 め よ 。
(3)
(4)
[3] (1)
三角 関数の合成 三 角関数の 加法定理
α,β の 三 角 関 数 の 値 が わ か っ て い る と き,2つ
の 角 の 和 α+β と 差 α-β の 三
角 関 数 の 値 を α,β の 三 角 関 数 の 値 で 表 す 。 図3.52の
よ う に,単
Q(cosβ,-sinβ)を と す る と,頂 PQ=RAで
位 円 上 にxOP=α,xOQ=β
と る。△OPQを
点R,Aの
と な る2点P(cosα,sinα),
原 点 の 回 りに β だ け 回 転 し た も の を△ORA
座 標 は そ れ ぞ れ(cos(α+β),sin(α+β)),(1,0)で
あ る か らPQ2=RA2と
あ る。
な る。
(a)
(b) 図3.52
し た が っ て,(cosα-cosβ)2+(sinα+sinβ)2={cos(α+β)-1)}2+sin2(α+β) と な り,両
辺 を 整 理 す る と,
(3.4) 式(3.4)と
〓を 利 用 す
る と,
(3.5)
(3.6) で あ る 。 こ の 式(3.4),(3.5),(3.6)を
〔 例 題19〕cos75°,tan15° 〔解 〕1.
総 称 し て 三 角 関 数 の 加 法 定 理 とい う。
の値 を求 め よ。
「数 式 入 力 」 の 「対 象 式(新
2. 「数 式 入 力 」 の
「 対 象 式(追
規)」 で,cos75°
加)」 でtan15°
3. 「計 算 」 の 「数 値 計 算 」 を 選 び,改
を入 力 す る。
行 キ ー を 押 す と,そ
リ ア に0.2588190451,0.2679491924と11桁 算 」 で はcos75°,tan15°
を入 力 す る。
れ ぞれの値が記録 エ
で 出 力 さ れ る 。 な お,「 展 開 と計
の ま ま で あ る。
三 角 関 数 の 加 法 定 理 か ら,
(2) 三 角 関 数 の 合 成 〔 例 題20〕
関数y=sinx−√3cosx
の グ ラ フ を か け 。 ま た,そ
の 最 大 値 ・最
小 値 を求 め よ。 〔解 〕1.
「グ ラ フ 」 の 「表 示 環 境 の 設
定 」で,「 座 標 軸 き ざ み(x)」 を 「π」, 方 眼 表 示 を 「ON」 2. 「数 式 入 力 」 の で,y=sinx−√3cosxを
に す る。 「対 象 式(新
規)」 入 力 す
る。 3. 「グ ラ フ 」の 「グ ラ フ を 描 く(新 規)」 図3.53
を 選 び,線
の種 類 を選 択 す る 。
関数y=sinx−√3cosx… は1つ
① の グ ラ フ は 図3.53と
な る 。 図 か ら式 ① の グ ラ フ
の 三 角 関 数 の グ ラ フ に な る こ と が わ か る 。 こ れ は,y=sinxの
軸 方 向 に2倍 ま た,グ
し た も の をx軸
グ ラ フ をy
方 向 にπ/3だ け 平 行 移 動 し た グ ラ フ で あ る 。
ラ フ か ら−2≦y≦2,し
た が っ て,最
三 角 関 数 の 加 法 定 理 を 用 い る と,与
大 値 は2,最
小 値−2で
あ る。
式 は
と変 形 で き る。 一 般 に,asinx+bcosxに を と り,動
径OPの
つ い て も点P(a,b)
表 す 角 を α とす る と,
で あ る か ら,
図3.54
と変 形 で き る 。 こ の よ う に 変 形 す る こ と を 三 角 関 数 を 合 成 す る と い う 。 合 成 し た 際 の√a2+b2 は 原 点 と(a,b)の
距 離,α
はtanα=b/aを
関 数y=sinx−√3cosxを
最 大 値 が2と 最 大 値 が−2と で あ る。
な るxの
満 た す 角 を表 す 。
と な る か ら,
合 成 す る と,〓
値 は,〓
な るxの 値 は,〓
か ら〓 か ら〓
(nは 整 数)
(nは 整 数)
問16
次 の 問 に 答 え よ。
(1) 5sinx+12cosxを
合成 せ よ。
(2) 関 数y=cosx+cosxの
[4]
最 大 値 と最 小 値,お
よ び そ の と き のxの
値 を求 め よ。
方程式 ・不等 式
〔 例 題21〕0≦x<2π
の範 囲 で,次
(1)
の 等 式 をみ た すxの
値 を求 め よ。
(2)
〔 解 〕(1)の
関 数 ラ ボ に よ る解 答 。y=
tanxとy=−1と
の 交 点 のx座
標 を探
せ ば よい 。 1. 「グ ラ フ 」の 「表 示 環 境 の 設 定 」で, 「座 標 軸 き ざ み(x)」 示 を 「ON」
を 「π」,方 眼 表
にす る。
2. 「数 式 入 力 」 の で,y=tanxを
「対 象 式(新
規)」
入 力 す る。
3. 「グ ラ フ 」の 「グ ラ フ を 描 く(新 規)」 を 選 び,線
フ 上 でy=−1と x≦2π
(2)
と 図3.55か
2cosx−1=0か
の 交 点 のx座
図3.55
の 種 類 を 選 択 す る。 グ ラ の 交 点 を 探 す 。0≦ で あ る。
ら〓
らcosx=1/2で
標 を探 す。 図3.56か
あ る 。(1)と
ら,〓
同 様 にy=cosxとy=1/2
で あ る。
〔(2)の別 解 〕 単 位 円 と動 径 との 交 点 の座 標 が(cosx,sinx)で =1/2と 単 位 円 の 交 点 をP,Qと あ る。
す る と,動 径OP,OQの
あ るか ら,直 線x
表 す 角 が 求 め るxの
値で
図3.56
し た が っ て,図3.57か
図3.57
ら
〓で あ る。
〔例 題21〕 の よ うに,未 知 の 角 の三 角 関 数 を含 む等 式 を三 角 方 程 式,方 程 式 を み た す 角 を三 角 方 程 式 の 解 とい う。三 角 関 数 は 周期 関 数 だ か ら,基 本 周 期kπ の 範 囲 で 解 αが 見 つ か る と,そ の 解 に基 本 周 期 の 整 数 倍 を た した 角 α+knπ も解 で あ る。 例えば,三
角 方 程 式2cosx−1=0に
と 余 弦 関数y=cosxの よ り,解
お い て はcosx=1/2か
グ ラ フ との 交 点 のx座
ら,解
は直線y=1/2
標 と考 え る こ と も で き る。 図3.58 … で あ り,こ れ ら は 一
はx=…,〓
図3.58
般 角で〓
(nは
整 数)と 表 す こ と が で き る 。 し た が っ て,方
や 不 等 式 で は,基 本 周 期 の 範 囲0≦x<2π 〔 例 題22〕0≦x<2π
の と き,不
程 式
で 解 を 正 し く求 め る こ とが 大 切 で あ る 。
等 式sinx−√3cos≧√3を
み た すxの
値 の
範 囲 を求 め よ。 〔 解 〕y=sinx−√3cosxとy=√3と
の 交 点 のxの
座 標 を探 せ ば よい 。
1. 「グ ラ フ 」 の 「表 示 環 境 の 設 定 」 で,「 座 標 軸 き ざ み(x)」 を 「ON」
に す る。
2. 「数 式 入 力 」 の
「対 象 式(新
3. 「数 式 入 力 」 の 「対 象 式(追 で,y=√3を
を 「π」,方 眼 表 示
規)」 で,y=sinx−√3cosxを
入 力 す る。
加)」
入 力 す る。
4. 「グ ラ フ 」の 「グ ラ フ を 描 く(新 規)」 を 選 び,線
の 種 類 を選 択 して グ ラ フ
を 描 く。 2つ の グ ラ フ の 交 点 のx座 0≦x<2π
標 を 探 し,
の 範 囲 でy=sinx−√3cosx
の グ ラ フ が 直 線y=√3よ
り上 方 に あ る
xの 範 囲 を 求 め る 。 図3.59か
図3.59
ら,2π/3≦x≦
π で あ る。
〔 別 解 〕 不 等 式 の 左 辺sinx−√3cos
xを 合 成 し て 不 等 式 は2si
√3 と な る 。 ゆ え に,〓
で あ る 。直 線〓
と単位 円の交点 を
P,Qと
らOQま
す る と,OPか
を表 す 角 が 求 め るxの
n(x−π/3)≧
での動径
値 の範 囲 で あ る。
図3.60
図3.60か
した が って,求
問17
〓で あ る 。
ら,
0≦x<2π
め るxの
値 の範囲 は
〓で あ る 。
の と き,次 の 三 角 方 程 式 お よ び不 等 式 を解 け。
(1) (2) (3) (4)
〔 例 題23〕sinx+kcosx=3が,0≦x≦π/2で
解 を も つ よ う に 定数kの範
囲 を
定 め よ。 〔 解 〕
方 程 式sinx+kcosx=3の
の グ ラ フ の 交 点 のx座 にkの
解 は,曲
線y=sinx+kcosπ
標 で あ る 。し た が っ て,こ の 曲 線 が 直 線y=3と
値 を定 め れ ば よ い。
1. 「グ ラ フ 」の 「表 示 環 境 の 設 定 」で, 「座 標 軸 き ざ み(x)」 2. 「数 式 入 力 」 の
を 「π」 に す る 。
「対 象 式(新
で,y=sinx+kcosxを
入 力 す る。
3. 「数 式 入 力 」 の で,x=3を
規)」
「対 象 式(追
加)」
入 力 す る。
4. 「グ ラ フ 」 の 「ア ニ メ ー シ ョ ン 」 を 選 び,0≦x<π/2の範 +kcosxの
囲 で,y=sinx
グ ラ フ が 直 線y=3と
共 有 点 を も つ よ う なkの る 。 図3.61の
実 際 に は,次
値 を求 め
よ うに な る。
の よ う に し てkの
範 囲 を求 め る 。
図3.61
と 直 線y=3 交わ るよ う
sinx=s,cosx=tと た,0≦x≦π/2か
す る 。sin2x+cos2x=1で らs≧0,か
つt≧0で
あ る か らs2+t2=1と
あ る。 こ こ で,〔
例 題23〕
をs
な る。ま
,tで
言い替
え
る と, s+kt=3…
がs≧0,t≧0の
① か つ,s2+t2=1…
②
範 囲 で 解 を 持 て ば よ い と い う こ と に な る か らs=3−kt,こ
式 ② に 代 入 す る と,(1+k2)t2−3kt+8=0と
な る 。tは 実 数 で あ る か ら2次
の 実 数 解 の 条 件 を 用 い て,(3k)2−4(1+k2)×8≧0と と な る 。 ゆ え に,k≦−2√2,k≧2√2と s≧0,t≧0で 問18
数kの
方 程 式kcosx−sinx+2k=0が
3.4 [1]
あ る か ら,定
れ を 方程式
な る 。 こ れ を 整 理 し て,k2≧8
なる。 範 囲 は,k≧2√2と
な る。
実 数 解 を 持 つ よ うに,定 数kの
範 囲 を 求 め よ。
指 数 関 数 ・対 数 関 数 指数 の拡張
高 等 学 校 で は,数
は整 数 → 有 理 数 → 実 数 → 複 素 数 へ と拡 張 さ れ,そ れ に応 じて
演 算 法則 も自然 数 や 整 数 の場 合 と同 じ よ う に複 素 数 の 範 囲 まで成 り立 つ 。 指 数 につ い て も,a>0と
して,
と定 め れ ば,指 数 は 自然 数 か ら整 数 へ と拡 張 で き る。 また,
と累 乗 根 を用 い て定 め れ ば,整 数 か ら有 理 数 へ と指 数 法 則
が そ の ま ま保 存 さ れ る よ うに 拡 張 さ れ る。 実 数 へ の 拡 張 は,有
理 数 の 場 合 と 異 な る が,や
は り上 の 指 数 法 則 が そ の ま ま保
存 さ れ る よ う に 拡 張 で き る。 例 え ば,2√2に
お い て は,√2が
有 理 数 の 数 列{1,1.4,1.41,1.414,1.4142,1.41421,
… }が 限 り な く 近 づ く 数 と 考 え
,数
列{21,11.4,21.41,21.414,21.4142,21.41421,…
め る と,{2,2.639015822,2.657371628,2.664749650,2.665119089,2.665137562,… の よ う に,一
定 の 数2.6651441…
限 り な く近 づ く 数 を2√2と
}
… に 限 り な く近 づ い て い く。 こ の 有 理 数 の 数 列 が
定 め るの で あ る。
[2] 指 数関数 aを1で
な い 正 の定 数 とす る 。 実 数 全 体 を定 義域 とす る 関 数
をaを 底 とす る指 数 関数 とい う。 一 般 に
,指
数 関 数 の グ ラ フ は 図3.62の
(a)a>1の
よ うに な る。
と き
(b)0<a<1の
と き
図3.62
指 数 関数y=ax(a>0)に
は,次 の よ う な性 質 が あ る。
① 定 義 域 は 実 数 全 体,値 ② a>1の
とき,xの
0<a<1の
③ グ ラ フ は点(0,1)を
域 は正 の 数 全 体
値 が 増 加 す る と,yの
と き,xの
}を 順 次 求
値 も増 加 す る。
値 が増 加 す る と,yの 通 り,x軸
値 は減 少 す る。
が漸近線 で ある。
② の 性 質 に 関 連 し て,例 は2倍
あ る か ら,xが1増
加 す る とyの 値
〓で は1/2倍 とな る。
と な り,
一般 に
え ば,2x+1=2x21で
,f(x)=axと
す れ ば,
と な る。 こ れ が 指 数 関 数 の重 要 な特 徴 で あ る。 〔 例 題24〕
次 の 指 数 関 数 の グ ラ フ を か き,y=2xと
(1)
(3)
(4)
規)」 で,y=−2xを
入 力 す る。
(2)
〔解 〕1.
「数 式 入 力 」 の 「対 象 式(新
2. 「グ ラ フ 」 の 「グ ラ フ を 描 く(新 3. 「数 式 入 力 」 の 「対 象 式(新
(3),(4)に も か き,(1)か な お,1つ
な る 線 の 種 類 は4つ
つ い て も3.と4.の ら(4)ま
規)」 を 進 び,線
規)」 で,y=2x+1を
4. 「グ ラ フ 」 の 「グ ラ フ を 描 く(追 選 択 す る(異
の位 置 関 係 を調 べ よ。
の 種 類 を選 択 す る 。 入 力 す る。
加)」 を 選 び,(1)と
は 異 な る線 の 種 類 を
で あ る)。
操 作 を 行 う 。 ま た,基
本 と な るy=2xの
グラ フ
で の グ ラ フ と の 位 置 関 係 を調 べ る 。
ひ と つ グ ラ フ を か い て い く他 に,対
象 式 を 順 次 追 加 し て 入 力 し(15
個 ま で 数 式 を 入 力 で き る),「 グ ラ フ を 描 く(新 規)」 を 選 び,そ
れ らの グ ラ フ を 同
時 に か くこ と もで き る。 グ ラ フ は図3.63の y =2xと
とお りで あ り,
の位 置 関 係 は次 の とお りで あ
る。 (1) x軸
に 関 して対 称
(2) x軸
の 方 向 に−1だ
け平 行 移 動
(3) x軸
の 方 向 に+3だ
け平 行 移 動
(4) y軸
に関 して 対 称 図3.63
問19 べ よ。
関 数 ラ ボ を用 い て,次 の 関 数 の グ ラ フ をか き,y=3xの
グ ラ フ との位 置 関 係 を 調
(1)
[3]
(3)
(2)
(4)
方程式 ・不 等式
指 数 に 未 知 数 を含 む 等 式 ・不 等 式 を指 数 方 程 式 ・指 数 不 等 式 とい う。 こ こで は, 指 数 方程 式 ・指 数 不 等 式 の解 を求 め て み よ う。 〔 例 題25〕
次 の 指 数 方 程 式 お よ び指 数 不 等 式 を解 け 。
(1) 〔 解〕
(3) 「関 数 ラ ボ」で 解 を求 め られ る の は,因 数 分 解 が で き る高 次 方 程 式 と2元
連 立 方 程 式 で あ る。三 角 方 程 式 同様,2つ
の 関 数 の グ ラ フ の 交 点 のx座
標 とし て,
指 数 方 程 式 お よ び 指 数 不 等 式 の解 を求 め て み る。 (1) y=92−xとy=27と 1. 「グ ラ フ 」 の
の 交 点 のx座
標 を探 せ ば よ い 。
「表 示 環 境 の 設 定 」 で,方
眼 表 示 を 「ON」
2. 「座 標 軸 」 の 「原 点 の 移 動 」 と 「倍 率 の 変 更(x,y別 範 囲 を−4≦x≦4,0≦y≦28程
々)」 で,グ
規)」 で,y=92−xを
4. 「数 式 入 力 」 の
加)」 で,y=27を
「対 象 式(追
5. 「グ ラ フ 」 の 「グ ラ フ を 描 く(新
入 力 す る。 入 力 す る。
規)」 を 選 び,線
の 種 類 を 選 択 し,グ
を 描 く。 ら,2つ
の グ ラ フ の 交 点 のx
座 標 を 探 す とx=1/2と (2)
(1)の1.で
な る。 グ ラ フの 表 示 範 囲
を−4≦x≦4,0≦y≦135程 2.か ら5.と =125を
度 に 設 定
同 様 の 操 作 で,y=52x−1とy
入 力 し て グ ラ フ を 描 き,y=52x−1
の グ ラ フ が 直 線y=125よ xの 範 囲 を 求 め る 。
ラフの表示
度 に設 定 す る。
3. 「数 式 入 力 」 の 「対 象 式(新
図3.64か
にす る。
り上 方 に あ る 図3.64
ラフ
図3.65か
ら 求 め るxの
範 囲 は,x≧2
と な る 。 計 算 で は 次 の よ う に 解 く。 (1)
92−x=27か
ら,(32)2−x=3で
る 。 し た が っ て,2(2−x)=3と え にx=1/2で (2)
な る。 ゆ
あ る。
52x−1≧53で あ る 。 底5は1よ
大 き い か ら2x−1≧3と て,x≧2で
あ
り
な る。 し た が っ
ある。 図3.65
問20 次 の指 数 方程 式お よび指 数不 等式 を解 け。 (1)
(2)
[4] 対数 とその性質 指 数 関 数y=3xの すxが
た だ1つ
グ ラ フ か ら わ か る よ う に,正 の 数Mに 定 ま る 。こ の 値xを3を
底 と す るMの
対 し て,3x=Mを
みた
対 数 と い い,x=log3Mと
表 す。 一 般 に,a>0,a≠1の を 底 と す るMの
と き,正
の 数Mに
対 数 と い い,x=log3Mと
対 し て,ax=Mと
な るxの
表 す 。 ま た,Mをaを
真 数 とい う。 a0=1,a1=aで
あ る か ら,こ
れ を対 数
で 書 き 直 す と1oga1=0,logaa=1と る 。 ま た,正
の 数M,Nに
M,aq=Nと
す る と,
な
つ い て,ap=
これ を対 数 で書 き直 す と,
と こ ろ が,p=logaM,q=logaNて る か ら,
図3.66
値 を,a
底 と す るxの
こ の よ う に,指 数 に つ い て 成 り立 つ 性 質 を対 数 で 書 き直 す と,次 の対 数 の 性 質 が 得 られ る。
対 数 の基本 性質 a>0,a≠1,M>0,N>0の
〔 例 題26〕
と き,
次 の 式 を簡 単 にせ よ。
(1) 〔 解 〕
(2) 「関 数 ラ ボ 」 で の 対 数 の 入 力 は,数
な わ ち,[SHIFT+F7]を
式 ブ ロ ッ ク[SHIFT+F7]で
押 す と対 数 記 号log□□
が 表 示 さ れ,そ
行 う。 す こ で,対
数 の数
式 ブ ロ ッ ク の 要 素 で あ る 底,真 数 を 順 に 入 力 す る 。eを 底 とす る 自 然 対 数 の 入 力 の 数 式 ブ ロ ッ ク は,[SHIFT+F6]で
あ る。
1. 「数 式 の 入 力 」 の 「対 象 式(新
規)」 で,log2(4+√7)+log2(4−√7)を
入
力 す る。 2. 「数 式 入 力 」 の 「対 象 式(追
加)」 で,log2√3+31og2√2−log2√6を
入力
す る。 3. 「計 算 」 の 「数 値 計 算 」 を 選 ぶ と,結
果 が(1)は2,(2)は1と
リ ア に 出 力 さ れ る 。 な お,「 展 開 と計 算 」で は 式 の ま ま処 理 さ れ,値 れ な い 。 実 際 に は,対 (1)は
与式
(2)は
与式
問21
(1)
数 の 性 質 を利 用 して 次 の よ う に求 め る。
次 の式 を簡 単 に せ よ。
(2)
し て 記 録エ は求め ら
[5]
対数 関数 とその グラフ
一 般 に
をaを
,a>0,a≠1の
底 と す るxの
と き,正
の 数xを
定 義 域 とす る 関数
対 数 関 数 と い う 。 対 数 関 数 の グ ラ フ は,図3.67の
よ うに な
る。
a>1の と き
0<a<1の
(a)
と き
(b) 図3.67
対 数 関 数y=logaxに
は,次 の よ うな 性 質 が あ る。
① 定 義 域 は 正 の 数 全 体,値 ② a>1の 0<a<1の
と き,xの と き,xの
③ グ ラ フ は点(1,0)を f(x)=logaxと
域 は実 数 全 体
値 が増 加 す る とyの 値 も増 加 す る。 値 が 増 加 す る とyの 値 は減 少 す る。 通 る。 ま た,y軸
が 漸 近 線 で あ る。
す れ ば,対 数 の 性 質 か ら
とな る。 これ は2次 関 数 や 三 角 関 数 に は な い対 数 関 数 の 重 要 な特 徴 で あ る。 〔 例 題27〕
次 の対 数 関 数 の グ ラ フ をか け。また,基 本 の 関数y=log2xと
と,そ れ ぞ れ どん な位 置 関 係 に あ るか 調 べ よ 。
(1)
(2)
(3)
グラフ
〔 解 〕1.
「数 式 入 力 」 の 「対 象 式(新 規)」
で,y=log1/2xを
入 力 す る。
2. 「グ ラ フ 」 の 「グ ラ フ を 描 く(新 規)」 を 選 び,線
の種 類 を選 択 して グ ラ フ を
描 く。 (2),(3)に
つ い て も1.と2.の
操 作 を行
い 異 な る線 の 種 類 を選 択 し て グ ラ フ を 描 く。 図3.68
ま た,基
と な るy=log2xの
き,(1)か
ら(3)ま
な お,1つ
グ ラ フ も描
で の グ ラ フ との位 置 関 係 を 調 べ る。
ひ と つ グ ラ フ を か い て い く他 に,(1)か
し て 入 力 し,「 グ ラ フ を描 く(新 も で き る 。 グ ラ フ は 図3.68の
規)」
を選 び,そ
れ らの グ ラ フ を同 時 にか く こ と
の 位 置 関 係 は,次
の よ う に な る。
に関 して対 称
(2)のy=log2(−x)はy軸
に関 して対 称
(3)のy=log2(x−3)はx軸
方 向 に+3だ
問22
次 の 対 数 関 数 の グ ラ フ をか き,y=log2xと
け平 行 移 動 の位 置 関 係 を調 べ よ。
(1) (2) (3) (4) 指 数 関 数 y=2x
(3.7)
対 数 関 数 y=log2x
(3.8)
の グ ラ フ の位 置 関 係 を調 べ て み よ う。 式 (3.7),(3.8)の か ら,そ
グ ラ フ は,図3.69と
れ ら は 直 線y=xに
対 象 式 を順 次 追 加
と お りで あ る 。
グ ラ フ か ら基 本 の 対 数 関 数y=log2xと (1)のy=log1/2xはx軸
ら(3)の
な る
関 して 対 称 図3.69
で あ る 。 い ま,式(3.7)上 と す る と,b=2aで,こ a=log2bと をQと
の 点 をP(a,b) れ を対 数 で 表 す と
な る 。(b,a)を
す れ ば,点Qは
式(3.8)上
こ と を 示 し て い る 。P,Qは 標,y座
座 標 とす る点 にある
そ れ ぞ れx座
標 が 入 れ替 わ っ て い る点 だ か ら
図3.70の
よ う に,直線y=xに
関 し て対 図3.70
称 とな る。 し た が っ て,指 数y=log2xの
数 関 数y=2xと
グ ラ フ は,直
対数 関 線y=xに
関 して対 称 で あ る こ とが 示 さ れ る。 逆 関 数 と その グ ラ フ 一 般 に,xの
関数y=f(x)に
yの 値 を 定 め る と,逆 ど1つ
お い て,
にxの
だ け 定 ま る と き,xはyの
す 。x=f-1(y)はy=f(x)と 数 をxで
y=logaxは
入 れ 替 え てy=f-1(x)をy=f(x)の
と き 対 数 の 定 義 か らx=logayで
指 数 関数y=axの
2点P(a,b),Q(b,a)は
方 程式
表
逆 関数 とい う。 あ る か ら対 数 関 数
逆 関 数 で あ る。 直 線y=xに
フ と そ の 逆 関 数y=f-1(x)の
[6]
関 数 と考 え ら れ る 。 こ の 関 数 をx=f-1(y)と
逆 の 対 応 を 表 す 関 数 で あ る 。関 数 を 表 す と き は 独 立 変
表 す か ら,xとyを
例 え ば,y=axの
図3.71
値 が ち ょう
関 し て 対 称 で あ る か ら,y=f(x)の
グ ラ フ は,直
線y=xに
グラ
関 して対 称 とな る。
・不 等 式
真 数 に 未 知 数 を含 む等 式 ・不 等 式 を対 数 方 程 式 ・対 数 不 等 式 とい う。 対 数 方 程 式 ・対 数 不 等 式 の 解 を求 め て み よ う。 〔 例 題28〕
(1)
次 の 対 数 方 程 式 ・対 数 不 等 式 を解 け 。
(2)
〔 解 〕
「関 数 ラ ボ 」 で 直 接 解 を 求 め る
こ と が で き な い の で,2つ フ の 交 点 のy座
の関数 のグ ラ
標 と し て,対
数 方程 式 ・
対 数 不 等 式 の 解 を求 め て み る。 (1) y=log3(x-3)+log3(x-5)と y =1と
の 交 点 のx座
標 を探 せ ば よい 。
し か し,y=log3(x-3)+log3(x-5)の ま ま で は グ ラ フ を か け な い の で,y= log3(x-3)(x-5)と
変 形 し て か ら,以 下
図3.72
の操 作 を行 え ば よい 。 1. 「グ ラ フ 」 の
「表 示 環 境 の 設 定 」 で,方
眼 表 示 を[ON」
2. 「数 式 入 力 」 の 「対 象 式(新
規)」 で,y=log3(x-3)(x-5)を
3. 「数 式 入 力 」 の 「対 象 式(追
加)」 で,y=1を
4. 「グ ラ フ 」 の 「グ ラ フ を 描 く(新
に す る。 入力 す る。
入 力 す る。
規)」 を 選 び,線
の 種 類 を選 択 して グ ラ フ
を 描 く。 図3.72か
ら 真 数 の み た すxの
探 す とx=6と
範 囲,x>5で2つ
の グ ラ フ の 交 点 のxの
な る 。 計 算 で は 次 の よ う に 解 く。
真 数 は 正 で あ る か らx-3>0,かつx-5>0で
あ る 。 ゆ え に,x>5と
数 の 性 質 ① か ら 与 式 を 変 形 し てlog3(x-3)(x-5)=log33で -3)(x-5)=3と +12=0と
な る 。ゆ え に,(x-2)(x-6)= あ る か ら,x=6と
な
る。 (1)の1.で
の 移 動 」を 選 び,xの ≦15程
「座 標 軸 」 の 「原 点 表 示 範 囲 を-1≦x
度 に 設 定 す る 。 後 は2.か
ら4.と
同 様 の 操 作 で,y=log5(3x-2)とy=2 を 入 力 し,y=log5(3x-2)の
グ ラ フが 直
な る。対
あ る 。 ゆ え に(x
な る 。整 理 し て,x2-8x
0で あ る 。x>5で
(2)
座 標 を
図3.73
線y=2よ
り下 方 に あ るxの
条件x>2/3と
範 囲 を求 め る。図3.73か
合 わ せ て2/3<x<9で
ら求 め るxの
範 囲 は,真 数
あ る。
計 算 で は次 の よ う に解 く。 真 数 は 正 で あ る か ら3x-2>0で l og5(3x-2)<log532と
あ る。
ゆ え に,x>2/3と
な る。 与 式 か ら
な る。
ゆ え に,3x-2<25,す
な わ ち,x<9と
な る 。 以 上 か ら,2/3<x<9と
な る。
問23 次 の対数 方程 式 お よび対 数不 等式 を解 け。 (2)
(1)
3.5
分 数 関数 ・無 理 関 数
[1] 分数 関数 とそ のグ ラフ 〓の よ うに,xの 数 関 数,ま
分 数 式 で 表 され る 関 数 をxの
た は有 理 関 数 とい う。 分 数 関 数 の 定 義 域 は分 母 を0に
しな いす べ て の
実 数 で あ る。 例 え ば,上
の3つ の 分 数 関 数 の定 義 域 は それ ぞ れ 次 と な る。 {x│xは す べ て の実 数}
(1)
y =a/xの グ ラ フ
〔 例 題29〕
分数 関数
〓の グ ラ フ を か け。
〓お よ び
分
〔 解 〕1.
「数 式 入 力 」 の
「対 象 式(新
規)」 で,y=1/xを
2. 「グ ラ フ」 の 「グ ラ フ を描 く(新 規)」 を選 び,線
入 力 す る。
の種 類 を選 択 して グ ラ フ
を描 く。 3. 「数 式 入 力 」 の 4. 「グ ラ フ 」 の
「対 象 式(新
「グ ラ フ 描 く(追
以 下, 3.74の
規)」 で,y=2/xを
入 力 す る。
加)」 を 選 び,線
〓に つ い て も3.と4.の
の 種 類 を選 択 す る。
操 作 を 繰 り返 す 。 グ ラ フ は 図
と お りで あ る 。
分 数 関数y=a/xの
グ ラ フ は図3.74の
曲線 とな り,こ れ を双 曲線 とい う。分 数 関
数 の グ ラ フ に は,次 の よ うな性 質 が あ る。
(a)a>0の
とき
(b)a<0の 図3.74
① 定 義 域 はx≠0で,x=0に
対 応 す る グ ラ フ上 の点 は な い。
② a>0の
と き,グ ラ フ は第1象
限 と第3象
限 に あ る。
a<0の
と き,グ ラ フ は第2象
限 と第4象
限 に あ る。
③ グ ラ フ は 原 点 に 関 して 対 称 で あ る。 ④ x軸,y軸
が漸 近 線 で あ る。
とき
〓の グラフ
(2)
〔 例 題30〕
〓の グ ラ フ をか け。 また そ の漸 近 線
分数 関数
の 方程 式 を求 め よ。 〔 解 〕
グ ラ フ は 図3.75(a),(b)の
は 直線 x=1,y=-3,図(b)で
と お りで あ る 。 漸 近 線 の 方 程 式 は,図(a)で は 直 線x=2,y=1で
す で に 学 ん だ よ う に,方
程 式y=f(x)の
あ る。
グ ラ フ をx軸
だ け 平 行 移 動 し た グ ラ フ の 方 程 式 は,y-q=f(x-p),す
方 向 にp,y軸
方 向 にq
な わ ち,y=f(x-p)+q
で あ っ た。
(b)
(a) 図3.75
〓の グ ラ フ は,
し た が っ て,例 題 の -1,y軸 方 向 に-3だ
グ ラ フ をx軸
方 向 に2,y軸
x =2 ,y=1で
あ る。
一 般 に
,
方向に
け平 行 移 動 した ブ ラ フで,漸 近 線 は直 線x=-1, y=-3で 〓と変 形 で き る か ら,
〓は
あ る 。 ま た,
〓の グ ラ フ をx軸
方 向 に1だ
〓の グ ラ フ は,
〓の
け平 行 移 動 した グ ラ フで,漸 近 線 は直 線
〓の グ ラ フ をx軸
方 向 にp,y軸
方 向に
qだ け 平 行 移 動 した グ ラ フで,漸 近 線 は直 線x=p,y=qで
あ る。
〓は〓 と変 形 で き るか ら,そ の グ ラ フ は〓
の グラフ
を 平行 移 動 した もの で あ る。 (3) 方 程 式 ・不 等 式 R(x)を
分 数 式 とす る。 与 え られ た 式 を整 理 して
の 形 に な る方 程 式 を分 数 方 程 式 とい う。 また,
な ど の形 に な る不 等 式 を分 数 不 等 式 とい う。 こ こで は,分 数 方 程 式 に帰 着 で き る問 題 を考 えて み よ う。
〔例 題31〕 て,次
〓 ① と1次 関 数
分数 関数
〓② の グ ラ フ に つ い
の 問 に答 え よ。
(1) 式① と式 ② の 関数 の グ ラ フ を 同一 座 標 平 面 上 に か け。 (2)
1次 関 数 式 ② の 分 数 関 数 式 ① よ り上 に あ る と き のxの
値 の範 囲 を求 め
よ 。
〔 解〕
(1)の グ ラ フ を描 く手 順
1. 「数 式 入 力 」 の 「対 象 式(新 規)」 で,
〓を入 力 す る。
2. 「数 式 入 力 」 の
〓を追 加 入 力 す る。
「対 象 式(追
加)」 で,
3. 「グ ラ フ」 の 「グ ラ フ を描 く(新 規)」 を選 び,線
の種 類 を選 択 す る と2つ
の グ ラ フ が 同 時 に え られ る。 (2)
(1)の 操 作 に 引 き続 い て
4. 「グ ラ フ」 の 「表 示 環 境 の設 定 」 で,方 眼 表 示 を 「ON」 に し て1次 関 数 の グ ラ フ が 分 数 関 数 よ り上 に あ る と きのxの グ ラ フ は,図3.76の
値 の範 囲 を調 べ る。
とお りで あ る。 分 数 関 数 の漸 近 線 はx=-1,y=-2で
あ
y
(b)
(a) 図3.76
る。 ① と② の 交 点 のx座
標 は分 数 方 程 式〓
,す な わ ち〓
の 解 で あ る 。 上 の 分 数 式 を 整 理 し て,2(1-x)=(x-4)(x+1)と に,x2+x-6=0で x=-3
,2で
あ る。 因 数 分 解 し て(x+3)(x-2)=0と
な る。 ゆ え な る 。 こ れ よ り,
あ る。
x≠1で あ る こ と も考 え,1次 関 数② の グ ラ フが 分 数 関 数 ① の グ ラ フ よ り上 に あ る と き のxの
問24
値 の 範 囲 を 求 め る と,-3<x<-1,2<xで
次 の 問 に 答 え よ。
(1) 双 曲 線 (2)
[2]
〓と直 線y=xの
グ ラ フ を利 用 し て,分
交 点 を求 め よ。
数 不 等 式〓
を解 け。
無理 関数
=√x-2やy=√x2+x+3の をxの
あ る。
よ う に,根 号 の 中 にxを
含 む式 で 表 され る関 数
無 理 関 数 とい う。無 理 関 数 の 定 義 域 は,根 号 の 中 を負 に しな い す べ て の 実
数 で あ る。 例 え ば,上 の2つ {x│x≧2},{x│xは
の無 理 関 数 の 定 義 域 は そ れ ぞ れ 次 とな る。 す べ て の 実 数}
う。
(1) 無 理 関 数y=√axと 〔 例 題32〕
その グラフ
次 の 各 組 の 関 数 の グ ラ フ を か き,2つ
の 関 数 は互 い に逆 関 数 に な っ
て い る こ とを 確 か め よ。
(1)
(2)
(3) 〔 解 〕1.
「数 式 入 力 」 の
2. 「グ ラ フ 」 の
「対 象 式(新
「グ ラ フ を 描 く(新
規)」 で,y=√2xを 規)」 を 選 び,線
入 力 す る。 の 種 類 を 選 択 す る。
3. 「数 式 入 力 」 の
「対 象 式(新
規)」 で,
〓を入 力 す る。
4. 「数 式 入 力 」 の
「対 象 式(追
加)」 で,x≧0を
入 力 す る。
5. 「グ ラ フ 」 の 「グ ラ フ を描 く(追 加)」 を選 び,共 〓 (x≧0)を
通 部 分 の グ ラ フ す な わ ち,
か く。
6. さ ら に,「 対 象 式(新
規)」 で,y=
xを 入 力 し,「 グ ラ フ 」 の 「グ ラ フ を
か く(追 加)」 を選 び,直 線y=xの グ ラ フ を 追 加 し て か き(
図
3.77(a)),グ
ラ フ が 直 線y=xに
関
し て対 称 で あ る こ とか ら,2つ
の関
数が互 いに逆関数 になってい るこ と を確 か め る。 (2),(3)に
つ い て も同 様 の操 作 を行
各 組 の グ ラ フ は 図3.77(b)(c)の 〓 をxに れ 替 え る とy=2√x(x≧0)と
関数
図3.77
(a)
とお りで あ る。
つ い て 解 く と,x=√2y(y≧0)で な る 。 す な わ ち,無
あ る 。 こ こ でx,yを
理 関 数y=√2x(x≧0)は,2次
〓の 逆 関 数 で あ る。逆 関 数 の グ ラ フ は直 線y=xに
で あ るか ら,無 理 関数y=√2x(x≧0)の
入
グ ラ フ は原 点 を頂 点,x軸
関 して 対 称 を軸 とす る右
開 きの 放 物 線 の 上 半 分 で あ る(図3.77(a))。 〓の グ ラ フ は 原 点 を頂 点,y軸
(2)の
線 の 右 半 分 で あ るか ら,無 理 関 数y=√-2x(x≦0)の
を軸 とす る上 に 凸 の 放 物 グ ラ フは 原 点 を頂 点,x軸
を軸 とす る左 開 きの 放 物 線 の 上 半 分 で あ る(図3.77(b))。 (3)のy=x2(x≦0)の
グ ラ フ は原 点 を頂 点,y軸
左 半 分 で あ るか ら,無 理 関 数y=-√x(x≧0)の
を軸 とす る下 に 凸 の 放 物 線 の グ ラ フ は原 点 を頂 点,x軸
とす る右 開 きの放 物 線 の下 半 分 で あ る(図3.77(c))。
(c)
(b) 図3.77
(2) y=√ax+bの
グラフ
y=√4-2xはy=√-2(x-2)と で き る か ら,無 理 関 数y=√4-2xの ラ フ はy=√-2xの に2だ
グ ラ フ をx軸
け平 行 移 動 した もので,頂
(2,0),軸 がx軸
変形 グ 方向 点が点
で 右 に凸 の放 物 線 の 上 半
分 で あ る。 一 般 に
,y=√ax+bは〓
図3.78
を軸
と変 形 で き るか ら,そ の グ ラ フ はy=√axの 移 動 した もの で,頂 点 が 点〓
グ ラ フ をx軸
軸 がx軸
方 向 に〓
だ け平行
の 放 物 線 の上 半 分 で あ る。
(3) 無 理 方程 式 ・無 理 不 等 式 √x
+3=x-3や√5x-3≦7の
よ う に,根 号 の 中 に未 知数xが
含 まれ て い る方
程 式 ・不 等 式 を無 理 方 程 式 ・無 理 不 等 式 とい う。 こ こで は,無 理 方 程 式 に帰 着 で き る問 題 を考 え て み よ う。 〔例 題33〕
無 理 関 数y=√x+3…
① と1次 関 数y=x-3…
② のグ ラ フについて
次 の問 に答 え よ。 (1) 式 ① と式② の 関 数 の グ ラ フ を同 一 座 標 平 面 上 にか け。 (2) 無 理 関 数 ① の グ ラ フが1次
関 数 式 ② よ り上 に あ る と き のxの
を求 め よ。
〔解 〕(1)
式 ① と式 ② の 関 数 の グ ラ フ をか く操 作
1. 「数 式 入 力 」 の
「対 象 式(新
規)」 で,y=√x+3を
2. 「数 式 入 力 」 の
「対 象 式(追
加)」 で,y=x-3を
3. 「グ ラ フ 」 の (2)
(1)の
「グ ラ フ を 描 く(新
入 力 す る。 入 力 す る。
規)」 を 選 び グ ラ フ を 描 く 。
操 作 に 引 き続 い て
4. 「グ ラ フ 」の 「表 示 環 境 の 設 定 」で,
方 眼 表 示 を 「ON」 に して 無 理 関 数 の グ ラ フ を1次 関 数 の グ ラ フ よ り上 に あ る と き のxの 交 点 のxの
値 の範 囲 を調 べ る。
座 標 は,
無理 方程 式√x+3=x-3 の 解 で あ る 。 こ れ はx+3=(x-3)2, か つ,x≧3と +6=0か
ら,因
(x-1)(x-6)=0,ゆ
同 値 で あ る 。x2-7x 数 分 解 して え に,x=1,6と
図3.79
値 の範 囲
な る 。 し た が っ て,x≧3か
この 交 点 のxの
らx=6と
座 標 と図3.79か
グ ラ フ よ り上 にあ る とき のxの 問25
な る。
ら,無 理 関 数 ① の グ ラ フが1次
関数② の
値 の 範 囲 を 求 め る と,-3≦x<6で
あ る。
次 の 問 に 答 え よ。
(1)
グ ラ フ を利 用 し て,無 理 不 等 式√2x+3≧xを
(2)
無 理 方 程 式x-1=√25-x2を
解 け。
解 け。
練習問題 1. グ ラ フ が 次 の 条 件 を み た す よ う な2次 (1)
頂 点 が(2,1)で,点(0,5)を
(2)
軸 がx=-2で,点(1,-6),(-1,2)を
関 数 を求 め よ。
通 る。 通 る。
2. 2次 関 数y=ax2+bx+cの
グ ラ フ が,次 の2と
お りの 場 合 に つ い て(1)か
ら(5)の
符 号 を 決 定 せ よ。
(b)
(a) 図3.80
(1)a
(2)b
(3)c
3. 2次 関 数y=x2+px+qの
(4)b-4ac
(5)a+b+c
グ ラ フ の頂 点 は,pが
と な る か 。 「関 数 ラ ボ 」 やMathcadの 4. 方 程 式│x2-3x-4│=x+kが3個
変化 す るにつ れ て どの よ うな軌跡
動 的 グ ラ フ 表 示 機 能 を用 い て 調 べ よ 。 以 上 の 実 数 解 を もつ よ う に,定 数kの
値の範 囲 を
定 め よ。 5. 2次 関 数y=mx2-2x+mの 交 わ ら な い と き のmの
グ ラ フ が,x軸 値 の 範 囲 を求 め よ。
と(1)2点
で 交 わ る(2)接
す る(3)
6. x2+y2=1の
と き,2x+y2の
最 大 値 お よ び 最 小 値 を求 め よ。 また,そ
の と き のx,y
の 値 を求 め よ 。 (ヒ ン ト)y2=1-x2≧0か
らxの
入 す る と,F(x)はxの2次 7. 0<x<1で
あ るxの
変 域 に制 限 が あ る 。y2=1-x2をF(x)=2x+y2に
関 数 に な る。 値 に対 し て,常
が 成 り立 つ よ う な定 数aの
に,不 等 式
値 の 範 囲 を 求 め よ。
8. 動 的 グ ラ フ 表 示 を利 用 し,t≦x≦t+1に 値M(t)お
よ び最 小 値m(t)を
求 め,そ
9. 次 の 関 数 の グ ラ フ を か け。 ま た,そ
(1) 10.
代
お け る2次
関 数f(x)=x2-2x+4の
最大
れ ぞれ の グラ フをか け。 の 基 本 周 期,お
よ び 最 大 値,最
小 値 を 求 め よ。
(2) ( )内 の 範 囲 で,次
の 方 程 式,不
等 式 を解 け。
(1) (2) 11. 次 の 関 数 の グ ラ フ を か け。 ま た,最
(1)
大 値 お よ び最 小 値 が あ れ ば求 め よ。
(2)
12. 次 の 方 程 式,不
(1)
(3)
等 式 を解 け 。
(2)
(3)
(4) 13. 1<x<3の
と き,関 数y=log2x(2n-x)が
最 大 値 を もつ よ う に 自然 数nを
定 め,そ
の と きの 最 大 値 を求 め よ 。 (ヒ ン ト)[数 式 入 力/定 義 式]を 選 び,「fn(x)=log2x(2n-x)」 y=f2(x) 14.
,y=f3(x),…
分 数 関 数〓
よ う に定 数mの 15. x,yを
と定 義 し,関 数y=f1(x),
の グ ラ フ を か い て 調 べ る。 の グ ラ フ と1次 関 数y=mx+1の
グ ラ フ が 共 有 点 を もた な い
値 の範 囲 を 定 め よ。
実 数 と す る と き,2つ
の 関 数〓
に つ い て,
各 問 に答 え よ。 (1) 式 ①,② (2) 方 程 式〓 か 調 べ よ。
の グ ラ フ が 接 す る と き のmの
値 を 求 め よ。
の解 の個 数 は,mの
値 に よ っ て どの よ う に 変 化 す る
第4章 数
列
数 列 の 中 に は 計 算 が 面 倒 で,内 容 は面 白 い の に今 ま で あ ま り扱 え な か っ た もの も あ る。 面 倒 な と こ ろ を パ ソ コ ンに ま か せ て,数
列 の 美 し さ,規 則 性,グ
習 し て い く。 こ の 章 は,す べ てMathcadで 計 算 に 強 い こ と,グ
ラ フ との 関 連 な ど を学
進 め て い く こ と に す る。Mathcadは,数
値
ラ フ も描 け る こ と,数 式 表 記 が 数 学 に近 い こ とな ど が 特 徴 で あ り,
さ ら に表 計 算 ソ フ トの よ う な再 計 算 機 能 を 備 え て い る の で,数
値,数
式 を変 えて何 回 も
試 行 す る こ とが で き る。
4.1 [1]
等 差 数 列 ・等 比 数 列 数
列
あ る 規 則 に よ っ て1列
に 並 ん で い る 数 の 列 を 数 列 と い う 。 数 列 はa1,a2,a3,…
の よ う に 下 付 き文 字 を 使 っ て 表 し,そ … と い う 。n番 は,各
目 に あ る項anを
れ ぞ れ こ の 数 列 の 初 項,第2項,第3項,
第n項
項 が 簡 単 に 求 め られ る 。 こ のanを
〔 例 題1〕anが
(1) 〔 解 〕Mathcadは
と い う 。anがnの
式 で 表 さ れ て い る とき
一 般 項 と い う。
次 の よ うに 表 され る数 列 の,初 項 か ら第5項
(2) 配 列 変 数 をa1,anな
まで を求 め よ。
(3) ど と表 す の で,こ
れ を そ の ま ま数 列 の 項
と し て 使 え る 。 添 え 字 の 部 分 は 第1章
で 説 明 した レ ン
ジ 変 数 を 使 用 す る 。 図4.1の
よ う に 入 力 し て い く。 初
め に 「n:1;5」
ター ン キ ー を押 す。 次 に
と 入 力 し,リ
「a[n:2*n-1」
と入 力 し,リ
ら に 「a[1=」
と 入 力 し,リ
ター ンキ ー を押 す 。 さ
タ ー ン キ ー を押 す。 この
方 法 で は 式 が 縦 に 並 ん で い くが,図4.1は
コ ンパ ク ト
に 表 示 で き る よ う に 式 を 移 動 し て い る 。:=と=の い に 注 意 し,2n-1の
図4.1
入 力 は2とnの
違
間 に ・を 入 れ る
の を 忘 れ な い よ う に す る 。anの 式 を 変 更 す れ ば(2), (3)も
同様 に調 べ られ る。
(注) 初 項 か ら第5項 「a[n=」,リ
ま で の 表 示 は,図4.2の
よ う に,
タ ー ン と 入 力 す る こ と に よ り,求
める こ
図4.2
と もで きる 。
問1
anが 次 の よ うに 表 さ れ る数 列 の,初
(1)
項 か ら第5項
[2]
(2)
まで を 求 め よ。
(3)
等差 数列
一 定 の 数 を 次 々 に加 え て 得 られ る数 列 を等 差 数 列 とい い
,そ の 一 定 の数 を公 差
と い う。 〔 例 題2〕
次 の 等 差 数 列 の 初 項 か ら第5項
まで
求 め よ。 (1)
初 項1,公
(2)
初 項-2,公
差3 差-1
〔 解 〕Mathcadで な して い るが,レ
は,レ ン ジ変 数 が 等 差 数 列 を ン ジ変 数 は末 項 も入 力 しな けれ
ば な らな い 。 図4.3の
よ う に入 力 す れ ば よい 。 レ 図4.3
ン ジ変 数 の 右 辺 は初 め の 数 値 が 初 項 で,カ
ン マ の後 が 第2項
項 で あ る。(1)の 実 行 例 の よ う に末 項 が13で
で あ り,‥ の 後 が 末
な く,15に な っ て い て も第5項
まで
の結 果 は同 じで あ る。 図4.4の
よ う に,anとan+1と
の 関 係 式(漸 化 式)で 定 義 す る 方 法 も あ る 。こ の 方
法 で はa6も
定 義 さ れ る こ と に な る。
図4.4
初 項a,公
差dの
図4.5
等 差 数 列 の 一 般 項 はa+(n-1)dで
も あ る 。 図4.5が
実 行 例 で あ る が,(図4.4)と
問2
差-3の
初 項100,公
〔 例 題3〕 〔解 〕
第5項
初 項 をa,公
違 い,a6は
等 差 数 列 の 第30項
が19,第11項 差 をdと
連 立 さ せ て 解 く と,a=3,d=4で
が43で
あ る の で,こ れ を 使 う 方 法 定 義 され な い。
を求 め よ 。
あ る等 差 数 列 の 初 項 と公 差 を 求 め よ 。
す る と,a+4d=19,a+10d=43で
あ る。 これ ら を
あ る が,こ れ をMathcadで
図4.6の
よ うに 解 く
こ とが で き る。
まず,a,dの
推 定 値 を定 め,GivenとFind関
数 の 間 に連 立
方 程 式 を記 述 して や れ ば よい 。 連 立 方 程 式 が 足 りな い とエ ラ ー と な る の で 注 意 が 必 要 で あ る。 解 が2組
以 上 あ る と き は,
そ の う ち で 推 定 値 に近 い もの が 選 ば れ る。 このGivenか
ら
Find関 数 ま で を ソル ブ ロ ッ ク と呼 び,解 を求 め る機 能 を ソル
図4.6
バ と呼 ん で い る。Find関 数 は ベ ク トル で値 を返 す の で,解 を変 数 に代 入 す る とき はベ ク トル に代 入 し な い とい け な い。
公 差 は 直 線 の傾 き の よ うな もの で あ り,図4.7の よ う に 求 め る こ と も で き る。 初 項 は〓 り,a=a5+(1-5)dで
あ り,こ
よ
れ を使 う。 図4.7
問3
第5項
が-3で,第13項
が-19で
あ る等差 数列 の
初 項 と公 差 を求 め よ。
[3]
等差 数列 の和
等 差 数 列 を グ ラ フ に表 して み る と,図4.8の 値 が 階 段 上 に増 減 し て い くの で,こ
よ うに
の よ う にひ っ く り
返 し て加 え て や る とす べ て が 同 じ高 さ に な り,等 差 数 列 の 初 項 か ら 第n項 2Sn=n(a1+an)で
ま で の 和 をSnと
す る と,
あ る。 したが っ て,
図4.8
ま た,an=a1+(n-1)dで
〔例 題4〕
あ る か ら,
初 項3,公
か ら第10項
等 差 数 列 の初 項
ま で の和 を求 め よ。
〔解 〕 図4.9の3行 第n項
差2の
まで の 和Snが
目の漸化 式 で初項 か ら 計 算 され る。これ は,等
差 数 列 に 限 らず どん な数 列 で も よ い。 図4.8 の よ う な グ ラ フ に す る た め に,あ
る関 数 値 か
ら他 の 関 数 値 まで の 差 の部 分 を表 示 す るエ ラ ー バ ー を使 う。y軸 の1番 フ を表 し,2番
目 の式aiは 棒 グ ラ
目 と3番 目の 式ai,an-i+1+a
iの 差 の 部 分 を エ ラ ーバ ー で 表 す た め に グ ラ フ 図4.9
フ ォ ー マ ッ ト を,図4.10の
よ う に 変 更 す る 。3行
目 の 漸 化 式 を 使 っ て 求 めたSn
の値 と公 式 を使 っ た 値 とが確 か に等 しい こ とが確 認 で き る。
図4.10
問4 次 の 等 差 数 列 の 初 項 か ら第10項 (1) 初 項1,公 (2) 初 項100,公
〔 例 題5〕
まで の 和 を求 め よ 。
差3 差-2
初 項30,公
差-2の
等 差 数 列 に お い て,第 何 項 か ら負 とな るか 。ま た,
初 項 か ら第 何 項 ま で の和 が 初 め て 負 とな る か。 〔 解 〕 計 算 で 普 通 に求 め る だ けで は イ メ ー ジ が わ か な い。まず は次 のMathcad の ワ ー ク シ ー ト でanとSnの
変 化 を調
べ る 。 折 れ 線 グ ラ フ よ り,棒
グ ラ フの ほ
う が 数 列 の グ ラ フ と い う感 じが 出 る。 Mathcadの
棒 グ ラ フ は,負 の 値 の と き 下
向 き に 表 示 す る こ と が で き な い の で,エ ラー バ ー で表 現 した 。 実 際 はanとSnは anが は,こ
色 で区別 してい る。
正 で あ る と きSnが
増 加 す る こ と
の 図 で 実 感 す る こ と が で き る 。a
n =30+(n-1)(-2)<0よ
り,第16項
負 と な る の で あ る が,グ け て,a15,a16な 法 も あ る 。Snも
よ り
ラ フ で予 測 をつ
ど の値 を調 べ る とい う方 同様 で あ る 。
問5 初項20,公 差-2の
等 差数 列 の初 項 か 図4.11
ら第 何項 まで の和 が 最大 とな るか。
[4]
等 比数列
一 定 の 数 を次 々 に か け て得 られ る 数 列 を等 比 数 列 とい い,そ の 一 定 の 数 を公 比 とい う。 〔 例 題6〕 の10項
初 項10,公
比-1.5の
等 比 数列 の初 め
を調 べ よ。
〔解 〕
図4.12の
よ う に,Mathcadの
ト を 作 成 す る 。2行
ワ ー ク シー
目 の 漸 化 式 に よ り等 比 数 列 に
な る 。 公 比 が 負 な の で こ の 数 列 は 正,負 互 に と る 。 こ の た め,〔 例 題5〕 ー で 表 示 を した
。an=a1rn-1で
と同様 にエ ラー バ あ る が,こ
成 り立 つ こ と を 最 後 にn=10で
問6
初 項1,公
比0.5
(3) 初 項200,公
比-0.5
第3項
を調 べ よ。 図4.12
比2
(2) 初 項100,公
〔 例 題7〕
の式 が
確 か め て い る。
次 の 等 比 数 列 の 初 め の 第10項
(1)
の値 を交
が12で
第8項
が384で
ある等
比 数 列 の 初 項 と公 比 を求 め よ。 〔 解 〕
図4.13の
よ う に,ソ
ル ブ ロ ッ ク を使 っ て
求 め る 。 一 般 項 の 公 式an=arn-1の
ま まで は ソル
ブ ロ ッ ク に 使 え な い の で 関 数 を 使 うが,ソ
図4.13
ル ブロ
ッ ク で 求 め る変 数 は,関 数 の 引 数 にな っ て い な い とい け な い た め この よ う に表 す 。 問7 次 の 等 比 数 列 の 初 項 と公 比 を 求 め よ。 た だ し,r>0と
(1) (2)
す る。
[5]
等 比数列 の和
公 比rの
等 比 数 列 の初 項a1か
r≠1の r =1の
ら第n項
まで の 和Snは,
と き,〓 と き,Sn=na
で あ る。
〔例 題8〕
初 項2,公
〔解 〕 図4.14の
比3の
等 比 数 列 の初 項 か ら第10項
ま で の和 を求 め よ。
よ う に,〔 例 題4〕 と同 じ方
法 で 求 め,公 式 で 計 算 した 値 と比 べ て み る。 値 が 浮 動 小 数 点 表 示 で表 さ れ て し ま った と き は,[マ
ス]の 中 の[数 値 フ ォー マ ッ ト]の パ
ネ ル で[指
数 し きい 値]を6と
で も して や れ
ば よい 。
図4.14
〔 例 題9〕
引 数 を初 項,公 比,項 数 とし て,等 比 数 列 の和 を求 め る関 数 を作 成 し,
次 の 等 比 数 列 の和 を求 め よ。 (1)
初 項2,公
比3,項
数10
(2)
初 項3,公
比1,項
数20
〔 解 〕 図4.15の
よ うに 作 成 す る。 公 比 が1
の こ と もあ るの でif関 数 を使 用 す る。 この 関 数 は初 めの 引数 が真 で あ る と き,次 の 引 数 の 値 を と り,偽 で あ る と き は3番
目 の 引数 の 値
図4.15
を と る。 問8 初 項2,公
比-0.5の
問9 初 項 か ら第5項 ら第15項
等 比 数 列 の 第10項
まで の 和 が2,初
まで の 和 を求 め よ 。
か ら第20項
項 か ら第10項
までの和 を求 め よ。
ま で の 和 が66で
あ る と き,初 項 か
[6]
複 利 法
利 息 の 計 算 に は単 利 法 と複 利 法 が あ る。 単 利 法 は 毎期 末 に 元 金 に対 して だ けの 利 息 を計 算 す る方 法 で あ り,複 利 法 は 毎 期 末 に計 算 した 利 息 を元 金 に繰 り入 れ る 方 法 で あ る。 複 利 法 は利 息 が 利 息 を 生 む こ とに な る 。 この2つ が で て くるかMathcadで 〔 例 題10〕10万
で ど の程 度 の 違 い
確 認 して み よ う。
円 を 年 利 率5%で10年
間 預 金 す る。1年
ご と の複 利 で 預 け る
場 合 と単利 で 預 け る場 合 の 違 い を調 べ よ。 また,年 利 率 を4%,6%に よ。 〔 解 〕 元 金 をA,利 て,図4.16の
率 をr,年 数 をnと
し
よ う に作 成 す る。レ ン ジ変 数
をi,複 利 の元 利 合 計 をai,単 利 の 元 利 合 計 をbiと し,グ ラ フ は 図4.17の
パ ネル の よ
う に棒 グ ラ フ,エ ラ ー バ ー を組 み 合 わ せ て い る。短 い 年 数 で は単 利 も複 利 も大 差 な く, そ の 傾 向 は金 利 が 低 い ほ ど強 くな っ て い く こ とが わ か る。 問10〔
例 題10〕 に お い て,半 年 複 利 とす る と
ど う な る か 確 か め よ。
〔 例 題11〕 利 率5%,1年
年 の 初 め に10万
円 ず つ,年
ご と の 複 利 で10年
間積 み立
て て い く と,10年
後 の 元 利 合 計 は い く らに
な る か 。 ま た,単
利 の 場 合 と比 較 し て み よ 。
〔 解 〕n=10,A=10,r=0.05と
図4.16
し て,i年
目 に積 み 立 て た 元 金 の 最 終 の 元 利 合 計 を ai万
円 と す る と,ai=A(1+r)n-i+1で
あ 図4.17
変 えて調べ
る。 Sn=a1+a2+…+anと
し,図4.18の
よ う に ワー ク シ ー トを作 成 す る 。 これ は 〔例 題10〕 に 修 正 を加 え た も の で あ る 。2 行 目 でn-i+1をjiと
お い て い る が,レ
ン ジ変 数 の入 っ て い る式 を代 入 す る とき は,配 列 で な け れ ば な ら な い か ら で あ る 。 次 の 節 で 説 明 す る Σ を 使 え ば,も っ と簡 潔 に 記 述 で き る。
問11
年 の 初 め にA〔 円 〕ず つ 積 み 立 て て
い き,20年
後 に 元 利 合 計 を1000万
い 。 年 利 率 を5%と
す る と,A〔
円に した 円 〕は い く ら
で あれ ばよいか 。 図4.18
4.2 [1]
いろいろな数 列 とその和 数列の和
数 列{an}の り,こ
れ は〓
〔例 題12〕
初 項 か ら 第n項
す る と,Sn=a1+a2+…+anで
と も表 され る。
次 の 和 を求 め よ 。
(1)
〔解 〕(1)は
ま で の 和 をSnと
(2)
図4.19の
よ う に作 成 す れ ば よ い。Mathcad
の Σ は下 に レ ン ジ変 数 を付 け る こ と に よ っ て 和 を 計 算 す る。 Σ は 「$」と入 力 す るか,Σ
を ク リ ック す れ
ば よ い。 初 め に一 般 項 の 部 分 が 入 力 で き る状 態 に な っ て い る の で,そ れ を 入 力 し,次 にTabキ
ー を押 し,Σ の 下
図4.19
あ
の と こ ろ で「k=」 (2)
と入 力 す れ ば よい 。
一 般 項 は(2k-1)2で
あ り,末 項 はk=15と
し て 得 ら れ る の で,後
は(1)
と同 様 にす れ ば よい 。
問12
次 の 和 を 求 め よ。
(1)
(2)
〔例 題13〕
次 の 和 をnで
表せ。
(1)
(2)
〔解 〕 変 数nを
文 字 の ま ま で計 算 す る の は,第2章
で 説 明 した シ ン ボ リ ック計
算 を しな けれ ばな らな い 。 1.
[シ ン ボ ル]の
中 の[シ
2.
[シ ン ボ ル]の
中 の[導
ン ボ リ ッ ク プ ロ セ ッ サ の ロ ー ド]を
実 行 す る。
出 フ ォ ー マ ッ ト]を 選 択 し,図4.20の
よ うに設 定
す る。
3. 〔例 題12〕 の よ う に Σ と 一 般 項 を 入 力 し,Σ 4. 「k」
の 下 の 入 力 に移 る 。 と入 力 し,
ctrlキ ー を押 し な が ら
+キ ー を 押 し,「1;n」
と入 力 し,リ
タ ー ンキ
ー を押 す 。 これ で Σ の 式 の 入 力 が終 わ る。
図4.20
5. Σ の と こ ろ を ク リ ック す る と Σ の式 全 体 が選 択 され,[シ
ン ボ ル]の メニ
ュー の 中 を見 る と使 え る命 令 が 黒 い文 字 で 表 示 され て い るの で,そ の 中 の[シ ンボ リッ ク に評 価]を
選 択 す る。
6. 計 算 結 果 と表 示 され,そ にな って い る の で,[シ 以 上 で 図4.21の
の 下 に結 果 が 現 れ る。 そ の結 果 が 選 択 され た ま ま
ン ボ ル]の 中 の[式 の 因 数 分 解]を 選 択 す る。
左 側 の 式 の計 算 が 終 わ る。 真 ん 中 の 式 も同様 に や れ ば よい が,
初 め に計 算 させ る とき に[簡 素 化]を 選 択 して もよ い。 この ほ う が式 が 展 開 さ れ て 短 くな る。
図4.21
(注) シ ン ボ リ ッ ク計 算 は 自動 計 算 を して くれ な い の で,式 を変 更 した と き は, 結 果 を 削 除 し て か ら も う一 度 同 じ手 順 で 操 作 し な け れ ば な らな い。 問13
次 の 和 をnで
表 せ。
(1) (2) (3)
[2]
階差 数列
数 列{an}に い い,こ
対 し て,an+1-anを
れ をbnと
を 数 列{an}の
階差 と
お い た と き,数 列{bn}
階 差 数 列 とい う。
〔例 題14〕an=n2-n+1(n=1,2,…, 10)で
定 ま る 数 列{an}の
階 差 数 列{bn}
を 調 べ よ。
〔解 〕 図4.22の
よ う に作 成 す る。 階 差
数 列 の項 数 は も との 数 列 の項 数 よ り1少 図4.22
な い の で,レ ン ジ変 数 の 範 囲 も1少 な く して お く。biを 表 示 す る位 置 はanよ
り少
し下 にず ら して お くと階 差 とい う感 じが で る。数 列{an}の 各 項 を み て も そ の規 則 性 は 見 つ けづ らい が,階 差 数 列 は一 目 で 等 差 数 列 に な っ て い る こ とが わ か る。 ま た,階
差 の 部 分 の グ ラ フ は エ ラ ー バ ー で 表 して あ り,初 項 に 階 差 を す べ て た す と
a10に な る こ と もす ぐわ か る。 問14
一 般 項 が 次 の 式 で 表 さ れ る数 列 の 第10項
(1)
(2)
まで に つ い て 階 差 を調 べ よ 。
(3)
〔例 題14〕 の 中 で調 べ た が,初 項 に 階 差 数 列 の和 をた す こ とで 一 般 項 を求 め る こ とが で き る。 数 列{an}の
〔例 題15〕
対 して,
次 の数 列 の 一 般 項 を
求 め,第10項 (1)
階 差 数 列 を{bn}と す る と,n≧2に
を計 算 せ よ。
1,3,7,15,31,…
(2)
2,4,9,17,28,…
〔解 〕(1) 図4.23の
数 列 の 第5項
ま で を,
よ う に列 ベ ク トル の 成 分
と し て 入 力 す る 。 列 ベ ク トル の 入 力 は 次 の よ う に行 う。 1.
「a:」と
中 の[マ
入 力 し,[マ ト リ ッ ク ス]を
る と,図4.24の
ス]の 選択 す
パ ネ ル が現 れ 図4.23
る。 2. 行 を5,列
を1に
設 定 し て,作
成 を チ ェ ッ ク す る と列 ベ ク トル が 現 れ,そ
の 第1成
分 にカー ソ
ル が お か れ る。 図4.24
3.
1つ の 成 分 を 入 力 し た らTabキ
を 繰 り 返 し,最 4.
[マ ス]の
後 に リタ ー ン キー を押 せ ば よい 。
中 の[組
しな い と第1成
み 込 み 変 数]を
分 がa0と
か ら,シ
選 び,ORIGINを1に
設 定 す る。 こ う
な っ て し ま う。
次 に右 の ほ う で レ ン ジ変 数i,階 ク トルbの
ー で 次 の 成 分 に 移 り,ま た 入 力 す る 。 こ れ
差biを 決 め,真 ん 中 で 「b=」と す る と,列 ベ
成 分 が 表 示 さ れ る。これ が 階差 で あ る。階 差 数 列 の 一 般 項 は2kで
ある
ン ボ リ ッ ク計 算 で簡 素化 を行 う とanが 求 め られ る。
図4.23で
は,導 出 フ ォ ー マ ッ トは水 平 方 向 に し て あ る。結 果 の式 が 選 択 され た
状 態 に な っ て い るの で,[編 入 す る と き に[編 集]の
集]の
中 の[貼
中 の[複 写]を
選 択 して や る と,後 でanに
代
り付 け]で 入 力 す る こ とが で き る。a1を 求 めて
い る の は,階 差 数 列 を使 っ た 一 般 項 の公 式 はn〓2で
成 り立 つ の で,n=1の
とき
が ど う な っ て い る か を確 か め る必 要 が あ る か らで あ る。 (2)
(1)で 作 成 した ワー ク シ ー トを修 正 す る。列 ベ ク トルaの
第1成 分 を ク
リ ッ ク し,そ こ に カ ー ソル を お き,数 値 を修 正 す る。 次 の 成 分 に移 る の はTabキ ー で あ る 。 リタ ー ン キ ー を押 す と,列 ベ ク トルbの 階 差 数 列 が2,5,8,11,…
で あ り,一 般 項 が3k-1で
成 分 は 自動 的 に計 算 され る。 あ る の で,Σ の 後 を修 正 す る。
簡 素 化 結 果 を削 除 して か ら,式 を選 択 して簡 素 化 を行 う。その 結 果 をanに 代 入 す る と,あ 問15
とは 再 計 算 を し て くれ る。
次 の 数 列 の 一 般 項 を 求 め よ 。
(1)
[3]
1,3,-1,7,-9,…
1,3,6,10,15,…
(3)
1,2,2,3,3,4,4,…
漸 化 式
数 列{an}の
隣 接 す る項 の 間 の 関係 を漸 化 式 とい う。等 差 数 列,等 比 数 列 の 関係
an+1=an+d,an+1=ranは 列{an}が
(2)
隣 接2項 間 の漸 化 式 で あ る。 これ と初 項 が 定 ま る と数
定 ま る。an+2=an+1+anは
2項 が 定 ま る と数 列{an}が 〔 例 題16〕
隣 接3項
間 の漸 化 式 とい い,こ れ は初 項 と第
定 ま る。
次 の漸 化 式 で 表 さ れ た 数 列 の 初 項 か ら第5項
まで を 求 め よ。 た だ
し,n=1,2,3,…a1=1と
す
る 。
(1) (2) (3) 〔 解 〕 図4.25を
作 成 す る。 これ は(1)で
変 更 す る こ と に よ っ て,(2),(3)も
調 べ た わ け で あ るが,漸 化 式 の部 分 を
調 べ られ る。(1)は
階差 数 列 が 等 差 数 列,
(2)は 階 差 数列 が 等 比 数 列 と な っ て い る。(3)に つ い て は,階 差 数 列 の 階 差(第2 階 差 と い う)が 等 比 数 列 に な っ て い る。 この こ とを調 べ た の が 図4.26で 差 は項 の 数 が減 っ て し ま うの で 第8項
まで を調 べ て い る。Mathcadで
与 え られ た と き,一 般 項 を求 め る こ とは で き な い が,レ す れ ば,第50項,第90項
は漸 化 式 が
ン ジ変 数 の 範 囲 を大 き く
な ど を簡 単 に 求 め る こ とが で き る。
図4.25
問16
ある。階
次 の よ う に 定 義 さ れ る数 列 の初 項 か ら第5項
図4.26
ま で 求 め よ 。 た だ し,n=1,2,3,…
で あ る とす る。
(1) (2) 〔 例 題17〕
次 の よ う に定 義 さ れ る数 列 の初 項 か ら第8項
まで 求 め,階 差 も表 示
せ よ。
〔 解 〕 図4.27の
よ う にす れ ば よい 。 この 数 列 は
フ ィボ ナ ッ チ数 列 と呼 ば れ て お り,階 差 数 列 も ま た 同 じ漸 化 式 を満 た して い る。 自然 界 で もひ まわ りの種 の 配 列 な ど に この 数 列 が 現 れ る。 問17
次 の よ う に 定 義 され る数 列 の 初 項 か ら第5項
まで 求 め よ 。
4.3
図4.27
数列 の極限
[1] 数列の収束と発散 項 が 限 りな く続 く数 列 を無 限数 列 とい う。無 限 数 列 に お い て,nを
限 りな く大 き
くし て い った と き を考 え る。anが あ る一 定 の値α に近 づ く と き,数 列{an}はα 収 束 す る と い い,α い う 。anが 列{an}は
を 数 列{an}の
極限値 と
一 定 の 値 に 近 づ か な い と き,数 発 散 す る とい う。
〔 例 題18〕
一般 項 が 次 の式 で表 さ れ た
無 限 数 列 の収 束,発
散 を調 べ よ。
(1)
(2)
(3) 〔 解 〕(1)
図4.28の
よ う に す る と,a
nは 一 定 の 値 に 近 づ き そ う で あ る。nを
大 き
図4.28
に
く す る と,a100=0.99009901な
ど と な っ て,極
こ の 極 限 は 収 束 が 遅 い の で,nを
限 値 は1で
あ る こ とが 予 想 され る。
か な り大 き く し な い と1に
を 実 感 で き な い 。と こ ろ がN=10000と
限 り な く近 づ く様 子
す る と,配 列 の 要 素 が 多 す ぎ て エ ラ ー と な
っ て し ま う 。 こ れ を さ け る た め に はanを
使 わ ず に 関 数 を 使 い,図4.29の
す れ ば よ い 。 こ の と き 変 数 をn=100,200,300,…
な ど と100お
ように
きに大 き く して い
け ば も っ と収 束 が 速 くな る と思 う か も し れ な い が,
図4.29
整 数 値nは
連 続 し て い な け れ ば な らな い 。 ま た,グ ラ フ を棒 グ ラ フ で な くエ ラ
ー バ ー に し た の は,項 が負 にな った と き に見 や す くす るた め で あ る。 (2)
図4.28の
ワ ー ク シ ー ト の 一 般 項 を 修 正 し,
N=12と
す る と,増
N=50と
す る と,急 激 に 大 き く な っ て し ま う が,Mathcad
の グ ラ フ はy軸
加 の 仕 方 が よ くわ か る(図4.30)。
の 目 盛 を 自 動 的 に 変 更 す る の で,
一 応 枠 の 中 に は グ ラ フが 治 ま っ て い る
。 こ の 数列 は発
散 す る こ と が わ か る。 図4.30
図4.31
(3)
図4.28を
修 正 し,N=20と
す る と,交 互 に 正,負
の 値 を と り,振 動 す る
こ とが 予 想 さ れ る 。 図4.29の
ワ ー ク シ ー トの 一 般 項 を 修 正 し,N=30と
正 の 値 は1に,負
近 づ き,振
の 値 は-1に
す る と,
動 す る こ とが わ か る 。
問18 一般 項 が次 の式 で表 され た無 限数列 の収束,発 散 を調べ よ。 (1)
(2)
〔例 題19〕a1=-1,
〓 (n=1,2,3,…)で
定 義 さ れ る 数 列{an}の
収 束,発 散 を調 べ よ。 〓に お い て,
〔解 〕 関 数 x =a1と
す る と,y=a2と
y座 標a2をxに
な る。この
代 入 す る とy=a3
と な る 。 こ の よ う に 次 々 と 直線y=
上 に点 が と られ て い くが, 図4.32
直 線 上 を近 づ けて い っ て も,点
と点
を結 ぶ 矢 印 が 直 線 と重 な っ て し ま い,見
に くくな る。
直 線y=xも y=xと
か く と,y=a2と
の 交 点 のx座
で,図4.32の
標 がa2な
よ うに,anがy座
の 標と
して 求 め られ て い く様 子 が 図 示 で き る。 また,折
れ線 の近 づ い て い く先
は2直 線 の交 点 で あ る の で,数 列 の 極 限 の計 算 を し な い で も,極 限 値2 が グ ラ フ よ りわ か る こ と に な る。 こ の 折 れ 線 をMathcadで
表 した 図4.33
の が 図4.33で
あ る。
Mathcadで
は ベ ク トル の 矢 線 を 表 現 で き な い の で,点(a1,a2)を
に と っ て お く。 点 を 表 示 す る た め に ト レ ー ス1を プ を 線 」と設 定 し て い る 。 ま た,折 グ ラ フ の よ う に し,ト
問19
〔例 題19〕
「シ ン ボ ル を 角,ト
れ 線 は 配 列an,an+1を
使 っ て,媒
直 線 上 に初 め レー ス タ イ 介変数表示 の
レ ー ス タ イ プ を 段 と設 定 す れ ば よ い 。
に お い て,a1=5と
し た と き,ど
の よ うに な る か 。
〔 例 題20〕a1=2,an+1=2an-1(n=1,2,3,…)で
定 義 さ れ る 数 列{an}の
収 束,
発 散 を調 べ よ。 〔 解 〕
〔 例 題19〕
と 同 様 に す れ ば よ い が,漸 化 式 を 変 更 す る と き,修 正 が し や す く
な る よ う に 改 良 し よ う 。 まず,関 x1,x2で
決 め,表
数 の グ ラ フ を か く た め の レ ン ジ 変 数xの
示 す る 領 域 の 左 端,右
端,下
端,上
範 囲 を
端 の 値 を 列 ベ ク トルrに
代
入 す る。 ベ ク トル に し た 理 由 は,要 素 間 の 移 動 がTabキ ま た,行
列,列
ベ ク トル を 使 う と き は[マ
ス]の
ー で 簡 単 に 行 え る か ら で あ る。 中 の[組
「ORIGIN」
を1に
列 目 が0列
と い う 具 合 に な っ て し ま う。 列 ベ ク トルrの
下 端,上
設 定 し た ほ う が よ い 。 こ う し な い と,行
端 の 値 に な っ て い る 。 こ れ ら は,r1,r2,r3,r4で
に 入 れ て あ る 。 ま た,漸 ば,こ る。
み 込 み 変 数]の 列 の1行
目 が0行,1
成 分 が 順 に 左 端,右 利 用 で き,グ
端,
ラ フ の4隅
化 式 も 関 数 を 使 っ て 表 現 す る よ う に し た 。 図4.34を
の 数 列 が 発 散 す る こ と が わ か る 。a1の
中 の
見れ
値 を変 え る と ど う な る か も試 し てみ
図4.34
問20〔
例 題20〕 は収 束 し な い が,2直
線 の 交 点 のx座
標1は
数 列{an}の
一 般 項 を求 め
る 上 で 重 要 な 役 割 を果 た す 。 そ れ を 利 用 して 手 計 算 で 一 般 項 を 求 め よ。 〔 例 題21〕
(n=1,2,3,…)が
数 列{an}は,〓
る。 初 項 が 次 の場 合 の収 束,発 散 を調 べ よ。 (1)
(2)
図4.35
(3)
図4.36
成
り立 っ て い
〔解 〕(1)〔
例 題20〕 の ワ ー ク シ ー トのa1とf(x)を
分 を 順 に-3,3,-3,3と
す る と,図4.35の
変 更 し,ベ
実 行 例 と な る 。極 限 値 は√2で
う で あ る 。 極 限 値 の 近 くの 様 子 を も う 少 し 詳 し く見 る た め に,rの 1.5,1,1.5と
し,Nを25と
a24で 小 数 第8位 (2) 4.37が
(1)に
す る と,図4.36の
(1)に
図4.38が
あ るよ
成 分 を 順 に1 ,
実 行 例 と な る 。収 束 は 少 し遅 い が,
お い て,a1=2と
し,rの
お い て,a1=-2と
得 ら れ,こ
成 分 を 順 に0.8,2.3,0.5,2と
す れ ば,図
あ る。
し,rの
成 分 を 順 に-10,0,-10,0と
す れ ば,
れ は発 散 す る こ とが わ か る。
図4.37
図4.38
〓で定 義 さ れ る数 列{an}が 収 束 す る と き
問21 の 初 項a1の
満 た す 条 件 を 求 め よ。
〔 例 題22〕a1=4,
〓で 定 義 さ れ る数 列{an}の 〔解 〕
成
ま で 正 し くな っ て い る。
得 ら れ る 。 こ の 極 限 値 も√2で
(3)
ク トルrの
収 束,発 散 を調 べ よ。
〔 例 題20〕 の ワ ー ク シ ー ト に お い て,a1=4,
rの 成 分 を 順 に-5,5,-5,5と 得 ら れ る 。こ の 極 限 値 は√2で
す る と,図4.39が あ る が,驚
く ほ ど収 図4.39
束 が 速 く,a6で
小 数 第8位
列 の 極 限値 はa1>0な
まで 正 しい値 が 得 られ る。 こ の漸 化 式 で 定 め られ る数
数y=x2-2のx=anに
ら√2,a1<0な
ら-√2で
お け る 接 線 とx軸
あ る。また,こ の漸 化 式 は2次 関
との 交 点 のx座
標 をan+1と
した と き
成 り立 っ て い る関 係 で あ り,こ の よ う に して 方程 式 の 解 の近 似 値 を求 め る 方 法 を ニ ュー トン法 と呼 ん で い る 。
問22
〓で定 義 され る数 列{an}の 収 束,発 散
を調 べ よ。
[2]
無 限級数
無 限 数 列{an}に
対 し て,a1+a2+a3+…+an+…
表 す 。 無 限 級 数 の 初 項 か ら第n項
を無 限 級 数 と い い,〓
ま で の 和Snの
き,こ の 無 限級 数 は収 束 す る とい う。数 列{Sn}が
つ くる 数 列{sn}が
〓の収 束,発
無 限級 数
散 を調 べ よ。 〔解 〕
図4.40の
す る 。 こ れ は1に
よ う に,ワ
ー ク シ ー トを作 成
収 束 す る の で あ る が,近
づ き
か た を グ ラ フで 確 認 す る。 単 に答 を 求 め る だ け で あ る な ら,シ
ン ボ リ ッ ク 計 算 で,次
の ように
求 め られ る 。
計算 結果1
図4.40
問23 次 の無 限級数 の収 束,発 散 を調 べ よ。 (1)
(2)
(3)
収束する と
発 散 す る と き,こ の 無 限 級 数 は
発 散 す る とい う。
〔 例 題23〕
と
練習問題 1. Mathcadで
は,mod(m,n)は
整 数mを
整 数nで
〓 で 表 さ れ る数 列{an},{bn}の
上 の最 小 の整 数 を表 す。 か ら第10項
割 っ た 余 り を表 し,ceil(x)はx以
ま で を 求 め よ 。 ま た,初
項 か ら 第10項
初項
ま で が1,1,1,0,0,0,1,1,1,0と
表
され る 数 列 の 一 般 項 を求 め よ 。 2. an=3n-1,bn=7n-4で
表 され る 数 列{an},{bn}の
共 通 の 項 を 小 さ い もの か ら順 に
並 べ た 数 列 の 一 般 項 を求 め よ。 3. 数 列1,2・2,3・22,4・23,…
を 漸 化 式 で 表 し,初
4. f(n,x)=1+2x+3x2+4x3+…+nxn-1と
(1) 1000万 (2) A〔
円 を20年
ま で の 和 を 求 め よ。
す る と き,f(n,x)をMathcadの
し て 定 義 し,f(20,2),f(30,1),f(40,-1)を
5. あ る銀 行 の 金 利 は預 金,貸
項 か ら 第10項
関 数 と
求 め よ。
付 け の どち ら も年 利 率5%の
複 利 で あ る とす る。
借 り る とそ の 元 利 合 計 は い く ら に な る か 。
万 円 〕を 毎 年 末 に 積 み 立 て,20年
後 の 元 利 合 計 が(1)の
金額 にな る よう に
Aを 定 め よ。 (注) 返 済 金 を積 み 立 て て お い て,最
後 に ま と め て 返 済 す る と考 え る と,毎 年 の 返 済 金
は 同 じ額 に な る。 こ の よ う な返 済 方 法 を元 利 均 等 払 い と い い,住
宅 ロー ン な ど に使 わ
れ て い る。 6. a1=1,an+1=3an+n(n=1,2,3,…)で
項 ま で の 階 差,第2階
定 義 さ れ た 数 列{an}に
差 を求 め,一
し,
定 ま っ た と き,直 線y=xに
点 をAn+1と
極 限 を調 べ よ 。た だ
〓と す る 。
8. 平 面 上 の 点A0(0,4)を
点 をBnと
般 項 を求 め よ 。 〓に よ っ て定 ま る 数 列{an}の
7. x1=a,
つ い て 初 項 か ら 第8
出 発 点 と し て,点 列A1,A2,A3,… 関 す るAnの
す る。x軸 に関 す るBnの
対 称 点 をA'nと
対 称 点 をB'nと
す る 。n→ ∞ の と き,Anは
を 次 の よ う に定 め る 。A4nが し,AnA'nを2:1に
し,直 線y=xに
ど の よ う な点 に近 づ くか 。
内分 す る
関 す るB'nの 対 称
第5章 微 分 ・積 分 こ の 章 で はMathcadと
関 数 ラ ボ を使 用 し て,微 分 ・積 分 を 取 り扱 う。Mathcadは
値 計 算 と数 式 計 算 に お い て威 力 を 発 揮 し,プ
数
リ ン ト教 材 作 成 に も向 い て い る。 関 数 ラ ボ
は グ ラ フ 表 示 の しや す さ,機 能 の 豊 富 さ に 加 え,パ
ラ メ ー タ を変 化 さ せ て 動 き を 見 せ る
こ とが で き て 提 示 教 材 と して の利 用 に 有 効 で あ る。 両 方 を併 用 して 効 果 の あ る 利 用 を考 え る こ と に す る。
5.1 [1]
関数 と極 限 収束 する様 子
〔 例 題1〕
〓を 求 め よ 。
〓は1で あ り,こ の こ とは教 科 書 で 証 明 され て い るが,実 際 に ど
〔 解〕
の よ う な近 づ き方 を して い る か は載 っ て い な い 。 x +2で
〓な どは約分 すれ ば
あ る の で,近 づ き 方 は 明 ら か で あ る が,こ の 例 で は 約 分 で き な い の で コ ン ピ
ュ ー タ で 調 べ る し か な い 。Mathcadを
使 用 し て ワ ー ク シ ー ト図5.1を
作 成 した 。
図5.1
0に 近 づ く数 列 を f(a-hi)の
〓と し,右 側 極 限,左 側 極 限 を調 べ る た め にf(a+hi),
値 を 表 示 さ せ た 。 ま た,f(x)の
グ ラ フ を 表 示 し て い る の で,1に
近 づ
く様 子 を グ ラ フ か ら も つ か む こ と が で き る 。aやf(x)を
変 更 す る こ と に よ り,い
ろ い ろ な 極 限 を 調 べ る こ と が で き る。 ま た,Mathcadの
グ ラ フ は グ ラ フ の 上 限,
下 限 な ど を後 か ら修 正 す る の が 面 倒 で あ る か ら あ ら か じ めx1,x2,y1,y2な と 入 力 し て お い て,そ
ど
れ ら の 変 数 に 値 を 代 入 す る こ と に よ り適 切 な 表 示 が で き る
よ う に した 。 (注) Mathcadは2進
演 算 を し て い る の で,
〓とす る と誤 差 を生 じ る こ
とが あ る が,表 示 が10進 小 数 な の で近 づ き か た を見 る に は,こ れ が 好 都 合 で あ る。
問1 次 の 極 限 値 を調 べ よ。
(1)
(3)
(2)
問2 次 の 極 限 値 を調 べ よ。
(1)
(2)
[2] 極限値をもつ条件 〔 例 題2〕 〔 解〕
教 科 書 の よ う に 計 算 で 求 め る の で は な く,関 数 ラ ボ で グ ラ フ で 描 い て 調 べ
て み よ う 。 図5.2の を1つ
〓が 有 限 な値 と な る よ う にkの 値 を定 め よ。
入 力 し,ア
よ う に,ア
ニ メ ー シ ョ ン でkの
値 を変 化 させ て み る。対 象 式
ニ メ ー シ ョ ン を 実 行 す る だ け で よ い 。k=2の
と き,グ
ラ フが つ
図5.2
な が っ て 見 え(実 際 は,x=1の
と ころ で 不 連 続 で あ る),極 限値1/4 を もつ こ とが 確
認 で き る。 関 数 ラ ボ の グ ラ フ メニ ュー の 中 の[表 示 環境 の 設 定]を 度 を 「高 」 に設 定 して お く と,k=2と
な る直 前 の状 態 が 図5.3の
選 び,表 示 精 よ う に な り,極
限 値 を持 た な い と きの 状 態 を 実 感 で き る。 た だ,表
示精 度 の関 係 で 不 連 続 の グ
ラ フの はず が つ な が っ て し ま って い る 。 これ を避 け るた め に は,倍 率 を変 更 して や れ ば よ い。
〓が有 限 な値 とな る よう にk
問3
図5.3
の 値 を 定 め よ。
[3]
極 限の文章題
〔 例 題3〕 をPと
曲 線y=cosx上
す る 。tが0に
〔 解 〕(0,1)以 P(0,p)と
の3点(0,1),(-t,cost),(t,cost)を
近 づ く と き,Pは
外 の2点
はy軸
通 る 円 の 中心
ど の よ う な 点 に 近 づ くか 。
に 関 し て 対 称 で あ る か ら,中 心 はy軸
お く と,t2+(p-cost)2=(1-p)2,こ
れ をpに
つ い て 解 く と,
し た が っ て,
ゆ え に,原 点 に近 づ くが,こ 図5.4の
れ を関 数 ラ ボで 確 認 して み よ う。
よ うに,関 数 ラ ボ に入 力 す る。
関 数 ラ ボ は記 録 を見 る と ど う入 力 す れ ば よい か,左 側 の記 号 で わ か る よ う に な っ て い る。1行 目 は対 象 式(新 規)の 入 力 で, 2∼4行
目 は対 象 式(追 加),5行
目 は定
義 式 の 入 力 で あ る。 ア ニ メ ー シ ョ ンで tを0に 近 づ け て い くと,点Pが づ い て い く様 子 が 確 認 で き る。
上 に あ り,
原 点 に近 図5.4
問4
放 物線y=x2上
の3点(0,0),(-t,t2),(t,t2)を
通 る 円 の 中 心Pはt→0の
と き,
ど ん な 点 に 近 づ くか 。 関 数 ラ ボ で 確 か め て み よ 。 円 も表 示 し て み よ。
5.2 [1]
微
微 分係 数
〔例 題4〕 〔 解〕
分
関 数f(x)=│x2-x-2│のx=aに
〔 例 題1〕
作 成 し,aの
お け る微 分 係 数 を 調 べ よ。
の 関 数 の 極 限 と 同 じ よ う なMathcadの
ワ ー ク シ ー ト図5.5を
値 を変 更 す る こ と に よ っ て微 分 係 数 を調 べ る。
図5.5
こ の結 果 よ り,a=2で
微 分 可 能 で な い こ とが わ か る。 ま た,こ の例 のg(hi)の
小 数 部 分 の 変 化 がhiの 変 化 に等 し くな っ て い るが,こ の理 由 は,微 分 係 数 を計 算 〓に な る か ら で あ る 。
した と き に
問5
関 数f(x)=√x+1に
お い て,微
分 可 能 で な い と こ ろ を あ げ,Mathcadで
確認せ
よ。
〔例 題5〕
関 数f(x)の
Mathcadの
微分 係数 を
演 算 子 を 用 い て 求 め よ。
〔解 〕Mathcadの
数 値 計 算 で は,微
分 図5.6
〓を微 分 係 数 を求 め る こ とに使
演算 子
用し て い る 。図5.6の
〓の ボ タ ン を ク リ
よ うに 入 力 す る。
キ ー を 押 し て 入 力 す る 。〓
の 後 にf(x)ま
た は直 接xの
数 の 値 を計 算 す る。yと 置 いた と きは結 果 が0と
[2] xの
す る か,?
式 を置 いた とき,微 分 係
な る。
導 関 数 値aに
対 し て,f'(a)を 対 応 させ る関 数 を導 関 数 とい う。Mathcadの
数値 計
算 で は 導 関 数 を求 め る こ とは で きな い が,〔 例 題6〕 の よ う に グ ラ フ は描 くこ とは で き る 。 シ ン ボ リ ッ ク計 算 で は 高校 程 度 の 関 数 はす べ て微 分 で き るが,結 が 示 さ れ るの で,初
果の み
め の うち は検 算 に利 用 す る ぐ らい に とど めた ほ うが 良 いで あ
ろ う。 〔例 題6〕 め,そ 〔解 〕
関 数f(x)=x3-3xのx=-2,-1.75,…,2に
お け る微 分 係 数 を求
れ を グ ラ フ に せ よ。 図5.7の
よ う なMathcadの
ワ ー ク シ ー ト を 作 る 。g(x)が
導関数 になって
い る 。 点 に マ ー ク を つ けて 対 応 表 の点 とグ ラ フ との 関 連 を つ けや す くして い る。 こ の マ ー ク の 付 け か た は,図5.8の
よ う に,[グ
ラ フ]の
中 の[グ
ラフフォーマ ッ
図5.7
図5.8
ト]で[ト
レ ー ス1]を
選 び,シ
〔例 題7〕
次 の 式 をMathcadの
ン ボ ル を 「角 」 に す れ ば よ い 。
シ ン ボ リ ック計 算 で 計 算 せ よ。
(1)
(2)
〔解 〕
シ ン ボ リ ッ ク プ ロ セ ッ サ を ロ ー ド し た 後,式
ク に評 価]を
実 行 す る 。(1)に
高 次 導 関 数 は,こ
つ い て は,さ
の実 行 例 の よ うに〓
な い と き は,変 数xを 行 す る。
(3)
ら に[簡
全 体 を 選 択 し,[シ 素 化]を
ン ボ リッ
実 行 す る 。(3)の
を複 数 個 記 す 。 また,微 分 記 号 を つ けて
どれ か1つ 選 択 して お い て,[変 数 につ い て微 分]を3回
実
図5.9
問6 次 の 関数 を微 分せ よ。 (1)(2)
(3)
(3次 導 関 数)
[3] 微分係数の図形的意味 関y=f(x)に
お い て,f'(a)はx=aに
数 の 定 義 に お い てh→0の
お け る接 線 の 傾 き に等 しい が,微 分 係
と きに 平 均 変 化 率 が 接 線 の 傾 き に限 りな く近 づ くこ と
は,関 数 ラ ボ の よ う な ソ フ トで 実 際 に近 づ け て み る とわ か りや す い。
〔 例 題8〕 〔 解 〕
関数
〓に お い て,f'(a)の
図 形 的意 味 を調 べ よ。
関 数 ラ ボ の ア ニ メ ー シ ョ ン 機 能 を使 う 。 入 力 は 図5.10に
は 見 や す く な る よ う に,図5.11の
図5.10
よ う に 変 更 し て お く。
図5.11
示 す。 座 標 軸
定 義 式 の関 数 とaの 値 を変 更 す れ ば,別 の 関 数 で 調 べ る こ とが で き る。直 線 の 傾 き を強 調 し よ う と考 え,横 と縦 の線 分 を何 本 か 表 示 した 。hを 変 化 させ る と き増 減 幅 を*1.05と
す る と,接 点 の近 くで 近 づ き か た が ゆ っ く り と な り,わ か りや す
くな る。 問7〔
例 題8〕
5.3 [1]
に お い て,f(x)=ex,a=0と
して 調 べ よ。
微分 の応用 接線 の方程 式
接 線 を扱 う と き は,接 点 を動 か した り,グ ラ フ を変 形 した りす る必 要 が あ るの で,関 数 ラ ボ の 方 が 有 効 で あ る。3次
関 数 と4次 関 数 に接 線 に 関 す る面 白 い 性 質
が あ るの で,そ れ を示 そ う。 〔 例 題9〕
関 数y=x3-ax上
の 点(p,p3-ap)に
お け る接 線 を調 べ よ。
〔 解 〕 関 数 ラ ボ で 次 の よ う に入 力 し,ア ニ メ ー シ ョンでpの を調 べ よ う。 次 にaの
値 を 変 化 させ,接 線
値 を変 化 させ,グ
ラ フ を観 察 す る 。操 作 を し て い て 気 が つ
い た と思 うが,接 点 の 他 の 共 有 点 のx座
標 が 一 定 で あ る。計 算 し て他 の共 有 点 の
x座 標 を求 め る と-2pと
図5.12
な る。(-2p,f(-2p))も
対 象 式 に追 加 してaの
図5.13
値 を変
化 さ せ た の が 図5.13で
あ る。
3次 関 数 は平 行 移 動 して 変 曲 点 を原 点 に 持 っ て くる と,y=mx3+nxの に な る。mの
形 の式
値 に よ っ て グ ラ フが 拡 大 ・縮 小 す る こ とに な る の で,y=x3-axは
拡 大 や縮 小 を考 え な け れ ば,す べ て の 形 を表 す こ と に な る。aの 値 を変 化 させ て, 3次 関 数 の グ ラ フの 形 を よ く見 る とよ い。 問8 関 数y=x3-ax上
の 点(p,p3-ap)に
囲 まれ た 部 分 の 面 積 がpの
お け る 接 線 と,こ の3次
値 に よ っ て 定 ま り,aの
関 数 の グ ラ フ とで
値 に よって変化 しな い ことを計算 で
確 かめ よ。
〔 例 題10〕
関 数y=x4+ax2+bxの
た 部 分 が,a,bの 〔解 〕
原 点 に お け る 接 線 と,こ
の 曲 線 とで 囲 まれ
値 を変 え る こ とに よ っ て ど う な る か調 べ よ。
関 数 ラ ボ で 図5.14の
よ う に 入 力 し,ア ニ メ ー シ ョ ン でa,bの
み る 。aの 値 を 変 え る と 図5.15の
よ う に な り,bの
値 を変 え て
値 を 変 え る と 図5.16の
な る 。aが 負 の と き,直 線 と 曲 線 で 囲 ま れ る 部 分 が2つ
で き る が,こ
の2つ
よ うに の面 積
が 等 し い こ と が 予 想 さ れ る。 計 算 し て み る と 確 か に 等 し くな っ て い る 。 〔 例 題9〕 で 考 え た よ う に,ど
ん な4
次 関 数 も 平 行 移 動 し て,y=lx4+mx2+nxの
よ り拡
形 に す る こ とが で き る 。lに
大 ・縮 小 さ れ る の で,y=x4+ax2+bxが
図5.14
問9〔
例 題10〕 の2つ
〔例 題11〕
す べ て の 形 を 表 す と考 え て よ い 。
図5.15
図5.16
の 部 分 の 面 積 が 等 し い こ とを 計 算 で 確 か め よ。
関 数y=x4+ax2+bx上
の 異 な る2点
で 同 時 に 接 す る 接 線 を調 べ
よ 。
〔 解〕
〓と 定 義 す る と,p=0と
〔 例 題10〕 に お い て,
ー シ ョ ン でa
,bの
値 を 変 化 さ せ る と,aが
変 化 さ せ る と,図5.17の
よ う に な り,bを
の 関 数 はy=x4+ax2とy=bxの
入 れ 替 わ る 。ア ニ メ
負 の と き求 め る 接 線 が 表 示 さ れ る 。aを 変 化 さ せ る と 図5.18の
よ う に な る。こ
グ ラ フ を三 角 関 数 の 合 成 の よ う に 加 え た と考
え られ る。
図5.17
図5.18
前 者 の 関 数 は2つ の極 小 値 が 等 しい の で,極 小 の と こ ろで 同 時 に 接 す る接 線 を 持 つ 。そ の1つ の 点 のx座 るの で,グ 問10
標が
〓で あ る。この グ ラ フ に後 者 の グ ラ フが 加 わ
ラ フが ね じれ るだ け で接 点 のx座
標 は変 わ らな い 。
〔 例 題11〕 の 接 線 を 計 算 で 求 め よ。 また,〔 例 題10〕 と 〔 例 題11〕 の 接 線 の傾 きが 等
し い こ と も確 認 せ よ。
[2]
平均 値の定理
関 数f(x)がa〓x〓bで
と な るcが
連 続,a<x<bで
微 分 可 能 の とき,
存 在 す る。
この 定 理 は,図 で 考 え る とわ か りや す いが,コ で は,cの
ン ピ ュー タ で 図 を描 か せ た だ け
存 在 す る こ とは わ か っ て もcの 値 が正 確 に い くつ に な るか を は っ き り
と 調 べ る の は 大 変 で あ っ た 。と こ ろ が,Mathcadのroot関 と,次
数 とい うの を利 用 す る
の 例 の よ う に簡 単 に 調 べ る こ とが で き る。
〔 例 題12〕f(x)=sinxの
と き,〓
1<c<6と
な るcの
値 を
求 め よ。 〔 解〕
図5.19の
よ う に,Mathcadの
ー ク シー トを入 力 す る の と き の よ う に,上
。 グ ラ フ は 図5.4
端 にy2,下
を 入 力 し て あ り,y軸
ワ
端 にy1
に つ い て マ ー カへ
の ク リ ッ プ を チ ェ ッ ク し て あ る 。root関 数 は事 前 に推 定 値 を 入 力 す る。 例 え ば,x=1
root(x2-2,x)と
と,x2-2=0の
解 の う ち1に
す る
近 い もの を
求 め る こ と が で き る 。こ の 例 で は,xは
グ
ラ フ を描 く と きの レ ン ジ 変 数 に使 用 して い る の で,変
数cを
記 述 し たcの
推 定 値 を2に
1つ のcの
使 用 し た 。1行
目に
す る と,も
う
値 を 表 示 し,接 線 も そ こ で の
接 線 に 変 わ る。y=h(x)が
接 線 の 式 を表
図5.19
し,y=g(x)が2点(a,f(a)),(b,f(b)) を 通 る直 線 の 式 を 表 す 。
問11
〔例 題12〕
に お い て,f(x)=xe-x,a=-1,b=3,c=0と
して平 均値 の定 理 を調べ
よ。
[3]
関 数の増 減
コ ン ピ ュ ー タで グ ラ フが 簡 単 に 描 けて し ま う と,増 加 ・減 少 は グ ラ フ を み て明 らか にわ か っ て し ま うが,極 値 の位 置 を正 確 に調 べ た りす る と な る と,増 加 ・減
少 と接 線 の 傾 き や 導 関 数 との 関 係 が 理 解 で きて い な け れ ば な ら な い。 まず,接 線 との 関連 は 〔 例 題9〕 の よ う に 曲線 の 接 線 を 曲線 上 で動 か して 実 感 す る こ とが 大 切 で あ る。 ま た,次 の 〔例 題13〕 の よ う に同 じ座 標 上 に関 数 と,そ の 導 関 数 を 同時 に表 示 さ せ,関 連 づ け る 方 法 もあ る。 〔 例 題13〕f(x)=(x2-1)exの y=f(x)とy=f'(x)の f(x)の
増 減 を調 べ よ。
〔 解 〕
図5.20の
よ うに グ ラ フ を描 い て
み る と,f(x)はf'(x)が し,負
正 の とき増 加
の と き減 少 し て い るの が わ か る。
ま た,f'(x)=0の 0と
と き,
グ ラ フ を 描 き,y=
な り,増
と ころ で接 線 の 傾 きが 加 ・減 少 の 境 目 と な り,極 図5.20
値 とな っ て い る のが わ か る。 問12
〔 例 題13〕 の 関 数 を,次
(1)
の も の に変 え て 調 べ よ。
(2)
極 値 とな る と こ ろでf'(x)=0で
あ るか ら,そ の 方 程 式 を解 け ば,極 値 の 値 を正
確 に求 め る こ とが で き る。Mathcadの
シ ンボ リ ッ ク計 算 をす れ ば,近 似 値 で な い
厳 密 な 解 を求 め られ る場 合 もあ るが,自 動 計 算 を して くれ な い し,操 作 も繁 雑 に な る の で,root関
〔 例 題14〕 〔 解 〕
数 を使 い,近 似 値 で 求 め て み よ う。
〓の極 値 を求 め よ。
関数
図5.21の
よ う に,Mathcadの
推 定 値 をc1=-0.6,c2=2と
し,root関
ワ ー ク シ ー トを 入 力 す る。f'(x)=0の 数 で 求 め,そ れ をf(x)に
解 は
代 入 して極 値 を
求 めた。 ま た,root関
数 は シ ー カ ン ト法(割 線 法)を 用 い て お り,「 収 束 し ま せ ん 」と い う
エ ラー メ ッセ ー ジ が 表 示 さ れ る こ とが あ る。 また,誤
っ た解 を表 示 して し ま う こ
と もあ るの で 推 定 値 に 気 を付 け,グ
ラフ
で 確 認 す る必 要 が あ る。 問13
f(x)を 次 の 関 数 に 変 更 し,極 値
を調 べ よ。 (1)
(2)
(3) 〔例 題15〕
関f(x)= 〓がx
と る と き,定
=1で
数a,bの
値 を定 め よ。
〔解 〕Mathcadは1つ 調 べ るroot関
極 大 値5を
の方程 式の解 を
図5.21
数 の 他 に,連 立 方 程 式 の 解
を 求 め る ソルバ とい う もの が あ る。 これ は,GivenとFind関 式 を 記 述 し,Find関
数 の 間 に連 立 方 程 数 で 解 の 値 を求 め る
の で あ る 。 た だ し,方
程 式 の 数 が 足 りな
い とエ ラー とな っ て し ま うの で 注 意 が 必 要 で あ る 。図5.22の トを 作 成 す る 。root関
よ う に,ワ
数 と同 じで 推 定 値
が 必 要 で あ る 。 関 数f(x)が
定 数a,bを
含 ん で い る と き は,f(x,a,b)と とa,bを
ー クシー
しな い
定 数 と み な し て し ま い,a,bの
値 を 求 め る こ とが で き な く な る 。 未 知 数 が2つ
あ る と き は,Find関
数 は ベ ク トル
図5.22
で 値 を返 す の で,
〓と い うベ ク トル に 代 入 し て い る。
ベ ク トル は[マ ス]の メ ニ ュ ー の 中 の[マ はa,bの
値 を求 め る だ け でa,bに
トリ ッ ク ス]で 作 成 す る。Find関
数
代 入 し て くれ るわ けで は な い の で,こ の 代 入 が
必 要 とな る。 この ソル バ も正 し くな い 解 を求 め て し ま う こ とが あ る の で,グ
ラフ
を描 い て 確 認 す る必 要 が あ る。 う ま く求 め られ な い と き は,推 定 値 を変 更 し て も う一 度 試 し て み る。 問14
関 数f(x)=ax3+bx2+(a2-16)x+cはx=-1で
を と る。 ま た,極
[4]
極 大 値 を と り,x=2で
小 値 の絶 対 値 は極 大 値 の2倍
で あ る と い う。a,b,cの
極小値
値 を求 め よ 。
グ ラフの凹凸
グ ラ フの 凹 凸 は増 減 と同 じ よ う に,関 数 ラ ボ を使 い,曲 線 上 で 接線 を 動 か し, 変 化 を見 る と よい 。そ の 際 に残 像 をonに
す る とわ か りや す い。接 線 が 右 回 りに 回
転 す る と上 に 凸 で あ り,そ の と き,f"(x) は 負 で あ る。接 線 が 左 回 りに回 転 す る と 下 に 凸 で,f"(x)は
正 で あ る。凹 凸 の入 れ
代 わ る境 目 を 変 曲 点 とい うが,こ
の点 を
正 確 に求 め る とな る と,Mathcadの
数値
計 算 が 威 力 を発 揮 す る。 〔 例 題16〕
関 数f(x)=(x2-1)exの
ラ フ を 描 き,x軸
グ
と の 交 点,極 値,変
曲点
を調 べ よ。 〔 解 〕
図5.23の
よ う に,Mathcadの
ワ
ー ク シー トを作 成 す る。 こ の グ ラ フ の x軸 と の 交 点 は 自 明 で あ る が,関
数 を変 更
した とき の た め に調 べ てお き た い。 次 に,y=f'(x)の
グ ラ フ とx軸
との 交
図5.23
点 のx座
標 が 極 値 のx座
の 交 点 のx座
標 とな っ て い る こ と と,y=f"(x)の
標 が 変 曲 点 のx座
ま た は極 小 とな る 点 で あ るが,も
グ ラ フ とx軸
と
標 と なっ て い る こ と を確 認 す る。(b,f(b))が 極 大 う1つ
の 点 を調 べ た い と き は,bの
推 定 値 を変
更 す る。root関 数 は,こ の 例 の よ う に横 に並 べ て 記 述 す る こ とが で き る が,ソ ル バ はGivenとFindま
で(ソ ル ブ ロ ッ ク と い う)の 中 に別 の ソル ブ ロ ッ ク を 入 れ る
こ とが で きな い の で,横 に並 べ た りす る と エ ラー とな る。 問15
〔 例 題16〕 の 関 数 を次 の もの に 変 更 し,極 値,変
(1)
(2)
5.4 [1]
積
曲 点 を 調 べ よ。
(3)
分
不定積分
Mathcadの
数 値 計 算 に は不 定 積 分 は な い 。シ ン ボ リ ック計 算 で は 自動 計 算 を し
て くれ な い の で,そ の つ ど操 作 しな け れ ば な らな い。Mathcadは
数値計算 がメ イ
ンで あ る た め,定 積 分 の演 算 子 は あ るが,不 定 積 分 の 演 算 子 は持 って い な い 。 高 校 で 習 う関 数 はす べ て求 め て くれ る が,途
中経 過 を示 し て くれ な い の で 初 め の う
ち は検 算 に使 う ぐ らい に した ほ うが よい で あ ろ う。 〔 例 題17〕
次 の 関 数 をMathcadを
(1) 〔解 〕[シ
(2)
ン ボ ル]の
出 フ ォ ー マ ッ ト]を る 。 図5.24の
使 っ て積 分 せ よ。 (3)
中 の[シ
ン ボ リ ッ ク プ ロ セ ッ サ の ロ ー ド]を
「垂 直 方 向 ラ イ ン 挿 入 な し 」,「 コ メ ン ト表 示 あ り」 に 設 定 す
よ う に 関 数 を 入 力 し,変
数 に つ い て 積 分]を
選 択 し,[導
数xを1つ
選 択 し(ど のxで
も よ い),[変
実 行 す る。
同 様 に し て,(2),(3)も
計 算 す る 。cos2xはcos(x)2と
入 力 しな け れ ば な らな
い こ と に 注 意 す る 。 関 数 を 修 正 し て も う一 度 計 算 し直 す と き は
,微
分結 果 を削除
図5.24
して お か な い と前 の表 示 が 重 な っ て し ま う。 問16
次 の 関 数 の 不 定 積 分 を求 め よ 。 た だ し,a,bは
(1)
(2)
定 数 とす る 。
(3)
〔 例 題18〕f(x)=(5x-3)√1-xの
不
定 積 分 の グ ラ フ を調 べ よ。
〓は,f(x)の
〔 解〕 の う ちでx=aの
不定積 分
と き0と な る もの で あ
る の で,こ れ を使 い,関 数 を与 えた とき, そ の 不 定 積 分 の グ ラ フ を表 示 さ せ る こ と が で き る。 図5.25の
よ うに,Mathcadの
ワー ク
シ ー トを作 成 す る。定 積 分 の 記 号 は∫ を ク リ ッ ク す るか,&キ
ー を押 せ ば 入 力 で
き る。自動 計 算 を して くれ るの で,aの 値 や関 数 を変 更 し た と き,即 座 に不 定 積 分 の グ ラ フ が表 示 さ れ る。Mathcadの
グラ
フ は 定 義 域 に 注 意 しな い と い け な い の
図5.25
で,x1,x2の
問17
[2]
値 に は十 分 注 意 す る。
〔 例 題18〕 に お い て,関
関 数 に変 更 して み よ。
置換積 分
置 換 積 分 と は,x=g(t)で ら,tに
数 を 問16の
あ る と き,〓
とな る こ とか
関 す る 積 分 に 置 き換 え て 計 算 す る 方 法 で あ る 。Mathcadの
計 算 は途 中 経 過 な しに 結 果 の み示 す の で,ど
シ ン ボ リ ック
ん な置 換 を す れ ば よ い か な ど示 して
くれ な い。[シ ン ボル]の メニ ュ ー の 中 に[変 数 の置 換]と い うの が あ るの で,こ れ を使 っ て計 算 す る。 〔例 題19〕f(x)=x2(x3+1)4の
不 定 積 分 をx3+1=tと
置 くことに よって求 め
よ。 〔解 〕
図5.26の
よ う に,Mathcadの
ワー ク シ ー トを作 成 す る。
1. シ ン ボ リ ッ ク プ ロ セ ッサ を ロ ー ド し,導 垂 直 方 向 ラ イ ン 挿 入 な し」 に す る 。
図5.26
出 フ ォ ー マ ッ トを 「コ メ ン トあ り,
2. x2・(x3+1)4と
入 力 し,こ
れ を コ ピー して 中 央 に も表 示 す る。
中 央 の式 に は
4.
右 の 方 にx3+1=tを
〓を追加す る
3.
〓は?キ ー で 入 力 す る)。
入 力 す る(=はCtrlキ
ー を 押 し な が ら+キ
ー を押
す)。
5. x3+1=tのxを
選 択 し,[シ ン ボル]の 中 の[変 数 の求 解]を 実行 す る と,
この 方 程 式 の 解 が 下 に表 示 さ れ る。 解 の 中 の1行 [複写]を
目 を選 択 し,[編 集]の 中 の
選 択 す る([貼 り付 け]は 実 行 しな くて よい)。
6. 中 央 の 式 のxを
選 択 し,[シ
ン ボル]の
7. 結 果 の 式 のtを
選 択 し,[シ
ン ボル]の 中 の[変 数 につ い て積 分]を 実 行 し,
5.と 同 じ よ う に して,tをx3+1に 8. こ の式 全 体 を選 択 し,[式
中 の[変 数 の 置 換]を 実 行 す る。
置 換 す る。 こ れ で 置 換 積 分 の終 了 で あ る。
の展 開]を 実 行 し,直 接 積 分 した 式 と比 較 す る と
等 し くな って い る こ とが 確 認 で き る。
〓の 不 定 積 分 をex=tと
問18
置 く こ と に よ っ て 求 め よ。
[3] 定積分の計算 f (x)の
不 定 積 分 の1つ
が,Mathcadの
をF(x)と
〓で あ る
す ると き,
数 値 計 算 の 定 積 分 は,別 な 方 法 で 近 似 値 と し て求 め て い る。 この
た め,初 等 関 数 とし て不 定 積 分 が 求 め られ な いe-x2な
どの定 積 分 も計 算 す る こ と
が で き る。 シ ン ボ リ ッ ク計 算 の 方 で は厳 密 な答 を導 き,分 数,ル ー ト,π な ど を使 っ て 表 す こ とが で き る。 また,文 字 定 数 が 入 っ て い る場 合,文 字 定 数 を使 い,答 を表 して い る。 〔 例 題20〕
次 の 定 積 分 の 値 を求 め よ。
(1) 〔解 〕
(2) 図5.27の
よ う に,Mathcadの
(3) ワ ー ク シ ー トを 作 成 す る 。(1)と(3)を
数
図5.27
値 計 算 で 求 め た の が 左 の2つ ッ ク 計 算 は,シ
で あ り,残
ン ボ リ ッ ク プ ロ セ ッ サ を ロ ー ド さ せ た 後,[シ
を 実 行 さ せ れ ば よ い 。上 端,下 が,そ
りは シ ン ボ リ ック計 算 で あ る。 シ ンボ リ
端 に2.0,3.0と
れ 以 外 は 分 数 や ル ー ト,π
ン ボ リ ッ ク に 評 価]
小 数 を 入 れ る と近 似 値 で 計 算 す る
な ど を使 い 厳 密 な 値 を 求 め る 。
問19 次の 不定積 分 の値 を求 め よ。 (2)
(1)
(3)
[4] 定積分の置換積分 定 積 分 で 置 換 を行 う と,上 端,下 端 も そ の置 換 の 式 で変 更 し な けれ ば な らな い 。 上 端,下
端 の 間 で 正 の値 を と る関 数 と横 軸 とで 囲 まれ る図 形 が 置換 に よ り,ど う
変 化 す るか 調 べ て み よ う。 〓を置 換 積 分 で 計 算 し,直 接 積 分 した 値 と比 べ
〔 例 題21〕 よ。
〔 解 〕 図5.28の
よ うに,Mathcadの
ワ ー ク シー トを作 成 す る。〔 例 題19〕 と同 じ
よ う に して 置 換 を行 うが,上 端,下 端 を変 更 す るた め に,求 解 結 果 を関 数θa(x)に 代 入 す る。 ま た,グ ラ フの 変 化 を見 る た め に置 換 結 果 を 関数g(θ)に 代 入 す る。確 か に 積 分 値 は等 し くな っ てお り,グ ラ フ と横 軸 と囲 ま れ る図 形 の変 化 も実感 す る こ とが で き る。
図5.28
問20〔
例 題21〕
に お い て,a=1,a=3と
し て ど う変 わ る か 確 認 せ よ 。
[5] 定積分と係数決定 微 分 で関 数 の 係 数 決 定 問 題 を取 り扱 い,ソ
ルバ を使 い係 数 を求 め た。 定 積 分 で
も同 じよ うに解 い て み よ う。 〔例 題22〕
〔解 〕
次 の3つ の 等 式 を 満 足 す るxの2次
図5.29の
よ う に,Mathcadの
説 明 し た が,f(x)はf(x,a,b,c)と
関 数f(x)を
求 め よ。
ワー ク シ ー トを作 成 す る。 〔 例 題15〕 し な い と,ソ
に満 た して い る か ど うか を確 認 した ほ うが よ い。
で も
ル バ が解 を求 め られ な い。確 か
〓にFind関
数 を代 入 して や
図5.29
ら な い と,a,b,cを
問21
推 定値 の ま ま で計 算 して し ま う。
関 数f(x)=(ax+b)〓
を 満 た す と き,a,bを
が す べ て の 実 数xに
対 して,
求 めよ。
[6] 区分求積法と定積分 面 積,体
積 な ど を求 め るの に,区 間 を適 当 に 区分 し,和 の極 限 と して求 め る方
法 を 区 分 求 積 法 とい う。 こ の こ とか ら積 分 の 概 念 が 生 ま れ た 。 区 間[a,b]で
関数y=f(x)は
< … <xn-1<xn=bと i =1
き
,2,…,n)に
連 続 で あ る と す る 。 区 間[a,b]にa=x0<x1<x2
な る 分 点x0,x1,x2,…,xn-1,xnを 分 割 す る 。〓
〓の極限値が
の
この こ と をMathcadで
と し,分
と り,小
割 を 限 り な く細 か く し て い っ た と
〓 で あ る。
調 べ る の で あ るが,処 理 を簡 単 にす る た め に,区 間 を
n等 分 し,ξiは 小 区 間 の 端 点 に す る。
〔 例 題23〕〓
区 間[xi-1,xi](
を区 分 求 積 法 で計 算 せ よ。
〔解 〕
図5.30の
よ う に,Mathcadの
ワ ー ク シー トを作 成 す る。
小 区 間 の 左 側 を 使 う と き の 和 をS,右 計 算 す る た め に レ ン ジ 変 数 を3つ
側 を 使 う と き の 和 をTと
使 っ て い る 。 横 軸 にxk,縦
曲 線 の ト レ ー ス タ イ プ を 「段 」 に し て や る と,階 で き る 。xn+1=1と
す る 。そ の 和 を
軸 にf(xk)を
と り,
段 状 の 図 形 を簡 単 に描 く こ とが
す る こ と に よ り右 側 の グ ラ フ の 段 を 最 後 ま で 引 け る よ う に し て
い る 。nの 値 を 大 き くす る こ と に よ っ て 真 の 値 に ど う 近 づ い て い くか を 確 認 す る 。
図5.30
問22
〓を区分 求積 法で計 算 せ よ。
5.5 [1]
積分 の応用 面
積
① 曲線y=f(x)とx軸
面積 は
お よ び2直線x=a,x=b(a<b)で 〓で あ る。
囲 まれ た部 分 の
②
2曲 線y=f(x),y=g(x)と2直
面積 は〓
〔 例 題24〕 〔解 〕
囲 まれ た 部 分 の
で あ る。
曲 線y=x(x-1)(x+2)とx軸
曲 線 とx軸
と の 交 点 のx座
算 で き る 。初 め の2つ る が,最
線x=a,x=b(a<b)で
はMathcadの
後 の 例 は 残 念 な が ら,エ
とで 囲 ま れ た 部 分 の 面 積 を 求 め よ 。 標 は-2,0,1で 数 値 計 算,次
あ る の で,図5.31の の2つ
よ うに 計
は シ ン ボ リ ック計 算 で あ
ラ ー とな っ て し ま う。
図5.31
〔 例 題25〕 〔 解 〕
曲 線y=f(x)とx軸
ま ず,グ
る 点 のx座
ラ フ を 描 き,x軸
標 をroot関
図5.32はf(x)=x3-3x2+x+1と
とで 囲 まれ る部 分 の面 積 を求 め よ。 と の 交 点 の う ち,最
数 で 求 め る 。 そ れ ら を 下 端,上 し て,計
図5.32
も 左 に あ る 点,最
も右 に あ
端 に して 計 算 す れ ば よ い。
算 した もの で あ る。
問23
〔例 題25〕
に お い て,f(x)=x4-4x2+x+1と
して 面 積 を求 め よ 。
〔 例 題26〕2曲線y=f(x),y=g(x)で 〔解 〕 x2+xと
囲 まれ た部 分 の 面 積 を求 め よ。
〔 例 題25〕 と 同 様 に す れ ば よ い 。図5.33は,f(x)=x4-3x2+x+2,g(x)= した 実 行 例 で あ る
。
図5.33
[2] 媒介変数表示のグラフの面積 曲 線x=f(θ),y=g(θ)(α〓
θ〓 β)とx軸
お よ び2直線x=a,x=bで
囲 まれ
た 部 分 の 面 積Sは,
この 公 式 は置 換 積 分 を し て い る と考 え られ る。 〔 例 題27〕
次 の 曲線 とx軸
に よ っ て 囲 まれ た部 分 の 面 積 を求 め よ。 (aは 正 の
定 数,0〓
θ〓2π)
〔 解 〕 この 曲 線 は サ イ ク ロイ ド とい わ れ て い る 曲線 で あ り,円 が 直 線 上 を 滑 ら ず に転 が っ た と きの 円 周 上 の定 点 の 動 く軌 跡 で あ る。Mathcadで
グ ラ フ を描 き,
面 積 を 求 め て み よ う。 Mathcodレ に は,x,yの
問24
ン ジ変 数 を θ と し た と き 代 り にf(θ),g(θ)を
使 う。
次 の 曲線 で 囲 まれ た 部 分 の 面 積 を 求
め よ。
図5.34
[3] 極座標表示のグラフの面積 区 分 求 積 法 は面 積 を長 方 形 の 面 積f(xi)Δxで え た が,極 座 標 表 示 に お い て は,扇 形 の面 積〓
近似 して考
で近似 し
て考 え る と,次 の 公 式 が得 られ る。 曲 線r=f(θ)(α〓
θ〓 β)と θ=α,θ=β
に お け る 動 径r1,
r2と で 囲 ま れ る部 分 の 面 積Sは, 図5.35
で あ る。
〔 例 題28〕
曲 線r=sin3θ(0〓
θ〓π)で 囲 まれ る部 分 の面 積 を求 め よ。
〔 解 〕 極 座 標 の 曲線 は,媒 介 変 数 表 示 に して グ ラ フ表 示 す る こ とに な る。この 曲 線 は正 葉 曲 線 とい わ れ るが,θ がπ/3よ り大 き くな る と,rが がx軸
負 となるので グラフ
よ り下 に現 れ る。
花 弁 は3つ で あ り,同 じ形 で あ るの で1つ
の 面 積 を求 め て3倍
rが 平 方 され,定 積 分 の値 が 負 とは な らな い の で0か
して も よ い が,
ら π ま で積 分 す れ ば よ い。
r=sinnθ は,nが
ま た はr=cosnθ 奇 数 の と きn個
数 の と き2n個
問25
の グ ラ フ の 花 弁,nが
偶
の花 弁 が 現 れ る。
次 の 曲線 で 囲 まれ た 部 分 の 面 積 を 求
め よ。 た だ し,a>0,0〓 (1)
r=a(1+cosθ)
(2)
r=cos2θ
θ〓2π とす る 。
図5.36
[4]
立体の 表示
体 積 の 公 式 を考 え る前 に立 体 の 方 程 式 に つ い て考 えて み よ う。 半 径1で
原点 を
中 心 とす る球 面 の 方 程 式 はx2+y2+z2=1で
面 プロ
あ る。この球 面 をMathcadの
ッ トとい う機 能 で 表 示 して み よ う。 〔 例 題29〕
球 面 の 上 半 分x2+y2+z2=1(z〓0)を
〔 解 〕Mathcadで
表 示 せ よ。
は,平 面 上 の グ ラ フ は横 軸 の値 に縦 軸 の値 を対 応 させ,点 を と
っ て 描 い て い る。空 間 に つ い て は,上 下 左 右 に等 間 隔 に 並 ん だxy平 yj)に 対 して 高 さzの 点 を対 応 させ,そ
面 上 の 点(xi,
れ らの 点 を通 る 曲 線 を線 画 や カ ラ ー ス ペ
ク トラム な どで 描 い て い る。 これ を面 プ ロ ッ ト と呼 んで い る。 関 数 値 は 行 列 を 使 い,次 ぞ れ30等
の よ う に 受 け 渡 す 。 区 間-1〓x〓1,-1〓y〓1を
分 し,x0,…,x30とy0,…,y30が
を レ ン ジ 変 数i,jで て い る 。 「M」
定 義 し,点(xi,yj)の
と入 力 し,[グ
ン キ ー を 押 す と3次
ど ち ら も-1,…,1と
ラ フ]の
高 さf(xi,yj)を 中 の[面
それ
な る よ う に,xi,yj
行 列Mのi,j成
プ ロ ッ ト作 成]を
分 に し
選 択 し,リ
ター
元 グ ラ フ を 表 示 す る 。 グ ラ フ 部 分 を マ ウ ス で ク リ ッ ク し,[面
プ ロ ッ トフ ォ ー マ ッ ト]を 選 択 す る と,次
の パ ネ ル が 現 れ る 。 「回 転 角 」 は30,
「 垂 直 ス ケ ー ル 」 は50に
し,「 線 消 去 」を チ
ェ ッ ク す る と 図5.37の
よ うな グ ラ フ に な
る 。 カ ラ ー ス ペ ク ト ラ ム を チ ェ ッ ク し,グ ラ フ を 表 示 さ せ る と,線
画 の グ ラ フで は な
く,図5.38の
り自然 な立 体 感 を
よ う に,よ
も つ グ ラ フ にな る。
〔 例 題30〕
頂 点 が(0,0,1)で
が原 点 で,半 径 が1で
底 円の 中心
あ る直 円 す い を面 プ
ロ ッ トで 表 示 せ よ。 〔 解 〕 平 面z=k(0〓k〓1)と,こ す い と の 交 線 は 半 径1-kの
の直 円 円 で あ り,そ
の 円 上 の 点 はx2+y2=(1-k)2を い る 。 し た が っ て,こ
満 た して
の直 円 す い の側 面 を
図5.37
表 す 方 程 式 はx2+y2=(1-z)2(0〓z〓1)と な る 。 こ れ をzに
つ い て 解 き,z=f(x,y)
と お く と,f(x,y)=-√x2+y2+1で
あ る。 図5.38
〔例 題29〕 の 関 数 を こ れ に 変 更 し て グ ラ フ を 描 く と,図5.40の はzが
よ う に な る 。こ れ
負 の 部 分 も 表 示 し て し ま っ て い る 。表 示 を 正 の 部 分 だ け に す る に は ,Math
cadのif関
数 を使 う。
に よ り,g(x,y)を
定 義 す る と,負 の と き0に
な り,0以
上 の と き はf(x
,y)に
なる。
図5.39
図5.40
これ を使 っ て 描 い た の が 図5.41で
あ る。こ の面 プ ロ
ッ トは描 くの に少 し時 間 が か か り,奥 の 方 か ら順 に ア ニ メ ー シ ョ ン の よ うに描 い て い くの で,立 体 を垂 直 に切 っ た 図 形 が 何 で あ るか を実 感 す る こ とが で き て 好 都 合 で あ る。 直 円 す い を垂 直 に切 る と切 り口 が 双 曲線 に な る こ と は,図5.40の
ほ うが わ か りや す
い。 図5.41
問26 次 の方程 式 で与 えられ る曲面 を調 べ よ。 (2)
(1) (3)
(4)
問27
[5]
底 面 の 半 径 が1で
体
円柱 を面 プ ロ ッ トで 描 け。
積
① 空 間 内 にx軸 S(x)で
高 さ が2の
を き め,x軸
あ る立 体 のa〓x〓bの
に 垂 直 な平 面 で 切 っ た と きの 切 り口 の 面 積 が 部 分 の 体 積Vは,
② 曲 線y=f(x)とx軸
お よ び2直 線x=a,bと
で 囲 まれ た 部 分 を,x軸
の回
りに1回 転 して で き る立 体 の 体 積Vは,
③ 2曲y=f(x),y=g(x)お
よび2直
に交 わ って い な い と き,そ の 図 形 をx軸
線x=a,bと
で 囲 ま れ た 部 分 がx軸
の 回 りに1回 転 して で き る立 体 の 体
積Vは,
〔 例 題31〕
曲 面(x2-1)(z-1)2+y2=0(z〓1)とxy平
面 とで囲 まれ る部 分 の
体 積 を求 め よ。 〔 解 〕x≠ あ る が,こ
±1の
と き,〓
の と き,z=0と
で あ り,x=±1の し て,f(x,y)をif関
図5.42
と き は,y=0,z〓1で
数 を 使 い,図5.42の
よ う に定 義
す る 。 さ ら にf(x,y)<0の
と き は,z=0と
な る よ う にg(x,y)を
の 面 プ ロ ッ ト を 描 く。こ の 図 形 を 平 面x=k(-1〓k〓1)で 図5.42の
切 った ときの 切 り口 は
右 の グ ラ フ の よ う に 二 等 辺 三 角 形 で あ る 。g(x,y)は
に 定 義 し た の で,そ
定 義 し,g(x,y)
負 に な らな い よ う 〓で あ る。 よっ て
の二 等 辺 三 角 形 の面 積S(x)は
求 め る体 積Vは,
問28
底 円 の 半 径1,高
さ2の 直 円 す い の 体 積 を 〔 例 題31〕 の 方 法 で 求 め よ。
〔例 題32〕y=x3-3x2+x+1とx軸
とで 囲 ま れ る部 分 をx軸
の 回 りに 回転 さ
せ た立 体 の 体 積 を求 め よ。 〔解 〕x軸
との 共 有 点 はroot関
数 で求 め,y=-f(x)の
グ ラ フ も描 く こ と に よ
っ て,回 転 さ せ た 立 体 を把 握 で き る よ うに した 。
図5.43
〔例 題33〕
曲線y=2x2+x-1と
直 線y=x+1で
囲 まれ た 部 分 をx軸
の回 り
に 回 転 させ た 立 体 の体 積 を求 め よ。 〔解 〕 〔例 題32〕 の よ う に,f(x)と-f(x)の と,囲
グ ラ フ を 同 じ座 標 に描 い て し ま う
まれ た 部 分 が ど こで あ った か わ か りづ ら くな るの で,別
に し た。 関 数 を変 更 す る とき の対 応 を楽 に す るた め に,yの
な座 標 を作 る こ と
範 囲 を変 数y1,y2で
図5.44
グ ラ フ に入 れ る こ とに した 。 囲 まれ た 部 分 が つ なが っ て い れ ば,共 有 点 が い くつ あ っ て も両 端 の 共 有 点 さ えわ か れ ば よ い。そ れ を α,β(α<β)と す る。if関 数 を使 っ て,f(x)g(x)>0の
とき は公 式 ③ を使 い,そ
うで な い と き は,ま たif関 数 で 平
方 が 大 き い ほ う を選 ぶ よ う にす る。 どん な2曲 線 で も,不 連 続 な グ ラ フで 囲 ま れ る部 分 が 離 れ て で きて しま う こ と が な け れ ば,関 数 部 分 を変 更 し,グ ラ フ を見 な が ら左端 と右 端 の 共 有 点 をroot関 数 で 求 め れ ば 回転 体 の 体 積 が求 め られ る 。 外 側 の 回転 した 図 形 の体 積 か ら,く
り
ぬ か れ る部 分 の体 積 を引 く とい うや り方 で も試 して み た 。 問29 次 の2つ の 曲線 また は直線 で 囲 まれ る部分 を,x軸 の回 りに回転 させた立 体 の体
積 を求 め よ 。 (1)
[6]
(2)
曲線の長 さ
① 曲 線x=f(t),y=g(t)(t1〓t〓t2)の
② 曲 線y=f(x)(a〓x〓b)の
〔例 題34〕 だ し,aは 〔 解〕
長 さlは,
長 さlは,
曲 線x=a(θ-sinθ),y=a(1-cosθ)(0〓
θ〓2π)長
さ を 求 め よ。た
正 の定 数 とす る 。 図5.45の
よ う に,Mathcadの
ワ ー ク シ ー トを 作 成 す る 。 折 れ 線 で 近 似 し
た と き ど の程 度 の 違 い が あ るか を確 認 す る よ う に した 。
図5.45
問30
次 の 曲線 の 長 さ を求 め よ。 た だ し,aは
正 の 定 数 とす る。
(1)
(3)
(2)
[7] 積分の平均値の定理 区 間[a,b]でf(x)が
と な る よ う なcが
連 続 な ら ば,
少 な く と も1つ
〔 例 題35〕f(x)=x2に 〔 解 〕
図5.46の
存 在 す る。
お い て,積 分 の 平 均 値 の 定 理 を確 認 せ よ。
よ う に,Mathcadの
端 の と こ ろ にa,bを
ワ ー ク シ ー トを 作 成 す る 。 横 軸 の 左 端,右
入 力 す る と,x=a,x=bを
マ ー カ へ の ク リ ッ プ は チ ェ ッ ク し な い)。y=f(c)は
点 線 で 表 示 す る(x軸
の と こ ろの
式 と して縦 軸 に 入 力 し て い
る 。 こ れ ら の 参 照 線 と 曲 線 と で 囲 ま れ た 部 分 の 面 積 が 左 右 で 等 し い こ とが 確 認 で き る。
図5.46
問31
f(x)=x3-4x+3に
つ い て,積
分 の 平 均 値 の 定 理 を確 認 せ よ。
5.6 [1]
微 分 ・積 分 と 近 似 値 関数 の近 似値
平 均 値 の 定 理 よ り,f(a+h)=f(a)+f'(a+θh),0< hが0に
θ<1
き わ め て 近 い 値 の と き は,f'(a+θh)≒f'(a)で h≒0の
これ を1次
と き,a(a+h)≒f(a)+hf'(a)
の 近 似 式 とい う。 また,平 均 値 の定 理 よ り,
が 証 明 で き る 。h≒0の h≒0の
これ を2次
あ る か ら,
と き,f"(a+θh)≒f"(a)で
と き,
の 近 似 式 と い う。
図5.47
あ る か ら,
〔 例 題36〕f(x)=-(x-1)4+1,a=0.3,h=0.4の 近 似 式,2次
と き,f(a+h)の
の 近 似 式 で そ れ ぞ れ 求 め,違
値 を1次
の
い を確 認 せ よ 。
〔 解 〕 直 線y=g1(x)はx=aに
お け る 接 線 で あ り,g1(a+h)は1次
の近 似 値 で
あ る 。放 物 線y=g2(x)もx=aに
お い て 接 し て お り,g2(a+h)は2次
の近 似 値 で
あ る 。b=a+hと
お き,x=a,x=bの
グ ラ フ も描 き,ど
の よ うな 近 似 を して い る
か を視 覚 的 に と ら え る。
問32〔
例 題36〕 に お い て,f(x)=sinx,〓
と して,近
似 値 を確認 せ よ。
[2] 定積分の近似値 (1) 台 形 公 式 関 数f(x)が
と し,対 と,曲
区 間[a,b]で
応 す るyの
連 続 で あ る と き,区 間[a,b]をn等
値 をy0,y1,y2,…,yn,曲
分 し,そ の 分 点 を
線 上 の 点 をP0,P1,P2,…,Pnと
す る
線 が 線 分 で 近 似 さ れ,
で あ る 。 こ の 式 で,k=0,1,2,…,n-1と
し て,そ
れ ら の 和 を つ く る と,
図5.48
これ を台 形 公 式 と い う。 (2) シ ン プ ソ ンの 公 式 区 間[a,b]を2n等
分 し,曲 線P2kP2k+1P2k+2を
フ で 近 似 し,k=0,1,2,…,n-1と
し て,そ
こ の3点
を 通 る2次
関数 のグラ
れ ら の 定 積 分 の 和 を つ く る と,
これ を シ ンプ ソ ン の公 式 とい う。 〔 例 題37〕f(x)=exの 式,Mathcadの
と き,〔 例 題23〕 の 区 分 求 積,台
形 公 式,シ
ンプ ソ ン の公
の 値 を求 め よ。
数 値 計 算 で,〓
〔解 〕 レ ンジ 変 数 を増 や さ な い よ うに した の で,台 形 公 式 とシ ン プ ソ ンの 公 式 は 少 し変 形 して 使 っ て い る。区 分 求 積 の よ う に長 方 形 で 近 似 した の と違 い,nの 値 は そ れ ほ ど大 き くな くて も,か な りの精 度 が 得 られ る こ とが わ か る。 また,f(x)を2次 m =1と
関 数 や3次
関 数 に して み る とわ か るが,シ ン プ ソ ンの 公 式 は
して も,近 似 値 で は な くて 真 の 値 を示 す 。
図5.49
問33
π の値 の 近 似 値 を シ ン プ ソ ン の 公 式 を 使 っ て 求 め よ 。
練習問題 1. eの 値 を 次 の3通
りの 極 限 と して 求 め,そ
2. P(cosθ,0),Q(0,sinθ)と 域 を 関 数 ラ ボ で 調 べ よ。
し,θ
が0か
の 近 づ き か た を 調 べ よ。
ら2π
ま で 変 化 す る と き,線
分PQが
通 る領
ま た,ア 軸,y軸
ス テ ロ イ ドx=cos3θ,y=sin3θ と の 交 点 がP,Qで
上 の 点R(cos3θ,sin3θ)に
あ る こ と を 示 し,上
お け る 接 線 とx
の領 域 が ア ス テ ロ イ ドの 内部 で あ る こ
と を確 か め よ。
3. 曲線y=x2上
の2点A(a,a2),B(b,b2)に
限 りな くaに 近 づ く と き,点Pは
お け る2つ
の 法 線 の 交 点 をPと
す る。bが
どん な 点 に近 づ くか 。 関 数 ラ ボ で 確 認 せ よ。 ま た,
aを 変 化 さ せ た と き の 近 づ い た 点 の 軌 跡 を調 べ よ 。 の 最 小 値 が2a,最
4. 関 数〓
大 値 がbで
あ る とす る。 定 数a,bを
求 め
よ 。
5. 区間0〓x〓1に
お い て,関
数f(x)を〓
と定 義す る。定積 分
の値 を求 め よ 。
6. 曲線y=x4-ax2と
直 線y=k(a>0,k<0)で
し くな る よ う にkの
囲 まれ る3つ
の部 分 の面積 が すべ て等
値 を定 め よ。
7. 曲 線y=x4-ax2+bxと
で囲 まれ る3つ の部 分 の 面 積 は す
直 線〓
べ て 等 しい 。 これ をMathcadで
確 認 せ よ。 ま た,関 数 ラ ボ でa,bの
値 を 変 化 さ せ,グ
ラ フ が ど う変 わ る か 調 べ よ 。 8. 定 数aに (1)
対 して,曲
C(a)が
線〓
直 線y=xの
の 部 分 をC(a)と 下 部y<xに
含 ま れ る よ う な 実 数aの
お く。 最 大 値a0を
求 め
よ。 (2)
C(a0)と3直
線y=x,x=1,x=k(k>1)に
に 回 転 さ せ て で き る 立 体 の 体 積Vkと 9. 点(-1,0)か
ら 円x2+y2=1上
こ の 接 線 の 交 点(f(θ),g(θ))を
よ っ て 囲 ま れ る 図 形 をx軸 す る 。V50,V100,V120を
の 点(cosθ,sinθ)に 求 め よ 。 ま た,曲
の 周 り
求 め よ。
お け る 接 線 に 下 ろ し た 垂 直 と,
線x=f(θ),y=g(θ)(0〓
θ〓2π)の
長
さ を求 め よ。 10. 半 球x2+y2+z2〓1(z〓0)と,円
Mathcadの
面 プ ロ ッ トで 描 き,そ
11. 関 数f(x)が
区 間[a,b](0〓a<b)に
柱〓
の共 通 部分 を
の 体 積 を求 め よ 。 お い て連 続 で,f(x)〓0の
と き,曲 線y=f(x)
とx軸,2直
線x=a,x=bで
囲 まれ た 図 形 をy軸
の 周 りに1回 転 し て で き る 立 体 の
体 積Vは,
で 与 え ら れ る。 (1)
f(x)=xex,a=0,b=1の
と き のVを
(2)
円(x-2)2+y2=1をy軸
の 周 り に 回 転 して で き る 立 体 の 体 積 を求 め よ。
求 め よ。
問および練習問題の解答 (1)
問の解 答
第1章 ソフトウェアの基本操作 問1
(1)
問2
(1)
問3
(1)
(2) (2)
(複素 数ON)
(3) 問4
(1)
問5
(1)
(3) 問6
(1)
問7
(4) (2) (2) (4)
(2)
に 同 じ
問8 解 図1.1
解 図1.1
(2)
問9
解 図1.2,最
大 値〓,
最 小値-4
解 図1.2
問10
解 図1.3,1
解 図1.3
問11
略
問12
略
問13 -2√2<k<2√2
2
k=±2√2
1
k<-2√2,k>2√2
0
問14
解 図1.4
問15
解 図1.5
解 図1.4
問16
「¥6」,ス
解 図1.5
ペ ー ス キ ー,「+¥2」,2回
ス ペ ー ス キ ー,「/2=」,リ
タ ー ン キ ー と押
せ ば よい。
問17 関 数 を〓 問18
とす る。
「n:1;15」,リ
タ ー ン キ ー,「n!=」,リ
の パ ネ ル で 表 示 精 度,指
タ ー ンキ ー と押 す 。 数 値 フ ォ ー マ ッ ト
数 し き い 値 を と も に15と
す る。
問19 a1:=1,n:=1.15,an+1:=(n+1)・an,a15=1307674368000 問20 x:=-π,-π+0.1..2・
π を 入 力 し,「sin(x)@x」,リ
ー カ へ の ク リ ッ プ を チ ェ ッ ク す る と ,グ 問21
t:=0,0.1..2・ 使 っ てy軸
端,x軸
の 右 端,左
のマ
ラ フ が 左 右 い っ ぱ い に表 示 さ れ る 。
π と し,「2・sin(t),2・sec(t)@cos(t),tan(t)」
の 上 端,下
タ ー ン キ ー と 押 す 。x軸
と 入 力 し,tabキ
端 の 値 を 順 に5,-5,5,-5と
ー を
す る 。x軸,
y軸 と もマ ー カ へ の ク リ ップ を チ ェ ッ ク す る 。
問22
公 差0.1の
ま ま で はx=±1の
近 くで グ ラ フ が 途 切 れ る 。0.01に
す る と改 善 さ
れ,0.001に 問23
す る と0で
「$k^2」
割 る こ と に な り,エ
と 入 力 し,tabキ
ー,「k」,ctrlキ
タ ー ン キ ー と 押 す 。 式 全 体 を 選 択 し,シ
ラ ー とな る 。 ー を 押 し な が ら+キ
ー,「1;n」,リ
ン ボ リッ ク に評 価 を実 行 す る。数 値 計 算 は
次 の よ うにす る。
問24
(1)6
(2)15
(3)7776
(4)4
(5)4
(6) 問25
(1)19
(2)
2SQRT(2)
(3) SQRT(5)-SQRT(3)
(4) 問26
(1)
〓 Approximateの
Exactの
場 合 は 変 化 な し。Mixedの
場 合 と 同 じ。
(2) 〓 Exactの Mixedの
問27
場 合 は,Approximateの
場 合 は変 化 な し。
場 合 と同 じ。
(1)
(2) (3) (4) (5) 問28
(1) DRコ
(2) DMコ
問29
(1)
問30
(1)
マ ン ドDimension:3で
マ ン ドRows:2,Columns:1で (2)
(2)
要 素 を 入 力 →[-2,3,-4]
要 素 を 入 力 →〓
場 合 は,
第2章 数 と式 問1
(1)
(2)
(1)と
同 様 に し て,〓
問2 和〓
差〓 問3
〓同 様 に して,〓
(1)
(2)
を 定 義 す る。
(1)と
同 様 に し て,〓
問4
〓の 場 合 と同様 〓を 定 義 す る 。(1) 〓 (2)
問5 次 の式 を計算 せ よ。 (1)
(2)
(1)の
場 合 と 同 様 に〓
(3)
〓同 様 に して,〓
(4)
(5)
(注) DFで〓 A(x),B(x),C(x)を
(6) な どが 定 義 さ れ て い る と,a,b,cが
意 味 し て,(a+b+c)(a-b-c)の
よ う に,a,b,cを
それ ぞれ 含 む式 は
異 な る 式 を 意 味 す る こ と に注 意 を 要 す る。 問6 (1)
した が っ て,商
はx2+x,余
り は-2x+1
(2)
よ っ て,
問7 (1)
〓 と お い て,
a=3を
得 る。
(注) 式
〓が リバ ー ス さ れ て い る 状 態 で,左 矢 印 キ ー ←,続 い て
下 矢 印 キ ー ↓を押 す と,分 子 のa-3が の 状 態 で,F・3キ ー を押 す と,Author こ の 式 を0と
お い てRETURNキ
リバ ー ス(強 調)さ れ る。 こ こ で,Aコ expressionにa-3を
ー を 押 し,Lコ
取 り込 む こ とが で き る。
マ ン ド を実 行 す る とa=3を
強 調 して 取 り込 む 。続 い て,〓 こ こで,3a+b+27を
b=-6を
取 り込 む 。 こ れ ら の2式
を連 立 して 解 く と,a=-7,
得 る。
(参考)DRコ
マ ン ド で,Dimension:2と
素 に3a+b+27を
取 り込 ん で,ベ
し て,第1要
素 に2a-b+8,第2要
ク トル[2a-b+8,3a+b+27]を
ン ド を実 行 す る と,上 の 連 立 方程 式 の 解[a=-7,b=-6]を 問8
(1)
(2)
(4)
表 示 し,Lコ
マ
得 る。 (3)
(5)
(7) 問9
得 る。
こ こ で,2a-b
(2) 〓
+8を
マンド
(6) (8)
(1)
(2)
(3)
(4)
問10
(1)
〓同様 に して
(2) 問11
(3)
(4)
〓 に〓
(1)
(2)
(1)と
れ代 入 して〓
同 様 に し て,
xに〓
を 代 入 し て〓 yに〓
(3) 〓 と同 様 に し て,こ れ ら の 値 を そ れ ぞ れ 代 入 し て,〓
問12
問11の(2)と
同 様 に し て,次 の結 果 を得 る。〓
をそれ ぞ
第3章 関 問1
数
(1)
(2)
問2 略 問3
(1)
問4
(1)
軸x=3,頂
(2)
軸x=-2,頂
問5
(2) 点(3,-4),グ
ラ フ は略
点(-2,7),グ
ラ フは略
(1) 略 (2) x軸
方 向 に 〓,y軸 方 向 に〓
(3)
(4) 問6
〓か ら
(1) x=0の
(2) 問 7 (ア)
と き最 大 値2,x=2の
と き最 小 値-10
〓の とき最小 値〓
,最大 値 はな し
〓の と き,〓
(イ) 〓 (ウ) 〓 (エ) y =M(a)
,〓を え る。〓
の と き,〓 の と き,〓 〓の と き,〓 ,y=m(a)の
グ ラ フ は,解
図3.1と
解 図3.1
な る。
問8
(ア) (ウ)
a<0,4<aの
と き2個
0<a<4の
と き1個
と き1個
問 9 (1)x<-1,2<x
問10
(イ) a=0,4の
(2)
(1) 数 全 体
(2)
(3)
解なし
問11 問12
共 有 点 のx座
標 は,-x2+2x-1=-2x+m,す
数 解 で あ る 。D'=4-(m+1)と
な わ ちx2-4x+(m+1)=0の
実
す る。
(ア)
D'>0,す
な わ ち,m<3の
と き,共
有 点 は2個
(イ)
D'=0,す
な わ ち,m=3の
と き,共
有 点 は1個
(ウ)
D'<0,す
な わ ち,m>3の
と き,共
有 点 はな い。
問13 解 表3.1
解 表3.1
問14
操 作 の 概 略 ① 「対 象 式(新 規)」 を選 び,x2+y2=1を く(新 規)」 を選 び,単 x,yの
表 示 範 囲 を-1.5≦x,y≦1.5程
θ)を入力 ⑤
② 「グ ラ フ を描 時)」 で,
度 に設 定 ④ 「対 象 式(新 規)」で,(cosθ,sin
〓を入 力
「 対 象 式(追 加)」 で
ニ メ ー シ ョ ン」 を 選 び,「 座 標 表 示 」 をONに XFERキ
入 力
位 円 を 描 く。 ③ 「座 標 軸 」 の 「倍 率 変 更(x,y同
ー を 押 す 。θ の 変 化 に応 じた2点
⑥ 「ア
す る 。 ⑦ θ の 「値 」 を反 転 さ せ,
の 座 標 が 表 示 され る。2点 のx座 標,y座
標 の 関 係 を 調 べ る。 θ+π の場 合 は,メ に直 す と よ い。
ニ ュ ー 「編 集 」の 「対 象 式 の 編 集 」を選 び,
〓の 部 分 を θ+π
問15
グ ラ フ は 略 。 基 本 周 期 は,(1)
問16
(1)
13sin(θ+α),た
(2)
だ し,α
(2)
は〓
〓か ら,
(4)
(3)
とな る 角 〓の と き 最 大 値√2と
な る。
〓の とき最 小値-√2 問17
(1)
〓か ら,
〓と な る 。 ゆ え に,
〓した
が っ て,〓
(2) 〓
か ら,
(3)
〓と な る 。 ゆ え に,〓
〓か ら,〓
(4) 〓
か ら,〓
と な る 。 ゆ え に,
〓した が っ て,〓 問18
合 成 公 式 か ら√k2+1sin(x-α)=2kと
た だ し,α
は
な る 。ゆ え に,
〓とな る 角│sin(x-α)│≦1か
① が 解 を もつ に は,
〓と な る 。 ゆ え に,
4k2≦k2+1か
〓…③
(参考)不
ら,
等 式 ② を み た すkの
範 囲 は,解 図3.2か
〓…① ら方 程 式
…②
ら式 ③ で あ る こ とが わ か る。
解 図3.2
「関 数 ラ ボ 」 で,y=kcosx-sinx+2k…
④
とな る 。 た だ し,kは〓 が 交 わ る よ う に定 数kを
の 動 的 グ ラ フ を 描 く と,解
図3.3
ずつ 増 加 す る 。 式 ① の 動 的 グ ラ フ とx軸
と
定 めれ ば よい。
解 図3.3
問19
グ ラ フ は略 。位 置 関 係(1)はy軸 に-2だ
問20
(1)
問21
(1)
け平 行 移 動,(4)はy軸 (2)
方 向 に2倍,(2)はy軸 対称
対 称,(3)はx軸
方向
(2) 問22
グ ラ フ は 略 。位 置 関 係 に つ い て,(1)はx軸
x軸 対 称,(3)直 問23
線y=xに
方 向 に-1だ
け平 行 移 動,(2)は
関 して 対 称
(1) 真 数 条 件x+1>0,か
つx-1>0か
条 件 式 か ら,〓
らx>1…
① か ら,〓
と な る 。 ゆ え に,〓
こ れ は式 ① を み た す 。 (2) x>0か
つx+2>0…
し て(x+3)(x-1)<0,し 問24
(1)
① か らx>0,与
式 か らx(x+2)<3,左
辺 を因 数 分 解
た が っ て,0<x<1
交 点(-3,-3),(1,1)
(2) 分 数 関 数 り,交 点 のx座
〓と1次 関 数y=2x+1…
標 は,x=-1,3式
② の グ ラ フ は 解 図3.4と
な
② の グ ラ フが 式 ① の グ ラ フ よ り上 方 に あ る 範 囲
を 求 め れ ば よ い か ら,-1≦x≦2,3≦x
解 図3.4
問25
解 図3.5
(1)
交 点 のx座
標 は,x=3で
あ る。 グ ラ フ か ら求 め るxの
3≦x (2)
25-x2≧0か
ゆ え に,x=-3,4
ら-5≦x≦5,ま
た,(x-1)2=25-x2か
ら(x+3)(x-4)=0,
範囲は
解 図3.5
第4章 数
列
問1
〔 例 題1〕 に お い て,anを
問2
f(n):=100+(n-1)・(-3)f(30)=13
変更 すれ ば よい。
問3
ソ ル バ を 使 い,a:=1
d:=1
問4
〔 例 題4〕 に お い て,初
項 と公 差 を変 更 す れ ば よ い 。
問5
〔 例 題5〕 に お い て,初 項,公
S10とS11が 問6 問7
Given
a+4・d=-3
差 を 変 更 し て,nを30に
a+12・d=-19
す る。a11=0で
Find(a,d)〓
あ る の で,
最 大 とな る。
〔 例 題6〕 に お い て,初
項,公
比 を変 更 す れ ば よ い 。
〔 例 題7〕 に お い て,初 項,公 比 を変 更 す る。ソ ル バ は指 数 の底 が 負 の と き は解 を求 め られ な い 。
問8
〔 例 題9〕 の 関 数 を使 い,f(2,-0.5,20)-f(2,-0.5,9)と
問9
〔 例 題9〕 の 関 数 を使 い,ソ ル バ で 初 項 と公 比 を 求 め,そ れ をa,rに を計 算 す る(解 図4.1)。
す る。 代 入 し て,和
解 図4.1
問10 r:=0.03,n=20と 問11
す る。
解 図4.2
解 図4.2
問12
(1)〔
例 題12〕(1)の
一 般 項 を 変 更 す る。
(2) 解 図4.3
解 図4.3
問13
〔 例 題13〕 と同 様 に 入 力 し,シ
問14
〔 例 題14〕 のanを
変 更 す れ ば よ い 。(1),(2)は
つ い て は,階 差 の 階 差(第2階 問15
(1)
ン ボ ル の 中 の 簡 素 化 を 実 行 す る。
階 差 数 列 が 初 項2,公
階 差 も等 比 数 列 で あ る 。(3)に
差)が 等 比 数 列 で あ る 。 比-2の
等 比 数 列 で あ り,〓
と入 力 し,式 全 体 を選 択 し て 簡 素 化 を 行 う。(2)
階 差 数 列 の 一 般 項 がk+1で
あ
り,同 時 に 行 う。(3)階
問16
比-2の
に な っ て い るが,そ べ て0の
様 に し て,〓
あ り,(2)は
階差 が初
等比 数列 で ある。
〔例 題17〕 の 漸 化 式 とa2を
問18
で あ る の で,同
〔例 題16〕 と同様 に す れ ば よ い 。(1)の 一 般 項 は(n-1)!で 項3,公
問17
差 数 列 の 一 般 項 が〓
変 更 す れ ば よ い 。こ の 数 列 は 初 項1,公
の 理 由 は,bi=ai+1-2aiと
数 列 で あ り,an+1=2anが
し,数 列{bn}を
比2の
等比 数列
調 べ る と,項 が す
成 立 す る か らで あ る 。
〔 例 題18〕 と 同様 に す る と(1)は2に,(2)は0に
収 束 す るが,ど ち ら も収 束 は遅
い 。
問19
〔 例 題19〕 の ワ ー ク シ ー トに お い て,x:=0,0.1..6と 更 す る。 今 度 は,2に
問20
し,初 項,漸 化 式,f(x)を
大 き い ほ うか ら近 づ い て い く こ とが わ か る。
漸 化 式 の 両 辺 か ら1を 引 い て 整 理 す る と,an+1-1=2(an-1)と 列{an-1}が
変
公 比2の
な る。 これ は,数
等 比 数 列 で あ る こ と を 示 し て お り,an-1=(a1-1)・2n-1と
な る。 した が っ て,an=2n-1+1 問21
〔 例 題21〕(1)に
y =f(x)とy=xと のx座
標 は-√3,3+√3で
き,極 限 値-√3を の と き は,-∞ 問22
お い て,漸 化 式 を 変 更 す る と収 束 して,極 限 値 は√3で の 交 点 のx座
あ る。
標 は ±√3で あ り,y=f(x)とy=-√3と
あ るの で,グ
の 交点
ラ フ で 考 え れ ば,a1=-√3,3+√3の
も ち,-√3<a1<3+√3の
と き,極 限 値√3を
と
もつ 。そ れ 以 外
に 発 散 す る。
〔 例 題22〕 に お い て 漸 化 式 を 変 更 す る と,極 限 値 が√3で
あ る こ とが わ か る 。一 般
で あ る と き,数 列{an}の
に,〓
極 限 値 は√kで
あ
る 。
問23
シ ン ボ リ ッ ク 計 算 を す れ ば, (1)
(2)
(3)
第5章 微分 ・積 分 問1
(1)〔
例 題1〕 の ワー ク シー トに お い て,f(x)を
=0 y2:=2と
修 正 す る。 誤 差 の 関 係 でi=5か
変 更 し,x1:=-1 x2:=1 y1:
ら値 が お か し くな る が ,近 づ き方 は
〔例 題1〕 と同 程 度 で あ る。 (2) x1:=-1 x2:=3 y1:=-2 y2:=2 を0.01と
a:=1と
し,レ ン ジ変xの
増加 幅
す る。グ ラ フ フ ォ ー マ ッ トの ト レー ス タ イ プ を点 に 変 更 す る と,不 連 続 点
を つ な い で し ま う と い う こ とが な く な る 。x=1で
不 連 続 な の で 極 限 は存 在 し な
い。 (3) x1:=-2 x2:=2 y1:=-2 y2:=2
a:=-1と
の ト レ ー ス タ イ プ を ド ロ ー に す る 。 こ れ もx=-1で
し,グ
ラフ フォーマ ッ ト
不 連続 なの で極 限 は存 在 しな
い。
問2
〓と し,x1:=10 x2:=
(1)
200 x:=x1 x1+0.1..x2で 0.5を
グ ラ フ を 描 き,Liとf(Li)の
値 の 表 を 作 る。 極 限 値
もつ こ とが わ か る。
(2)
(1)の
ワ ー ク シ ー ト をLi:=-10i x1:=-10 x2:=10と
フ ォ ー マ ッ トの ト レ ー ス タ イ プ を ド ロ ー に し,y軸 極 限 値2を
修 正 し,グ
の 上 端 を10,下
端 を-10と
ラ フ す る。
もつ こ とが わ か る。
問3 関数 ラボで対 象式〓 こ うす る こ とで,pπ
を入 力 し,ア ニ メ ー シ ョ ンでpの
を正 確 に〓
ラ フ表 示 環 境 の 設 定]を 解 図5.1の
値 を 変 化 させ る。
に す る こ とが で き る。 また,[グ よ う に 設 定 し て お く。〓
〓で不 連 続 な グ ラ フ が つ な が り,極 限 値1を
ラ フ]の 中 の[グ と な っ た と き,
もつ こ とが わ か る。
解 図5.1
問4
P(0,p)と
す る と,p2=t2+(t2-p)2よ
り,〓
で あ り,解
図5.2の
よう に
関 数 ラ ボ に 入 力 し,ア
ニ メ ー シ ョ ン 機 能 でかtを変 化 さ せ る 。tの 増 減 幅 は*1.05
に 設 定 す る と,tが0に
近 づ い た と き に 近 づ き 方 が ゆ っ く り とな りわ か りや す い 。こ
れ に よ り,Pは〓
に 近 づ く こ とが わ か る。 こ の こ と は,頂 点 の 近 くで は 放 物 線
の 曲 線 が 円 とほ ぼ一 致 す る こ と を 示 して い る。この 放 物 線 の 焦 点 は〓
で あ るの
で,半 径rの 球面 で放物 面 を近 似 した と き,そ の焦 点 距離 は〓 とな る こ と が わ か
る 。
解 図5.2
問5
関 数f(x)=√x+1の
定 義 域 はx〓-1で
あ り,x=-1に
お い て はlim
〓が 存 在 す れ ば 微 分 可 能 で あ る が,〔 例 題4〕 の ワ ー ク シ ー トに お い て,f(x):=√x+1 x:=-1,-0.99..x2
a:=-1と
そ の 結 果 を み る と 発 散 し て し ま う の で,こ
問6
(1)
修 正 し,g(-hi)は
削 除す る。
こ で微 分 可 能 で な い。
(2)
(3)
(注)
sin2xは,sin(x)2と
入 力 す る。
問7
2つ の 定 義 式 を 新 規 入 力 す る。原 点 を 右 に ず ら し て グ ラ フ を 見 や す くす る と よ い。
問8
接 線 の 方 程 式 はy-(p3-ap)=(3p2-a)(x-p),す り,y=x3-axと の と き,囲
連 立 し て接 点 以 外 の 交 点 のx座 ま れ た 部 分 の 面 積 をSと
とな り,こ れ はaと
標 を 求 め る と-2pで
あ
あ る 。p>0
す る と,
は無 関 係 の 値 で あ る 。p<0の
問9 接 線 の 方 程 式 はy=bxで の 交 点 のx座
な わ ちy=(3p2-a)x-2p3で
と き も同 じ値 と な る 。
あ り,接 点 は原 点 で あ る。 接 線 と4次 関 数 との 他 の2つ
標 は ±√-aで
を満 た せ ば よ い の で あ る が,積
あ る 。 した が っ て,
分 さ れ る 関 数 が 偶 関 数 で あ る の で,こ
れ は自明 であ
る。 問10 f(x)=x4+ax2+bxと
お く と,y=f(x)の(p,f(p))に
お け る 接 線 の 方 程 式 はy
-
=(4p3+2ap+b)x-3p4-ap2で,こ あ る と き,も
う1つ
れ とy=f(x)と
の 接 点 のx座
標 をqと
の 接 点 以 外 の 共 有 点 も接 点 で
す る と,
x4+ax2+bx-{(4p3+2ap+b)x-3p4-ap2}=(x-p)2(x-q)2 が 恒 等 式 と な る 。 こ の 式 よ り,3p4+ap2=p2q2,-2p-2q=0,し
た が っ て,p>0と
〓とな り,接 線 の 方 程 式 は,
す る と,
〓と な り,傾
きは 〔 例 題10〕 の 接 線 と等 し い。 問11 x1:=-2 x2:=6 y1:=-4 y2:=2と
問12
ど ち ら もf(x)を
す る とよい。
変 更 した だ け で は エ ラ ー と な っ て し ま う の で,他
の と ころを次
の よ う に修 正 す る。 (1) x1:=-2 x2:=6 y1:=-20 y2:=60 x:=x1,x1+0.0101..x2と f(x)の
ト レ ー ス タ イ プ を
ド ロ ー に す
y 2:=0.5 x:=0.001,0.1..x2と
問13
す
し,
る 。(2)x1:=-2 x2:=6 y1:=-0.5
る 。
(1) x1:=-2 x2:=8 y1:=-4 y2:=6 c1:=0と 1.344を
す る と,極
もつ こ とが わ か る。
) 〓 と し な い で,
(2
2 x2:=2 y1:=-2 y2:=2と
〓とす る と表 示 が お か し くな る。x1:= し,レ
ン ジ 変 数 の 増 加 幅 を0.01と
ト レ ー ス タ イ プ を ド ロ ー に す る 。こ の 関 数 はf'(x)=0と root関
数 の 部 分 は 削 除 す る 。 グ ラ フ よ り,極
(3) x1:=0 x2:=2・ る 。 極 大 値f(0.786)=0.322が
問14
大 値f(3)=
解 図5.3の
小 値f(0)=0を
π y1:=-2 y2:=2
c1:=1と
な るxは
す る 。g(x)の 存 在 し な い の で,
も つ こ とが わ か る。 し,c2の
部 分 は 削 除 す
わ か る。
よ う な ワ ー ク シ ー トを作 成 す る。
解 図5.3
問15
(1) x1:=-2 x2:=2 y1:=-3 y2:=1と
し,レ
ン ジ 変 数 の 増 減 幅 を0.01
と す る 。 極 小 値f(0.75)=-2.105,変 (2)
極 小 値f(-1)=-0.5,極
曲 点(0,-2),(0.5,-2.063) 大 値f(1)=0.5,変
曲 点(-1.732,-0.433),(0,0),
(1.732,0.433) (3) x1:=0 x2:=2・ 0.433,変 問16 問17
(1) a:=0 x1:=-1.5 x2:=1.5と
解 図5.4の
す る 。(2)不
a:=0 x1:=0 x2:=2と
よ う に 操 作 す る 。 最 初 の 置 換 はx=ln(t),あ
解 図5.4
(1)
0.097
(2)
24
(3)〓
問20 省 略 問21 解 図5.5
解 図5.5
問22 x1:=1 x2:=3と
し,xn+1:=x2〓
とす る。Tも 問23 α:=-2と
す る 。 面 積 は6.397と
連続 点が あ るの で うま く
す る。
る。
問19
小 値f(2.618)=
省 略
い か な い 。(3) 問18
π と す る 。 極 大 値f(0.523)=1.128,極
曲 点(1.571,0.785),(4.713,2.357)
同 様 に修 正 す る。 な る。
と の 置 換 はt=exで
あ
問24
〔 例 題27〕 の 関 数 を変 更 し,グ ラ フの サ イ ズ を 変 更 す る 。a=1と は1.178と
問25
(1)〔
した ときの面 積
な る。 こ の グ ラ フ は ア ス テ ロ イ ド と い わ れ て い る。 例 題28〕 は花 弁 が 接 して い る直 線 を 表 示 し て あ る の で,そ
の 部 分 を削 除
し,
〓と入 力 す る と,面 積 は4.712と
な る。 この 曲線 は カ ー ジ オ イ ド
と い わ れ て い る。 (2)
問26
(1)に
(1)は を0と
お い て,r(θ)を
変 更 し て,面
放 物 面 で あ り,(2)は
積 は1.571と
な る。
楕 円 面 の上 半 分 で あ る 。Mathcadの
み な して し ま うの で,(2),(3),(4)の
プ ロ ッ トは虚 部
根 号 の 中 が 負 に な る とき はzが0
と な っ て し ま う。 問27
図5.37の3行
目 を解 図5.6の
な り,図5.37の2,3行
よ う に変 更 す る と,底 面 がxy平
目 を 解 図5.7の
面 に あ る円柱 と
よ う に 変 更 す る と横 倒 しに し た 円 柱 の 上 半
分 が 表 示 され る。
解 図5.6
問28 問29
f(x):=2-2・√x2+y2と (1)〔
解 図5.7
変 更 す れ ば よ い 。 体 積 は2.095と
なる。
例 題33〕 の 関 数 部 分 を 変 更 す れ ば よ い 。 体 積 は63.76と
(2) x1:=0 x2:=π
α:=0
β:=3と
し,関
な る。
数 部 分 を 変 更 す る 。 体 積 は5.528
と な る。
問30
(1)〔
例 題34〕 の 関 数 部 分 を 変 更 し,グ
と した 曲 線 の 長 さ は5.966と
ラ フ の 大 き さ を 調 整 す れ ば よ い 。a=1
な る。
(2) x1:=-2 x2:=2 x:=x1, x1+0.01..x2
〓と入 力 す る と,曲 線 の 長 さ7.254が
求
まる。
問31
〔 例 題35〕 の 関 数 を変 更 す る と,グ ラ フ の 目盛 も 自動 的 に 変 わ り,同 じ よ う な 図 が 現 れ る。
問32
〔例 題36〕 1次
に お い て 関 数 を 変 更 し,x2:=1.5 y2:=1 a:=π/6
の 近 似 が0.673,2次
の 近 似 が0.663と
問33
h:=0.2と
す れ ば,
な る。
〓で あ る の で,こ れ ら の 関 数 を 〔 例 題37〕 に使 っ て近 似 値 を計 算 す る と π の 近 似 値 が 求 ま る 。2番 の 値 に 近 い 。m=2の
と きの 近 似 値 は,順
目 の 関 数 の ほ うが 近 似 値 が π
に3.08356,3.14157で
あ る。
(2) 練 習問題 の解答 第2章 数 と式 1. 2. 3. (1)
(2)
(3)
(4)
(2.4節
の
〔例 題8〕,問8,〔
例 題9〕,問9参
照)
4. 5.
(1)
6. -3(与
(2)
式 のaに-b-cを
7. 1(与 式 のxに1/(yz)を 8. a=-22,b=-15(〔
代 入 す る) 代 入 す る) 例 題7〕,問7②
参 照)
②
9. ①
10.
第3章 関 1. (1) 4a+1,ゆ
数
求 め る2次 え にa=1と
(2) y=a(x+2)2+qと +qと
関 数 は,y=a(x-2)2+1と
お け る 。 こ れ が 点(0,5)を
通 る か ら5=
な る 。 し た が っ て,y=(x-2)2+1=x2-4x+5 お け る 。 点(1,-6),(-1,2)を
な る 。 こ れ ら か ら,a=-1,q=3と
通 る か ら-6=9a+q,2=a
な る 。 し た が っ て,y=-(x+2)2+3=-x2
-4x-1
2. y=ax2+bx+cに
お い て,aは
凸 の 状 態,bは
x軸 との 共 有 点 の 有 無,a+b+cはx=1の ①,②
の場 合 の 符 号 は 次 の よ うに な る 。
① の と き,a>0,b<0,c<0,b2-4ac>0,a+b+c<0 ② の と き,a<0,b>0,c<0,b2-4ac=0,a+b+c=0
軸 の 位 置,cはy軸
と き のy軸
交 点,b2-4acは
交 点 を そ れ ぞ れ 示 す こ とか ら
3
. 〓か ら頂 点Pの
座 標 は,〓
で あ る。「関 数 ラ ボ」で
は[数 式 入 力 /対 象 式]を 選 び,放 物 線 の 式 「y=ax2+bx+c」 を入 力 し,[グ
ラ フ/ア ニ メ ー シ ョ ン]で 解 図3-1の
と頂 点〓
よ う な動 的 グ ラ フ 表 示 が で き る 。
解 図3.1
〓 とお き,pを 頂 点(-1,1)。
軸x=-1で,上
4. y=│x2-3x-4│の
に凸 の 放 物 線 と な る。
グ ラ フ は 解 図3-2と
と き,x2-4x+k-4=0の な 直 線 で あ り,解 図3-2か
〓か ら
消去すると
な る。y=-(x2-3x-4)とy=x+kが
重 解 条 件2-(k-4)=0か
らk=6,y=x+kはy=xに
ら3個 以 上 の 実 数 解 を も つ の は1≦k≦6
解 図3.2
接する 平行
5. mx2-2x+m=0に ①
2点
お い て,D=1-m2と で 交 わ る に は,D>0。
ゆ え に,1-m2>0か
②
接 す る に は,D=0。
③
交 わ ら な い た め に はD<0。
6. y2=1-x2≧0か
ら-1<m<1
ゆ え に,m=±1 ゆ え に,m<-1,1<m
ら-1≦x≦1。F(x)=2x+y2=2x+(1-x2)と
F(x)=-(x-1)2+2か -2を
す る。
ら,x=1,y=0の
す る。
と き 最 大 値2,x=-1,y=0の
と き最 小 値
と る。
7. x2≦ax+3か
らx2-ax-3≦0
f(x)=x2-ax-3と y =f(x)の f(1)≦0。
す る と,問 グ ラ フ が0<x<1で,常
ゆ え に1-a-3≦0で
題 の 条 件 が 成 り立 つ に は,解 にx軸
図3.3の
よ う に,
の 下 方 に あ れ ば よ い 。f(0)=-3<0か
ら
あ れ ば よ い 。 し た が っ て,a≧-2
解 図3.3
8. 「関 数 ラ ボ 」で は,y=x2-2x+4の グ ラ フ を 描 い て,x=t,x=t+1の 義 式]で 「x
「f(x)=x2-2x+4」
=t」「x=t+1」
グ ラ フ を予 め 描 い て お き,区 間[t,t+1]の
を 入 力 し,〔 対 象 式 〕で 「(t,f(t))」 「(t+1,f(t+1),」
を 入 力 し て[ア ニ メ ー シ ョ ン]を 実 行 す る と よ い 。
tの 値 に よ っ て 次 の よ う に 場 合 分 け さ れ,最 図3.4と
な る。
動的
値 を比 較 しな が ら調 べ て い け ば よ い 。そ の た め,[定
大 値M(t),最
小 値m(t)の
グ ラ フ は解
解 図3.4
①
t≦0の
と き,最
大 値 はf(t)=t2-2t+4,最
② 0<t<1/2の
と き,最
大 値 はf(t)=t2-2t+4,最
③ 1/2<t≦1の
と き,最
大 値 はf(t+1)=t2+3,最
④ 1<tの
と き,最
以 上 の こ と か ら,最
大 値 はf(t+1)=t2+3,最 大値y=M(t),最
小 値 はf(1)=3
小 値 はf(1)=3 小 値 はf(t)=t2-2t+4
小 値y=m(t)の
解 図3.5
9. (2)は 加 法 定 理 か ら,次
小 値 はf(t+1)=t2+3
の よ う に 合 成 で き る。
グ ラ フ は 解 図3.5と
なる
(1),(2)の
グ ラ フ は 解 図3.6(a),(b)と
な る。
(b)
(a) 解 図3.6
基 本 周 期 は,(1)が
π,(2)が2π
最 大 値 は,(1)が2,(2)が1 最 小 値 は,(1)が-2,(2)が-1 10.
か ら,〓
(1) 〓
か ら〓 か ら,〓
(2) 〓
し た が っ て,〓 11. グ ラ フ は 解 図3.7と 5,(3)は
な る 。(1)はx=0の
最 大 値 も最 小 値 も な い 。
と き 最 小 値1,(2)はx=0の
と き最 大 値
(a)
(b)
(c) 解 図3.7
12.
(1) 〓
か ら,〓
(2) 〓
か ら,〓
(3) 〓
と す る と,〓
(t-4)(t-5)>0か は5<2xか
と な る 。 ゆ え に,〓
ら,log25<x
ら,t<4,5<tと
と な る 。 ゆ え に,〓
か ら,〓 な る 。 す な わ ち,2x<4か
らx<2と
な る 。 また
(4)
3+x>0か
つ1-x>0か
ら,-3<x<1…
①
〓ゆ え に,
ま た,
〓す な わ ち, 式 ①,②
〓ゆ え に,〓
か ら-1<x<1
13. x(2n-x)=-x2+2×2n-1x=-(x-2n-1)2+(2n-1)2と
数yが
最 大 値 を も つ た め に は軸x=2n-1が1<x<3に
1<2n-1<3か
らn-1=1。
と き 最 大 値log24=2を
ゆ え に,n=2。
「y=f2(x)」
y =log2x(2n-x)の
ある。
こ の と きy=log2(4x-x2)か
「y=f3(x)」
「fn(x)=log2x(2n-x)」 「y=f4(x)」,…
グ ラ フ がn=1,2,3,4,…
描 く こ と が で き,問
関
ら,x=2の
と る。
「関 数 ラ ボ 」 で は[定 義 式]で f1(x)」
変 形 で き る か ら,1<x<3で
を 入 力 し,[対
な ど と 入 力 し,[グ
象 式]で
ラ フ]を
の そ れ ぞ れ の 場 合 に,解
「y=
実 行 す る と,
図3.8の
よ うに
題 の考察 が で きる。
解 図3.8
14. 解 図3.9か
ら示 され る よ う に,y=mx+1は
〓と接 す る と きのmの
〓の 重解 条件 から
点(0,1)を
値は
〓と な る。 し た が っ て,共
通 る傾 きmの
直 線 で あ る。
〓,す な わ ち, 有 点 を も た な いmの
値 の範 囲 は
解 図3.9
15. (1) ① と② の グ ラ フ が 接 す る の は〓 2m2x2+(8m-1)x+2=0が
,す な わ ち,2次
方程式
重 解 を も て ば よ い 。 ゆ え に,(8m-1)2-16m2=0か
ら
は不適 だか ら〓 (2) ② の グ ラ フ は 点(0,2)を
通 る直 線 で あ る。 ② が ① 上 の 点(-6,0)を
通 る と きの
mの値 は〓 求 め る解 の 個 数 は① と② の グ ラ フの 交 点 の 個 数 で あ る。 した が っ て,解 ら交 点 の 個 数 はmの
値 に よ って 次 の よ う に 場 合 分 け で き る。
解 図3.10
図3.10か
〓の と き2個,
(ア)
〓の と き1個
( イ)
〓の とき0個
(ウ)
第4章 数
列
1. n:=1..10と
〓とmod(n,2)の
し,
3,4と1,0,1,0,1,0,1,0,1,0と
な
値 を 表 示 さ せ る と,順
り,こ
れ を 組
に1,1,1,2,2,2,3,3,
〓が求 め
み 合 わ せ た
る一 般 項 で あ る。 2. 2つ の 数 列 は ど ち ら も等 差 数 列 で 公 差 は3と7で も等 差 数 列 とな り,3と7の 3・n-1と7・n-4の
3. 第n項
通 の項 を並 べた 数列
あ り,確 か に公 差 は21に
し,
あ り,こ れ が 初 項 と な
な っ て い る。 これ よ り,一 般 項
あ る。
をnで
割 った数 列
〓は1,2,22,23,…
す な わ ち,〓
4. 解 図4.1の
と な り,公
比2の
等 比 数 列 で あ る の〓
で あ る。こ の 漸 化 式 を使 っ て,〔 例 題
8〕 の よ う に和 を計 算 す る と9217で
はx≠1と
あ る の で,共
そ の 数 列 の 公 差 で あ る。n:=1..20と
値 を 調 べ る と,初 め に 一 致 す る の が17で
る。 次 に 一 致 す る の は38で は21n-4で
最 小 公 倍 数21が
あ る。
よ う に,ま ず シ ン ボ リ ック 計 算 で 和 を計 算 す る。シ ン ボ リ ッ ク プ ロ セ ッ サ して 計 算 す る の で,そ
の 結 果 を複 写 して お き,2行
目 のif関 数 に 貼 り付 け
る。
解 図4.1
5. (1) (2)
N:=20とr:=0.05を (1)に
入 力 し,1000・(1+r)N=2653.298を
引 き 続 き,n:=1..NとA:=100を
付 け 加 え る と,A=80.243と
求 まる。
入 力 し,解
得 る。 図4.2の
ソル ブロ ック を
解 図4.2
6. 〔例 題16〕(3)と
同 じ よ う に入 力 し,第2階
等 比 数 列 で あ る の で,第1階 行 目 で 求 ま り,数 列{an}の
差 を 調 べ る 。第2階
差 は初 項7,公
比3の
差 の 一 般 項 が シ ン ボ リ ッ ク 計 算 を使 っ て,解 図4.3の1 一 般 項 が2行
目 で 求 ま る。i=1,n=1と
した と き,順 に3,
1と 一 致 す る こ と を確 認 しな い と い け な い。
解 図4.3
7. 〔例 題20〕
の ワ ー ク シ ー ト を 修 正 す る 。x2:=10と
rの 成 分 を 順 に-1,1,-1,1と
し,f(x)も
で あ るが,〓
〓と お
あ
る。分 母 を0と す る と きanが
8. An(xn,yn)と
の と き,0に
の 交 点 は〓
収 束 し,〓
の と き,
の と きは,ほ とん どの 場 合 が0に
と な る 場 合 は,an+1が
く と,bn+1=2bn+3で
す る。
変 更 す る 。y=f(x)とy=xと
で あ り,グ ラ フ よ り〓 〓に 収 束 す る こ とが わ か る 。〓
し,x:=x1,x1+0.01..x2と
収 束 す るの
存 在 し な い の で極 限 を考 え られ な い 。
り,bn=b1・2n-1よ
り,〓であ
存 在 せ ず,そ の と き,〓
す る と,A'n(yn,xn)で
で あ り,〓
あ り,〓
し た が っ て,〓
で あ る 。こ れ に よ り,
連 立 の 漸 化 式 が で て く る が,普 列 ベ ク トル を 使 い,2つ x軸 の 式 をxnと
通 に2つ
の 式 を 並 べ た の で は エ ラ ー とな っ て し ま う。
の 式 を同 時 に取 り扱 わ な い とい け な い 。y軸 の 式 をynと
し て,ト
レー ス を解 図4.5の
よ う に 設 定 す る と解 図4.4の
し,
グ ラフ と
な る。
解 図4.4
解 図4.5
第5章 微 分 ・積 分 1. 初 め の2つ
は,〔 例 題1〕,問2の とす る と,小 数 第14位 と す る と,e17が
2. 関 数 ラ ボ に お い て,対
方 法 で 極 限 を調 べ る 。誤 差 を減 らす た め に 順 に〓 まで 正 し い 値 とな る 。3番 目 の 方 法 は〓 小 数 第14位
ま で 正 し い 値 とな る 。
象 式(cosθ,0)-(0,sinθ)を
シ ョ ン を 実 行 す る と,線 分PQの
新 規 入 力 し,残 像onで
通 る 領 域 が 図 示 さ れ る 。ア ス テ ロ イ ド上 の 点Rに
け る接 線 の方 程式 は,〓 +ycosθ=sinθcosθ
で あ り,整
で あ る 。 これ とx軸,y軸
で 対 象 式(cos3θ,sin3θ)を 追 加 し,残 像off,点 る と,ア
ス テ ロ イ ドの接 線 が 線 分PQで
3. 関 数y=x2のA,Bに で あ り,2法
お け る2つ
アニ メー
理 す る と,xsinθ
との 交 点 はP,Qで の 軌 跡onで
お
あ る。関 数 ラ ボ
ア ニ メ ー シ ョン を実 行 す
あ る こ とが 確 認 で き る。
の 法 線 の 方 程 式 は〓
線 の 交 点 の 座 標 を計 算 す る と,〓
で あ る。
y=x2,こ
の2直 線,交
点 を関 数 ラ ボ の 対 象 式 と し て 入 力 し,b=a+hを
し て 入 力 す る 。ア ニ メ ー シ ョ ン を 実 行 す る と,パ ラ メ ー タがa,hと
定 義式 と
な るの で,hを
限
りな く0に 近 づ け る(増 減 幅 は*1.05)と で あ る 。 さ ら に,aを
点Pの
近 づ く点 が わ か る。 そ の 点 の 座 標 は〓
変 化 さ せ て い く と,近 づ い た 点 の 軌 跡 が わ か か らaを
る。 そ の 軌 跡 の 方 程 式 は,〓
消 去 す れ ば よ い の で,
〓で あ る 。
で あ る。 関 数 ラ ボ でaを
4. こ の 関 数 を微 分 す る と〓 が ど う変 わ るか を 調 べ る と,a>0の
と き,最 小 値f(-1),最
の と き,最 大 値f(-1),最
あ る 。次 にMathcadで,〓
と お き,推
定 値 をa:=1,b:=1と
a=0.4,b=1.2と a)=bを
小 値f(1)で
な り,適
し,f(-1,a)=2a,f(1,
大 値f(1)で
a)=bを
す る 。 推 定 値 をa:=-1,b:=1と
ソ ル バ で 求 め る と,a=b=0.667と
な り,不
〓 と お き,〓
5.
変 化 させ て グ ラ フ あ り,a<0
ソ ル バ で 求 め る と,
し,f(1,a)=2a,f(-1, 適 で ある。 と す る と,0.36が
求 め られ
る 。
6. y=x4-ax2は
偶 関 数 な の で,y=kと
つ の グ ラ フ の4つ
で 囲 まれ た 部 分 はy軸
の 交 点 の う ち,左 か ら2番
す る と,∫αβ(f(x)-k)dx=0で
目のx座
あ る。Mathcadを
標 を α,一番 右 のx座
使 い,例 え ばa=4と
の グ ラ フ を か き,α,β,kの 推 定 値 を 使 い,解 図5.1の
に 関 して 対 祢 で あ り,2 標 を β と
し て,y=f(x)
よ う に ソル バ を使 ってkを
求め
る。
解 図5.1
7. 曲線 と直 線 の 式 の 右 辺 をf(x),g(x)と 同様 に,左 か ら2番
目 と4番
お き,a,bを
目 の 交 点 のx座
適 当 に定 め て グ ラ フ を か き,6.と
標 を α,β と し,こ れ ら をroot関
数 で求
め,∫αβ{f(x)-g(x)}dx=0を
示す。 次 に 〔 例 題10,11〕
で 関数 ラ ボで調べ た よ うにグ
ラ フ を 変 化 させ て み る。 8.
〓 がx〓1で
(1)
成 り立 つ よ う に す れ ば よ い の で,〓
を考 え た ほ うが わ か りや す い 。こ の 左 辺 をg(x)と
〓で あ る こ と が わ か る。 した が っ て,
〓で,
(2) 求
ま る 。 実 はk→
9. 接 線 の 方 程 式 がxcosθ+ysinθ=1,こ (X,Y)と
∞
の
と き,
れ に 垂 直 な 傾 き はtanθ
す る と,順
点,交
点 と(-1,0)と
〓な の で あ る。 で あ る の で,交
10. 〔例 題31〕
を結 ん だ 線 分 を対 象 式 と して 入 力 し,ア ニ メ ー シ ョ ン
π と し,関 数 を変 更 す る と 曲 線 の 長 さ を 求 め る と8で
のf(x,y)を
使 わ な い で,以 降 のg(x,y)は 積 は0.603と (1)
(2)
点 を
あ る。関 数 ラ ボ で,円,
を実 行 す る と曲 線 の 軌 跡 が 調 べ られ る。 また,〔 例 題34〕 のMathcadの に お い て,θ2:=2・
11.
に
お く と,
これ ら を 解 い て,交 点 は(cos2θ+cosθ-1,cosθ(1+cosθ))で 接 線,交
〓で あ る 。
〓と し,V50,V100,V120と
0.992,1,1.001と
お き,グ ラ フ を か く と,
な る。
ワーク シー ト あ る。
〓と変 更 し,g(x,y)は す べ てf(x,y)と
置 き換 え る。少 し 時 間 は か か るが,体
索
引 公 差
あ 行 ア ニ メ ー シ ョ ン
117
公比 9
121
弧 度 法
79
コ マ ン ド 1次 関 数
53
1次 の 近 似 式
24
コマ ン ドメニ ュー
23
172
一 般 角
78
一 般 項
116
因 数 分 解
さ 行
43 サ イ ク ロ イ ド
サ イ ク ロ イ ド曲 線 か 行
162 10
三 角 関 数
79
三 角 方 程 式
93
指 数 関 数
97
階 差
126
階 差 数 列
126
階 層 構 造
24
指 数 不 等 式
99
確 率 密 度 関 数
11
指 数 方 程 式
99
加 法 定 理
90
始 線
78
関 数
51
自 然 対 数
30
重 解
68
基 本 周 期
85
周 期
85
逆 関 数
104
周 期 関 数
極 限
138
収 束
138
極 限 値
130
収 束 す る
130
曲 線 の 長 さ
170
従 属 変 数
51
記 録 エ リ ア
3
初 期 画 面
1
区 分 求 積 法
159
真 数
グ ラ フ エ リア
3
シ ン プ ソ ン の 公 式 シ ンボ リック計算
85
100 173,174 12
シ ン ボ リ ッ ク プ ロ セ ッ サ
20
数 式 ブ ロ ッ ク
3
数 式 ブ ロ ッ ク の 要 素
置 換 積 分
155
頂 点
56
直 線 の 方 程 式
53
3
数 列
116
定 義 域
51
正 弦
79
定 積 分
156
整 式 定 義
37
展 開 計 算
整 式 の 除 法
40
正 接
79
導 関 数
整 式 の 乗 法
38
動 径
正 の 向 き の 回 転
底
100
38
143 78
78
等 差 数 列
117
正 葉 曲 線
163
等 比 数 列
121
積 分 の 平 均 値 の 定 理
171
独 立 変 数
51
接 線 の 方 程 式
146
接 点
68
漸 化 式
128
素 因 数 分 解
43
双 曲 線 ソ ル バ ソ ル ブ ロ ッ ク
な 行 2次 関 数
107
2次 の 近 似 式
118
2次 不 等 式
118,153
56 172 70
2次 方 程 式
67
ニ ュ ー トン法
136
た 行 は 行 台 形 公 式 対 数
173 媒 介 変 数 表 示
162
対 数 関 数
102
発 散
130
対 数 不 等 式
104
判 別 式
対 数 方 程 式
104
値 域
30,100
51
69
左 側 極 限
139
微 分 係 数
142
面 プ ロ ッ ト
フ ィ ボ ナ ッチ 数 列
130
複 利 法
123
不 定 積 分
153
不 等 式 の 解
55
負 の 向 き の 回 転
78
プ ル ダ ウ ン メ ニ ュー
や 行 有 理 関 数
106
1
分 数 関 数
106
分 数 不 等 式
109
分 数 方 程 式
109
分 母 の 有 理 化
164
余 弦
79
45 ら 行
平 均 値 の 定 理
148
平 行 移 動
58
平 方 根 の 計 算
45
変 曲 点
ラ ジ ア ン
79
リ バ ー ス
24
レ ン ジ 変 数
15
152
放 物 線
56
放 物 線 の 軸
56 英 字 A uthor
expression
・記 号 36
ま 行 Declare Function
37
Declare Matrix
32
Declare
31
右 側 極 限
139
無 限 級 数
136
無 限 数 列
130
E xpand
38
無 理 関 数
110
Factor
43
無 理 不 等 式
113
Mathcad
13
無 理 方 程 式
113
soLve
42
TAB
33
WINDOW
23
メ イ ン メ ニ ュー メ ッセ ー ジ ラ イ ン
1 23
DERIVE
vectoR
22
片桐 重 延 学
歴
職
歴 日本私学教育研究所研究員 理学博士
東 京 教 育大 学 理 学 部 卒業(1953)
飯 田 健 三 学
歴
埼 玉 大学 理 工 学部 数学 科 卒 業(1976)
職 歴
東京都立富士高等学校教諭
佐 藤公 作 学
歴
山 形 大学 理 学 部 卒業(1971) 東 京 学芸 大 学 大学 院 教 育学 研 究 科(修 士 課 程)修 了(1975)
職 歴
高橋
東京都立代々木高等学校定時制教頭
公
学
歴
東京 教 育 大 学理 学 部 数 学科 卒 業(1956)
職
歴
私立桐朋女子中 ・高等学校講師
新 ・数 学 と コ ン ピ ュ ー タ シ リ ー ズ 8
数学 ソフ トによる 数式 処理 と関数 1995年9月10日
第1版1刷
発行
著
者 片 桐 重 延 飯 田 健 三 佐 藤 公 作 高 橋 公 発行者 学校法人 東 京 電 機 大 学 代 表 者 廣 川 利 男 発行所 東 京 電 機 大 学 出 版 局 〒101
東京都千代田区神田錦町2‐2 振 替 口座00160‐5‐71715 電 話(03)5280‐3433(営 (03)5280‐3422(編
印刷 三美印刷㈱ 製本 ㈱徳住製本所 装丁 高橋壮一
〓
Katagiri
Shigenobu
Iida Kenzo Sato Kohsaku Takahashi Ko Printed in Japan
*無 断 で転 載 す る こ と を禁 じます 。 *落 丁 ・乱 丁本 は お取 替 え い た し ます。 ISBN
4‐501‐52330‐1 C3355
R
1995
業) 集)
情報科学図書 情報科学セミナー 情報 科学 の基礎
情報 科学 セ ミナ ー
足 立 暁生 著 A5判 184頁
古東 馨 著 A5判 226頁
境界領域 でコン ピュータ を うま く利用 するた めの科 学で ある情報科 学について,数 学 的基礎 を与 える大 学専門学科 向けの教科書 であ り,理 論 計算機 科学の 入門書 である。
計算機 言語 の学 習 の ため の プ ロ グ ラ ミン グ を終 え,プ ロ グ ラ ミン グ 自身 を学 ぶ 入 門 書 。 デ ー タの 検 索,整 列 の 計 算 方 法 を題 材 に,ア ル ゴ リズ ム とデ ー タ の表 現方 法 を 中 心 に して,Pascalを 基 に解 説 し た。
情報科学セミナー ス イ ッ チ ン グ理 論 と応 用
情報科学セミナー 数理科 学概論
足 立 暁生 著 A5判 200頁 ブール代 数の基礎 とその応用 分野を扱 う大学 専門学 科 向けの教科書で ある。例,例 題,問 題 によ り込 み 入 った理論,技 法 も理解 しや すい よ うに配慮 した。 特 に計算機科学へ の橋渡 しを意識 して編集 した。
桜井 明 著 A5判 186頁 自然 現象や社会現象 を数 式化 して研 究する学問であ る数 理科学の全体像 を初 めて明 らかにする。 基礎 と 手法,さ らに実際例 として物理,統 計,心 理,経 済, 社会科学,言 語,芸 術 と広範 な分野について言及。
情報科学セ ミナー
パ ソコンに よるス プライ ン関数
公開鍵 暗号 系
デ ー タ解 析 /CG/
ア ル ト ・サ ロマー 著 足 立 暁生 訳 A5判 354頁
桜 井 明 監修 吉村 和 美 / 高 山文雄 共 著 A5判 236頁 CG,CAD,デ ー タの解析 などの多方面 にわ たる応 用で話題の スプ ライン関数 をパ ソコンの上で実現 し, デー タや曲線 を自由自在 に操れ る強力な機 能 を持 っ たプ ログ ラム とともに解説 した。
Pascalに
ネ ッ トワー クの普及に よ り,デ ー タ保護 の重要性 が 問われ てお り,欧 米 では,極 めて安全 で有効な公開 鍵暗号 の標準 化が進 め られて いる。本 書は,暗 号研 究の成果 を盛 り込んだ最新の 内容 である。
よ る デー タ 構 造
微 分 方程 式
情報科学セ ミナー ア ル ゴ リズ ム 論
ニ ュ ー ラ ル コ ン ピ ュ ー タ
理 論 と実 際
合原 一 幸 著 A5判 236頁
脳 と神 経 に学 ぶ
G.ブ ラ ッサ ール/P.ブ ラ ッ トレー 共著 足立暁生 訳 A5判 434頁 広 い範 囲の様 々な問題 を取 り上げ,そ れぞれ に対 し アル ゴリズムの基 礎的 な考察や応用の意味 を記述。
情報科学セ ミナー オ ブ ジ ェ ク ト指 向 シ ス テ ム 分 析 3つ の モ デ ル に基 づ くア プ ロー チ デ ビッ トW.エ A5判 370頁
ンブ レイ他 共 著 畠 山正行 監訳
オブ ジェク ト指 向の対象 を,プ ログラム開発の静的 な分野に と どめず,よ り広大 な世界 のモデ リン グと 記述法 とと らえ,シ ステ ム全体の分析 に用いた。
*定 価,図
人工知 能研 究 の行 き詰 ま りを打破 したニ ュー ラル (ニュー ロ)コ ン ピュー タについて,最 初に 日本 に紹 介 し,今 日に至 るまで,こ れ 以上の入門書はな いと いわれ るロングセ ラー。 ニ ュ ー ラ ル シ ス テ ム に お け る カ オ ス 合原 一幸 編 著 A5判 378頁 カオ ス工学を リー ドす る国内外16名 の研究者が,最 先端の研 究を盛 り込んで 「 脳 」,す なわ ちニ ュー ラ ル システムとカオスの関係 を理論 ・実験の 両面 から 解説 した。
書 目録 の お 問 い 合 わ せ ・ご要 望 は 出版 局 ま で お 願 い 致 します.
D‐52